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2010/4/14()

コクーン歌舞伎の待望の新演目『佐倉義民傳』製作発表!

コクーン歌舞伎第十一弾『佐倉義民傳(さくらぎみんでん)』の製作発表が14日(水)、都内にて行なわれた。
『佐倉義民傳』製作発表

▲今年のコクーン歌舞伎はひさびさの新演目となる『佐倉義民傳』。江戸時代に将軍に直訴した義民・木内宗吾の物語

昨年、15周年&第十弾公演として「桜姫」の現代版、歌舞伎版と2つ連続上演して話題をさらったコクーン歌舞伎だが、今年の演目は約5年ぶりの新演目となる『佐倉義民傳』。江戸時代、悪政に苦しむ農民を救うため、自らの死をかえりみず、将軍に直訴を決意した義民・木内惣五郎の物語。もちろん演出は串田和美、出演には中村勘三郎といういつものゴールデンコンビは健在!つねに新しいことに挑戦するコクーン歌舞伎だけに今回も注目が集まる。
今回の演目が『佐倉義民傳』と決まった経緯を演出の串田和美は「作品を決めるのは色々な方法で決まっていて、今回は名古屋で公演をやってるときの酒の席でみんなで飲んでるときに話に出てきました」と語り、どうやら最初に言い出したのは中村橋之助だったようだ。「僕にとっても意表をついた演目ですが、これはきっと面白いものになると思います。コクーン歌舞伎というのはずっと生きものとして成長して、時代にあわせて変化していくとともに、色々な表現方法を探し、僕の中では歌舞伎というのは昔のものではなくて、むしろ今の時代に今の表現をするのにとても向いていると思います。歌舞伎こそ"今"の芝居じゃないかと勝手に思っているので、今の時代のための『佐倉義民傳』が出来ると思います」と意気込みを述べた。

将軍に直訴をする木内宗吾を演じる中村勘三郎は「この芝居はうちの親父も言っていたんですけど、当たるか外れるかどちらかしかないそうです(笑)だから今度は当たった方になりたいと思ってますけれども、この木内宗吾という方は私とは全く正反対と性格で、私はすぐカーッとなりますが、この人は本当に穏やかで怒らないんです。それでこれをやると決まった時にうちの弟子が喜んでおりました。というのは、(8年ほど)前にこれをやっていたとき非常に良い人間になっていたそうです」と語った。どうやら弟子が小道具を出すのを忘れた時に普通は激怒するところを、注意だけという、役と同じく穏やかな性格になっていたようだ。

また「宗吾さんが凄いと思うのは、両方の立場を非常にわきまえている。お百姓さんの身にもなっているし、領民の味方にもなっている。板挟みの人ですよね。それで平和主義者で、直訴っていったって一揆はしていないわけですから、自分がそういうことをやって自分ひとりで領民をという・・・理想主義者みたいな雰囲気を出したいですね」と語った。
『佐倉義民傳』製作発表

▲写真は左から演出の串田和美と歌舞伎俳優・中村勘三郎

その後、記者団から今回の公演で直訴したいことは?と質問がなされると中村勘三郎は「稽古の日数を増やして下さい。あと、群集のシーンの登場人物を増やして下さい。お願いします」と同席していた松竹株式会社専務取締役・我孫子正に懇願し、行政に対しては「子役が大変な舞台なんですが、子役が使えるのが労働基準法で9時までなので6時開始にしていつもより上演時間を早めたり2チームにしたり、でも2チームだと稽古も少なくなるし・・・これは国への直訴だな!」と語った。果たして中村勘三郎の直訴は届くのだろうか?

佐倉義民傳』 は6月3日(木)~27日(日)までBunkamura シアターコクーンにて上演される。その後、長野県まつもと市民芸術館大ホールにて7月2日(金)~8日(木)まで上演される。 「佐倉義民傳」 (Bunkamura) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

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