11月16日(火)、舞台『アジアンスイーツ』の稽古風景を取材した。2004年に初演された本作は、演劇のほか映画やテレビドラマの脚本など幅広く活躍している鄭義信が故金久美子のために書き下ろした戯曲だ。
この芝居が上演された半年後、金久美子はがんのため45歳という若さで他界。鄭義信と金久美子が新宿梁山泊時代からの盟友であり、お互いがもっとも信頼する作家であり、役者という関係であった。鄭義信のたっての希望もあり、彼女の7回忌に、この作品の再演が実現することになった。
主演には映画やテレビドラマには欠かすことができない実力派女優鶴田真由ほか新納慎也、清水宏、根岸季衣の4名の少数精鋭キャストが集結した。
物語は婦人服の仕立屋を営む足の不自由な嫁ぎ遅れの姉、千夜子(鶴田真由)。詐欺女に身ぐるみはがされ、会社もクビになった弟、志朗(新納慎也)。
3度目の離婚をし、出戻った母親、美津子(根岸季衣)。
姉の幼なじみで、妻と離婚できないまま転がり込んだ男(清水宏)。お互い家族にも見せない過去を持ちながら、再び同居生活が始まる。
4人のどうしようもなくダメな「家族」が織り成す人間模様が描かれている。稽古前に主演の鶴田真由さんにインタビューに応じてもらいました。
Q.まず初めに自分 の役について聞かせてください。
千夜子さんは自分の感情を押し込めて生きている人のように思います。
その背景には子供の頃にお母さんが出て行ってしまって自分が弟の面倒を見なければならなかったとか、お店を切り盛りしなければならなかったとか、足が不自由であったとか、色々な問題が複雑に絡みあっているのだと思いますが。
私も長女で弟がいるので、その関係性や、内側に秘めた激しさのようなものは千夜子と少し似ているのかな、と思います。
Q.稽古場の雰囲気について聞かせてください。
誰よりも鄭さんが芝居を見ながら笑っています。鄭さんはとても細かい演出をなさる方ですね。そして、鄭さんのカラーというのがあって、私が台本を読んだ時点では 思いつかなかったようなことを演出されることがあります。
「ここのとこもうちょっとこうやってみて」と言われてやってみると、本を読んでいてもおかしくなかったシーンが急に笑えるシーンに変わったりするんです。"鄭 マジック"ですね。Q.鶴田さんからみて本作の主役である「家族」についてどう思いますか?
一見だめだめな家族に見えるのですが、きっと、それぞれにそれぞれの正義みたいなモノがあって、その文脈が違うからかみ合わないというだけの話だと思うんです。お母さんがすごく大切だと 思っていることが娘にとってはそんなに大切ではなかったり、そういう"ズレ感"みたいなものが描かれているんですけど、その"ズレ"って、きっと内容は違えどどこの家族にもあることなのかなと思っています。でもその根底に愛があるからこそそれをないがしろにできない感じがあって、時 にはそれがすごくもどかしくなったり、逆に邪魔に思えたり。そういう微妙な心理描写がものすごく丁寧に描かれている作品だと思います。
Q.数々の映像作品に出演されている鶴田さんにとって舞台とはどういうものですか?
舞台にはお客さんと一体になって空間を作っていけるおもしろさがあると思います。そして物語の最初から最後まで通して2時間演じきれる。感情が途切れることなく幕が開いてしまえば終わりまでその役を駆け抜けることができるん です。これは映像では決してないことですね。そういう面白さはすごく舞台にあると思いますね。
Q.最後に見どころと観客へのメッセージをお願いします。
とても楽しめる舞台になっていると思います。笑って泣いて、しかも心の深いところまでちゃんと響いてくる感覚があって。見る方によって自分の人生となん となくリンクしていったり、自分が日ごろ考えていたり思い悩んでいるところに触れられる感覚がきっとあると思うので、是非たくさんの方に見て頂きたいです。
鄭義信の脚本と演出の素晴らしさを堪能して頂けたらと思います。
鶴田真由さんどうもありがとうございました!鄭義信が贈る甘くてちょっと塩辛い大人のデザート『アジアンスイーツ』。寒い冬に本作を観て体も心も暖まろう!!!
『アジアンスイーツ』は東京公演が11月17日(水)~28日(日)までザ・スズナリで 、大阪公演が12月7日(火)~9日(木)までイオン化粧品シアターBRAVA!で、金沢公演が12月14日(火)に北國新聞赤羽ホール で、仙台公演が12月16日(木)に仙台市青年文化センター シアターホール にて上演される。
『アジアンスイーツ』お問い合わせ先
東京公演
問:キョードー東京 0570-064-708
大阪公演
問:キョードーインフォメーション 06-7732-8888
金沢公演
問:北國新聞赤羽ホール 076-260-3555
仙台公演
問:仙台放送 022-268-2174
「アジアンスイーツ」 (キョードー東京) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
Q.まず初めに自分 の役について聞かせてください。
千夜子さんは自分の感情を押し込めて生きている人のように思います。
その背景には子供の頃にお母さんが出て行ってしまって自分が弟の面倒を見なければならなかったとか、お店を切り盛りしなければならなかったとか、足が不自由であったとか、色々な問題が複雑に絡みあっているのだと思いますが。
私も長女で弟がいるので、その関係性や、内側に秘めた激しさのようなものは千夜子と少し似ているのかな、と思います。
Q.稽古場の雰囲気について聞かせてください。
誰よりも鄭さんが芝居を見ながら笑っています。鄭さんはとても細かい演出をなさる方ですね。そして、鄭さんのカラーというのがあって、私が台本を読んだ時点では 思いつかなかったようなことを演出されることがあります。
「ここのとこもうちょっとこうやってみて」と言われてやってみると、本を読んでいてもおかしくなかったシーンが急に笑えるシーンに変わったりするんです。"鄭 マジック"ですね。Q.鶴田さんからみて本作の主役である「家族」についてどう思いますか?
一見だめだめな家族に見えるのですが、きっと、それぞれにそれぞれの正義みたいなモノがあって、その文脈が違うからかみ合わないというだけの話だと思うんです。お母さんがすごく大切だと 思っていることが娘にとってはそんなに大切ではなかったり、そういう"ズレ感"みたいなものが描かれているんですけど、その"ズレ"って、きっと内容は違えどどこの家族にもあることなのかなと思っています。でもその根底に愛があるからこそそれをないがしろにできない感じがあって、時 にはそれがすごくもどかしくなったり、逆に邪魔に思えたり。そういう微妙な心理描写がものすごく丁寧に描かれている作品だと思います。
Q.数々の映像作品に出演されている鶴田さんにとって舞台とはどういうものですか?
舞台にはお客さんと一体になって空間を作っていけるおもしろさがあると思います。そして物語の最初から最後まで通して2時間演じきれる。感情が途切れることなく幕が開いてしまえば終わりまでその役を駆け抜けることができるん です。これは映像では決してないことですね。そういう面白さはすごく舞台にあると思いますね。
Q.最後に見どころと観客へのメッセージをお願いします。
とても楽しめる舞台になっていると思います。笑って泣いて、しかも心の深いところまでちゃんと響いてくる感覚があって。見る方によって自分の人生となん となくリンクしていったり、自分が日ごろ考えていたり思い悩んでいるところに触れられる感覚がきっとあると思うので、是非たくさんの方に見て頂きたいです。
鄭義信の脚本と演出の素晴らしさを堪能して頂けたらと思います。
鶴田真由さんどうもありがとうございました!鄭義信が贈る甘くてちょっと塩辛い大人のデザート『アジアンスイーツ』。寒い冬に本作を観て体も心も暖まろう!!!
『アジアンスイーツ』は東京公演が11月17日(水)~28日(日)までザ・スズナリで 、大阪公演が12月7日(火)~9日(木)までイオン化粧品シアターBRAVA!で、金沢公演が12月14日(火)に北國新聞赤羽ホール で、仙台公演が12月16日(木)に仙台市青年文化センター シアターホール にて上演される。
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大阪公演
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