舞台版『おくりびと』が29日(土)より赤坂ACTシアターにて上演初日を迎えた。
本作はアカデミー賞外国語部門を始め、国内外数々の賞を総なめにし、世界中を感動の渦に巻き込んだ映画「おくりびと」の舞台版。ただの映画の舞台版ではなく、映画では描ききれなかった7年後のストーリーが描かれ、映画版でも好評だった久石譲の音楽はそのままに、映画版でも脚本を務めた小山薫堂が脚本担当、演出はG2。映画版では本木雅弘と広末涼子が演じた納棺師の夫婦役を舞台版では中村勘太郎と田中麗奈が演じるほか、真野響子、柄本明といった実力派俳優が出演し、映画とはまた違う魅力をもった新しいおくりびととなっている。
上演時間は1幕70分、休憩15分、2幕が70分ほどとなっている。大抵の作品は続編というと、どうしても一作目と比べられるリスクがあるが、はっきり言って今回はそんな心配は不要だ。なぜなら今回は同じ続編でも映画ではなく舞台で、しかも映画版と同じ久石譲の音楽、そして一番重要な点が、映画版と同じ脚本家が自ら書き下ろした作品ということだ。演出もG2という安心感もあり、ほぼ違和感なく物語に入っていけるだろう。7年後ということで納棺師夫婦の間には小学生になろうかという子供がいて、家族という新しい要素が入っておりストーリーにも大きく関わってくる。もちろん映画のテイストも引き継いでおりユーモアがあり、笑って泣ける作品になっている。特に2幕からの怒涛の展開には涙で前が見えなくなる恐れがあるのでポケットティッシュの用意は欠かさないように注意してもらいたい。納棺師を演じる中村勘太郎は、これが初の現代劇舞台出演とは思えないほどいい演技を見せてくれる。ぜひこれからの舞台出演にも期待がかかる。共演の田中麗奈、柄本明、真野響子も良い演技を見せてくれる。
初日前日に行なわれた公開リハーサルで中村勘太郎は今回演じる納棺師について「映画をみて納棺師を知って、それで今回、自分がやることになって納棺協会の方に色々お話を伺ったりして、このお仕事はお仕事と一括りに言えるものではないんじゃないかなって思いました」と感想を述べ、また、初日前日まで新橋演舞場で歌舞伎公演を行うというハードスケジュールだったが「体力的には大丈夫だったんですが、演舞場のメンバーからはこういう前例を作るなって怒られましたね」と語った。本番に向けては「不安はありますがやるっきゃないって感じですね。やはり映画があれだけ素晴らしい作品だったので、その続編ということで色々注目されたりとかプレッシャーもあるんですけど、一緒なんだけど違う、舞台ならではの楽しさもありますし、そこをお客様に楽しんでもらいたいですね」と語った。
舞台版『おくりびと』は東京公演が5月29日(土)~6月6日(日)まで赤坂ACTシアターにて上演、その後、大阪、名古屋でも上演する。
「おくりびと」 (TBS) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
舞台版『おくりびと』は東京公演が5月29日(土)~6月6日(日)まで赤坂ACTシアターにて上演、その後、大阪、名古屋でも上演する。
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