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2010/6/8()

劇団鹿殺し10周年記念公演『電車は血で走る(再演)』稽古場取材!

劇団鹿殺し10周年記念ロングラン公演『電車は血で走る(再演)』の稽古風景を取材した。
劇団鹿殺し『電車は血で走る(再演)』稽古場取材

▲劇団鹿殺しの代表作が10周年記念ロングラン公演!

劇団鹿殺しは2000年当時、関西学院大学の学生だった座長・菜月チョビが同じ演劇サークルの先輩だった丸尾丸一郎を誘って結成。2005年には上京し活動拠点を東京に移して、年々公演動員数を伸ばしている話題の劇団。その注目度は本公演が東京芸術劇場の「芸劇eyes」という若き才能を紹介するシリーズに選ばれたことでもお分かりいただけるだろう。今回上演されるのは08年に青山円形劇場にて上演された『電車は血で走る』の再演。前回公演の『スーパースター』で実施した再演希望アンケートで一位となった作品で、楽隊の生演奏によるオリジナル楽曲や劇団のそれまでの活動のドキュメンタリーとも言えるストーリー、ノスタルジーを感じさせる作風が多方面から大いに反響を呼び高い評価を得た劇団の代表作だ。演出・菜月チョビ、作・丸尾丸一郎、出演はオレノグラフィティなどの劇団鹿殺しメンバーに加え、河野まさと(劇団☆新感線)、高木珠里(劇団宝船)、谷山知宏(花組芝居)、今奈良孝行といったゲストが出演。
稽古は本番まであと半月ほどにせまった所、役者の動きを入念に指示を出している姿が印象的、座長・菜月チョビは劇団の特徴として「劇中歌がライブパフォーマンスとして入る所と、ストーリーはもちろん、役者をみせる舞台を心がけていて、生で見る人間の凄さがでるといいなと思って作っています」と語り、役者の身体パフォーマンスに重点をおく鹿殺しだけに、完成度を高めるためには妥協せずにこだわり抜く。今回は特に楽団の生演奏が入るため、より一層ダイナミックなパフォーマンスも期待できる。
劇団鹿殺し『電車は血で走る(再演)』稽古場取材

▲本作は楽団による生演奏も入り、いつも以上にダイナミックな舞台を見せてくれるだろう

稽古を見ていて感じたのが作を手がける丸尾丸一郎菜月チョビと一緒に積極的に演出をしていることだ。演出の最終決定は座長・菜月チョビが決めるものの、作品作りに関しては執筆や演出に到るまでほぼ半分半分、共同作業で行っているという珍しい体制で、アーティスティックな部分を丸尾丸一郎が得意とし、菜月チョビが逆に土臭さや強さを求めるという真逆な演出スタイルが上手くミックスされ鹿殺しの作品が作られる。一見非効率だが自分の足りないところを補いつつアイディアや意見も入念に取り入れる懐の広さがこの劇団の一番の強みかもしれない。「自分が好きなものだけ作るより、違うのが好きな人とやったほうが広がるなと思ったので、劇団旗揚げの時に丸尾を誘ったのはそういう理由もあったんです。私のままだとちょっと高級感が出ないなぁと思ったので、パフォーマンスの部分でも力強くしたい部分は私だし、新しい、斬新なことをしたい時は丸尾がアイディアを持ってきたりとか、一人で考えるよりはパーッと広がっていくところはお得だと思うんですけど、意見はめちゃくちゃ食い違います。まぁ10年経っても喧嘩はしますね(笑)」と菜月チョビは語る。
劇団鹿殺し『電車は血で走る(再演)』稽古場取材

▲劇団鹿殺し旗揚げからのメンバー代表・丸尾丸一郎(左)と座長・菜月チョビ(右)

また、再演アンケートで一位となった作品の再演ということで「観てくれた人数もこれでいっきに増えた公演でもあるので、観てくれた人たちが気に入ってくれてたんだなぁと、嬉しい気持ちです。歌劇団という劇団の夢を追うっていう話と、子供時代の誰でも経験しているような、うっかり傷つけてしまってそれっきりで、人生が変わってしまうという体験は誰しも多かれ少なかれ持っているので、その2つのエピソードで、絶対どこかにすっと入っていける所のある作品です」と見どころを語った。また"鹿殺し"という恐ろしそうな劇団名で観るのを躊躇している人たちに対しては「怖がっている方も、今回スタートするのが一番いいんじゃないかという作品を持ってこれたので、ぜひ今回デビューして頂けると嬉しいなと思います」と語った。

電車は血で走る(再演)』は6月18日(金)~7月4日(日)まで東京芸術劇場 小ホール1にて上演される。 「電車は血で走る(再演)」 (劇団鹿殺し) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

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