演劇ニュース | 演劇ライフ

2011年1月アーカイブ

篠井英介、深沢敦、大谷亮介とうい四十路を超えた男三人が、常識をかなぐり捨てて「女」に取り組み続けるユニット「3軒茶屋婦人会」。
2003年の結成以来、常に『三人芝居』『女形』にこだわり続けてきた彼らの第四回公演『紅姉妹~べにしまい~』が2011年4月21日(木)~紀伊國屋ホールにて上演される。

「次の公演では着物を着たい。和装なら台本はわかぎにお願いしよう」という単純な発想から、始まったという本作。
和装の時代を描く人情劇に定評があり、自身の劇団では衣装デザインも担当、歌舞伎の脚本も手がける劇作家・わかぎゑふが「和装芝居」の舞台に選んだ場所は 意外なことに米国ニューヨーク。ソーホーの片隅で小さなバーを経営する日本人の三姉妹。姉妹とはいえ、彼女らに血縁関係はなく、たった一人の男性を通じて 繋がっているという奇妙な関係。一体彼女たちに何があったのか?
物語はその謎を解くべく、異国の地での彼女たちの終戦直後から平成の現在に至るまでの50年もの月日を描く。

しかも本作は、時代を逆に遡っていく、という奇抜な構成。

前代未聞の人生の逆走劇を「和装芝居」の達人はどう描くのか、そして人気・実力を兼ね備えた怪優は十年ごとに若返っていく「彼女たちを」どう魅せてくれるのか?

この春、またまた世間をお騒がせしそうな予感。


「紅姉妹」 (3軒茶屋婦人会) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
1月27日夜、東京・本多劇場で真心一座 身も心も ザ・ファイナル『流れ姉妹 たつことかつこ~エンド・オブ・バイオレンス~』が初日を迎えた。“真心一座 身も心も”とは、座長に村岡希美(ナイロン100℃)、座付き作家に千葉雅子(猫のホテル)、座付き演出家に河原雅彦、“にぎやかし”に坂田聡という小劇場界のツワモノたちからなる異色ユニット。ほかに、驚異の早替えで全ての脇役を一手に担う通称“がや四人衆”の小林顕作、政岡泰志、伊達暁、信川清順を加えた計8名が固定メンバーだ。阿修羅のような姉・たつこ(千葉)、菩薩のような妹・かつこ(村岡)――数奇な運命をたどる対照的な姉妹が、さまざまな男たちを愛し、また陵辱されながら全国を放浪する「流れ姉妹」シリーズは一座の旗揚げとともに2005年に誕生し、今回で4作目。古田新太、池田成志という強力ゲストを迎え、ついに完結となる。

真心一座 身も心も ザ・ファイナルの公演情報

前章で、全ての元凶である母・澄江(実は偽者)と対決したたつことかつこ(オープニング映像でこれまでのあらすじがフォローされるので、過去シリーズを未見の観客も心配無用だ)。その後、姉妹は福島県小名浜で穏やかに暮らしていたが、姉たつこは突然、澄江を埋めたはずの青森へと旅立つ。そして、姉妹の過去をなぜか熟知する講談師・松川金水(池田)と出会う。一方、妹かつこは保護観察司・末次(河原)の手紙に導かれて長野県上田市へ。姉妹と浅からぬ関係であるゲイの槙村(古田)が町長選挙に立候補し、そのサポートに奔走するが……。

濃厚に充満する昭和テイスト、心地よく響く独特の台詞回し、多少の矛盾なぞ力でねじ伏せるケレン味たっぷりの演出。シリーズファンが愛してきた要素がさらに泥臭くパワーアップしたのに加え、姉妹のあらゆる謎が解明される“ザ・ファイナル”。最終章にふさわしい豪華ゲスト・古田新太(ゲストレイパー)と池田成志(ゲストラバー)も満を持しての大活躍だ。いじらしくキュートに(!)歌も披露する古田と、いつにも増していかがわしさ全開の池田。美しく終わらせまいと自在に引っ掻き回す男ふたりvs姉妹のパワフルな演技バトルが、満員御礼の客席から絶え間ない笑いを誘っていた。かつこを陵辱する役回りの古田は、繊細なゲイからレイパーへいかに豹変するかが見もの。おなじみの陵辱シーンは、歴代レイパーが見守る中(?)思いもよらぬフィニッシュを迎える!

陵辱シーンやバスタオル姿のたつこが戦う戦闘シーンなど、「待ってました!」と掛け声をかけたくなるお約束の名迷場面が観られるのも最後かと思うと、実に寂しい思いにかられる。だが穏やかながらも意味深な幕引きには、いつか再び姉妹に会えそうな予感があった。

公演は2月6日(日)まで本多劇場にて。その後、2月11日(金・祝)から13日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、17日(木)から22日(火)まで東京・前進座劇場、26日(土)・27日(日)に新潟市民芸術文化会館 劇場でも公演。チケットはいずれも発売中。

取材・文:武田吏都
2011年、横浜の地に新しくオープンしたKAAT神奈川芸術劇場の"こけら落とし"公演『金閣寺』の公開舞台稽古が同劇場で行われた。

外観.jpg

▲『金閣寺』がこけら落とし公演となる神奈川芸術劇場


言わずと知れた日本文学の金字塔、三島由紀夫の「金閣寺」を、演出家宮本亜門が舞台化に挑戦する。
主演に昨年の蜷川幸雄演出の『血は立ったまま眠っている』での好演が記憶に新しいV6の森田剛。 舞台、映画、ドラマと活躍が目覚しい高岡蒼甫大東俊介を迎えるほか山川冬樹、瑳川哲朗中越典子高橋長英岡本麗花王おさむ ほか多数の役者が出演する。
脚本はシルク・ドゥ・ソレイユなどでも脚本を手掛けるセルジュ・ラモット。上演台本は伊藤ちひろ。

―最愛の人が壊れてゆく。
ちょっと待ってよ、止まれとは言わないから。
時間よ、お願い、リタルダンドで。―

せつなくなるほど愛おしい人間の姿を心に残る音楽を挿んで繰り広げられる舞台、それが『リタルダンド』だ。

吉田さん・一路さん.jpg

▲吉田鋼太郎、一路真輝


本作『リタルダンド』は、若年性アルツハイマーにかかった夫、その看病のために自宅を職場にしてしまった妻、そこに集まる親族や隣人たちが織りなす人間模様を描く。
病気と向き合いながらも明るい笑いの絶えない毎日、一方、日ごとに増す病気の恐怖にくじけそうになる夫婦の真実の姿、そして、そこで起こる奇跡...。切ない夫婦愛を吉田鋼太郎一路真輝が演じる。

演劇ライフ事務局です。こんにちは。
風邪やノロウイルスが流行っていますね。ここのところスタッフも体調を崩しています。
みなさんも気をつけてくださいね。

さて今週のターニングポイントは、市川右近さんの登場です!!
その力強い存在感は、風邪も寒さも吹き飛ばすよう!

feature_backnumber_118.jpg
みなさんお待ちかねのニコニコミュージカル第3弾『ニコニコニーコ』制作発表が都内某所で行われた。
IMG_1357s.jpg

▲不思議クリエイティブ少女ニーコと出演者


今回の会見には、脚本・演出の湯沢幸一郎、プロデューサーの片岡義朗、 主演のニーコ のほか、稲村優奈吉田仁美國分優香里明坂聡美チャン・リーメイ寺崎裕香、大谷美貴、庄子裕衣、國立幸宮原理子が登場した。

2011年1月26日、都内で丸美屋食品ミュージカル『アニー』の制作発表が行われた。
annie2011 2

2011年のアニー役を射止めた、近貞冬奈(中)高地杏美(右) ミュージカル初出演の友近(左)

今年のアニーを演じるのは近貞冬奈(スマイル組)高地杏美(トゥモロー組)のダブルキャスト。そのほか26人の子役が舞台を彩る。
制作発表には子役のほかミュージカル初挑戦、お笑い芸人の友近(ミス・ハニガン) 元宝塚のトップスター、香寿たつき(グレース・東京公演)と彩輝なお(グレース・地方公演)目黒祐樹(ウォーバックス)徳永邦治(ルースター)太田彩乃(リリー)らが駆け付けた。
2月10日(木)より東京・サンシャイン劇場で上演される『GQ Gentleman Quality …紳士の品格… ~Chocolat ヘンゼルとグレーテルより~』のリハーサルが佳境を迎えている。公演を目前に控えた、その稽古場を取材した。

『GQ Gentleman Quality …紳士の品格… ~Chocolat ヘンゼルとグレーテルより~』のチケット情報

2009年6月に上演された『GQ』の第2作目となるこの作品は、総勢30人もの出演者による、壮大なダンスエンターテインメントだ。演出・振付の新上裕也のもと、バレエ、JAZZ、HIPHOPなど、各分野で輝かしいキャリアを築いてきた男性ダンサーが集結。なるほど、稽古場には、総動員されたダンサーたちの圧倒的なオーラと熱気が充満している。

「一流とはこういうことか、と感じました。休むことなく、常に“それ以上”を追究する皆の姿は、感動的です」と語る新上。そこには、佐々木大、法村圭緒、中島周をはじめ、バレエの大舞台で主要な役柄を踊ってきたダンサーの姿もある。JAZZやHIPHOPの名手たちと、同じ空間で、同じ振りを踊っているのだ。彼らの間には、スタイルの違いによる違和感など微塵もない。新上が力を注ぐのは、「彼はバレエの人、彼はJAZZの人、と捉えず、皆が一人の表現者として、同じ空間、同じメロディ、同じシチュエーションで表現すること」だ。作品のモチーフとなったのは、童話「ヘンゼルとグレーテル」。この物語には「欲望や正義、人生で必ず出会う究極の選択──表現したい要素がすべて組み込まれている」という。

新上の穏やかな声が、次々と振付のディテールを提示する。複雑なリズムも、誰もが瞬時に身体に取り入れ、次に備えアンテナを張る。過度の緊張感も、必要以上のリラックスもない。その場に漂うのは、一流の表現者ならではの、まさに“品格”だ。

創作過程では、増田哲治(Tetsuharu)、青木尚哉、吉本慎吾も振付に参加。「僕では想像できないことが生まれる」。新上は彼らとの協業に喜びを見出す。ヘンゼル役に配されてもいる増田も、「ダンサーがより素敵に見えるダンスを具現化すること、に尽きます。未知の“その人らしさ”をどう引き出すか、が課題」。コンテンポラリーダンスで独自の存在感を示す青木は、「経歴が違えば方法論も異なる。不調和も、乱れることもあるが、最終的には美しいメロディを目指す。楽しみながら取り組んでいます」という。また、「世界中の、生ある人全員に観ていただけたら!」と目を輝かすのは、バレエ界の逸材、吉本。増田の兄、増田俊郎が手がけたオリジナルの音楽に感動、涙したという豊かな感受性で現場に臨む。

そんな個性と才能がひしめく稽古場で、「いまでなければ実現しない舞台」と語る新上。ヘンゼルたちが行き着く先は、まだ誰も見たことのない、驚きに溢れた“お菓子の家”となるに違いない。

公演は2月10日(木)より13日(日)まで。チケットは現在発売中。

取材・文:加藤智子
ウッチャンナンチャンの南原清隆と、狂言師・野村万蔵がタッグを組む企画公演『現代狂言 V ~狂言とコントが結婚したら~』の公開稽古が、1月26日都内で行われた。同公演は今年で5周年。今回は2月5日(土)の福岡公演を皮切りに、全国10会場13公演を行う。

『現代狂言 V ~狂言とコントが結婚したら~』のチケット情報

上演するのは、古典狂言『六地蔵』、現代狂言『五獣拳』、新作狂言『ドラゴンキャッスル』の3演目。新作狂言は、これまでも南原が現代をテーマに書き下ろしてきたもので、今回は“就活”がテーマ。就職活動中の大学生・浦 島太郎(うら しまたろう)の不思議な体験を描く作品だ。

稽古後の会見で、南原は「狂言を本格的に習いだして5周年。より深く理解できるようになった。おかげで、いろいろな発見があり、体の動かし方など本職にも非常に役に立っている」とコメント。狂言の師匠・野村万蔵は、南原には古典狂言『六地蔵』の中でも難しい役どころを配したと話しながら、「稽古もたくさんして、非常に上手になってます。それを全国のみなさんに見てほしい」と、南原の演技に太鼓判を押した。

公演は、2月5日(土)の福岡・大濠公園能楽堂を皮切りに全国10会場にて。東京公演は、3月3日(木)から5日(土)まで国立能楽堂にて。
1982年度テレビ大賞および第一回向田邦子賞を受賞した名作『淋しいのはお前だけじゃない』が、中村獅童主演で11年6月赤坂ACTシアターで上演される。

今回伝説のドラマを、原作者である市川森一の後押しを得て現代の舞台に甦らせるのは、脚本を今最も注目を集めている若手戯曲家・蓬莱竜太、演出をマキノノゾミ
そして現代劇には「黒部の太陽」以来3年ぶりの出演となる、主演・中村獅童。自らもこの作品の昔からのファンであると公言。借金返済に苦しむ人たちと大衆演劇の一座を結成するサラ金の取り立て屋を演じる。
共演には、長谷川京子平岡祐太草刈民代。更に藤吉久美子小松和重大川良太郎奥田達士佐々木喜英といった幅広いジャンルから個性派が結集。

劇中劇の大衆演劇の演目と本筋のストーリーがリンクしていく斬新な手法が舞台でも生かされ、今再び人情喜劇が繰り広げられる。


「淋しいのはお前だけじゃない」 (TBS) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
東京芸術劇場が改修前の締めくくりとしておくる、チェーホフ誕生150周年記念公演『チェーホフ?!―哀しいテーマに関する滑稽な論考』がいよいよ幕を開けた。初日に先駆けて行われた、プレビュー公演を取材してきた。

作・演出を担当するのは岸田戯曲賞に二年連続ノミネートされるなど話題の演出家タニノクロウだ。
既存の演劇とは一線を画す独自の演出が魅力のタニノクロウが、ドラマトゥルクに演劇批評家、ロシア芸術思想家の鴻英良をむかえ「チェーホフ」を題材に書きあげた新作『チェーホフ?!ー哀しいテーマに関する滑稽な論考』は全く新しい「チェーホフ劇」にしあがっている。
篠井英介毬谷友子蘭妖子マメ山田手塚とおるら、演出のタニノクロウが「非常にセクシー」と評する個性的なキャスト陣も実に魅力的だ。
★チェーホフ舞台写真1M-2.jpg

物語は「絵本」の中へと引きずり込まれる・・・ 魔女に扮する篠井英介(右) 撮影:田中亜紀

中国を代表する舞踊家のヤン・リーピンが、1月25日、自身の最新作『クラナゾ』の製作発表を都内で行った。『クラナゾ』とは“蔵謎(=チベットの謎)”のこと。2008年と2010年に来日公演を行った『シャングリラ』に続く中国少数民族による舞踊エンタテインメントで、今回が中国国外で初のお披露目となる。

『ヤン・リーピンのクラナゾ』のチケット情報 

雲南省少数民族の文化や習慣に特化した舞踊ショーの『シャングリラ』に対し、『クラナゾ』は四川省をはじめ中国の5つの省に点在するチベット族の特性を歌舞劇としてまとめたもの。聖地ラサを目指す老婆の3年にわたる巡礼の物語だ。それをタップダンス、弦子舞、ヤク舞、鍋庄舞など各々の地域で実際に踊られている舞や、龍頭琴、弦胡、チベットホルンなどの特殊な楽器を駆使して紹介する。

今回、人々の現世での苦しみを救済する観音菩薩(度母(どぼ))役で主演し、監督・演出も務めるヤンは、チベットで実際に会った巡礼中の老婆をモデルにしたと語る。また『クラナゾ』の“謎”に込めた意味合いを訊かれると、作家ジェームス・ヒルトンが小説『失われた地平線』の中で、第二次世界大戦前のチベットを理想の桃源郷として描いたことを引き合いに出し、「(第二次大戦前の)混乱した社会においてもチベット族は常に自然や動物との調和を重んじて、それを実現している民族なのです。それは今でも続いている。なぜチベット族が自然と人と調和し、平和に長く生きてこられているのか。そのことが中国の漢民族にとっては謎なのです。私はそれを追求していきたいという気持ちから、“謎”という文字を題名につけました」と答えた。

『シャングリラ』同様、今回も少数民族独特の鮮やかな舞台衣裳や装置が目を引く。しかし色彩豊かな舞台の影で忘れてはいけないのは、テーマとなるチベット族の死生観だ。生死は常に一体で、苦を知らなければ楽を体験できないという教えが根底にある。空気が非常に薄い海抜4000メートルにあるポタラ宮(=チベットの仏教、政治、芸術の中心)を修繕する踊りなど、舞台で繰り出される特徴的な踊りから、舞うことで現世の苦しみを楽に変える彼らの本質を読み解きたい。公演は4月5日(火)から10日(日)まで渋谷・オーチャードホールにて。チケットは発売中。
福岡という地域にこだわり、その歴史を掘り起こし、タイムリーな街の物語を笑って泣けるエンターテインメントに仕立てるギンギラ太陽’s。彼らの作品には「人間」は一切出てこず、「建物」や「乗り物」を始めとした「モノ」を擬人化することで物語は綴られる。役者は「かぶりモノ」を被り、早替りでひとり何役も演じるのが特徴だ。今や全国のその名を響かせる彼らが、2月に福岡・キャナルシティ劇場に登場。上演を前に、1月21日に公開稽古と取材会を開催。主宰の大塚ムネトが舞台の見どころなどを語った。

公演場所であるキャナルシティ劇場は、以前、劇団四季専用の劇場として多くの観客を集めた場所。現在は多彩な演目を上演できる劇場として生まれ変わり、オープニングプログラムのひとつとして、ギンギラ太陽'sが登場することとなった。「劇団四季が、上質な作品を上演してきた伝統、空気をつくってきた大切な場所だという思いはありますね。その品格を汚すことなく、ギンギラらしくしっかりお客様に楽しんでもらえる作品にせねばと、嬉しさと共に使命感も。また、キャナルシティという場所は天神と博多を繋ぐ中間点。ここで天神と博多の両方が出てくる物語を上演できることにご縁を感じます」

ギンギラ太陽’sのチケット情報

今回の作品は、『地下鉄軍団大逆襲-2011年最新改訂版-「地上最大の作戦」』と銘打ち、10年前に初演した物語を最新版に改訂して上演する。「地下鉄1号線の新人が福岡に配属されてくることから物語はスタート。1号線や3号線の事情を入れながら、地上で起こっているJR新博多駅開業を取り巻く街の変化を描きます。天神と博多の戦いだけでなく、ネット通販などの最新の流通事情も取り入れながら、大いに笑っていただける作品になりました。あまりに新しい街ネタが多くて、かなり新作に近い出来。改訂版と謳わず初めから“新作公演”と言っておけばよかったかも(笑)」と作品への自信を垣間見せる。

観終わった後、街の風景をより身近に感じることができる不思議な魅力に満ちた舞台は、1度観たら病みつきになりそう。恒例となった、開演前の記念写真大会も、1階、2階席の全てを対象に実施予定。早めに劇場に入って「かぶりモノ」との撮影もぜひ。

公演は2月19日(土)・20日(日)に福岡・キャナルシティ劇場にて。チケットは発売中。
東京バレエ団が2月4日(金)より、モーリス・ベジャールの振付作品を集めた『ダンス・イン・ザ・ミラー』を上演。公演に先立って、都内で公開リハーサルを行った。

東京バレエ団『ダンス・イン・ザ・ミラー』のチケット情報

クラシックバレエの名手たちが、ジーンズにスニーカー姿で勢ぞろい。テクノ音楽の始祖、ピエール・アンリの力強い音楽に乗って、多様なダンスが繰り広げられる『現在のためのミサ』から始まり、『舞楽』『М』などベジャールが、東京バレエ団のために振り付けた作品や、初めてバレエ団で踊られる作品を綴った新しいレパートリーが、この度上演される『ダンス・イン・ザ・ミラー』だ。

リハーサルに参加した、プリンシパルダンサーの木村和夫と、モーリス・ベジャール・バレエ団から振付指導で来日している那須野圭右に、ベジャール作品について聞いた。

「ベジャールの作品というのは、いろいろなカラーがあります。世界各国の香りを空気で感じるために、あらゆるビジュアルを目にして、イメージを膨らませなければなりません。また、ベジャール作品の持つ大切なスタイルを保てるような、冷静さが必要です。『火の鳥』は数え切れないくらい踊っていますが、年齢を重ねる毎に、力一杯踊っていた部分を見直し、流れを計算しながら、力を抜くことを覚えました。とても技術や感性を必要とするので、自分の中の成長を計れる、バロメーターのような作品です」(木村和夫)

「同じベジャール作品でも、バレエ団や個々のダンサーによって、踊り方は変わってきます。時代によって、とらえ方も違ってきます。ただ、ベジャールの持つベースの部分は変わりません。その細かい部分を、ベジャール色に染まるよう、演出のジル・ロマンが最終的に確認する前に、自分が手直しをしています。ベテランのダンサーの方にも、ベジャールと過ごした時間が長い自分が、振付指導をしています。どの作品も常にベジャールは、新しく姿を変えてみせ、その時々で抜擢するダンサーの好みも違っていました。選んだダンサーには、その人に合った表現を、言葉にして伝えていました。今、踊っている作品は、ベジャールが最後に言った言葉を守っている、最終的なバージョンなのです」(那須野圭右)

ベジャールなき後、その魂を継承したダンサーたちは、作品と共に成長し、変えてはいけない部分を見極めて、時代を進んでいる。ジル・ロマンは、これからもベジャールの遺産を引き継いでいく大切さを、全身全霊で観客に訴え続けるだろう。『ダンス・イン・ザ・ミラー』は、東京バレエ団が歩んだベジャール作品の軌跡を、未来への希望を乗せて、ダンサー全員が一体となって創り上げた必見の舞台である。

併演される世界的な人気作『ボレロ』と共に、ベジャール作品の消えることのない、息吹を感じて欲しい。

公演は、2月4日(金)より東京・ゆうぽうとホールにて。

取材・文 高橋恭子
劇団☆新感線が満を持して本格的にシェイクスピアに挑んだのは2006年。
四大悲劇のひとつである「マクベス」を、2206年の敗退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本に置き換え、へヴィメタルの演奏に乗せるという大胆なアレンジで上演。宮藤官九郎の見事な脚本と、いのうえひでのりのダイナミックな演出は、新たなシェイクスピアワールドを生み出した。
それから早5年!次に劇団☆新感線が挑むシェイクスピアは、同じく四大悲劇のひとつ『オセロ』。

劇団☆新感線版『オセロ』の物語の舞台は、戦前の関西らしき場所にある港町。混沌とした時代を背景に、チンピラヤクザたちの人情悲喜劇を繰り広げる。
演出はもちろん座長いのうえひでのり、脚色には08年の「IZO」以来、2度目のタッグとなる青木豪。平凡な日常の中で起こる出来事や微妙な人間関係を、シンプルでありながら力強い言葉で浮き彫りにさせていく青木が、どんな変化球を使って"悲劇"だけではない「オセロ」を生み出すのか!

主演は劇団☆新感線看板俳優、橋本じゅん。「いつかじゅんでオセロを」と兼ねてから上演を目論んでいた座長いのうえひでのりの念願がついに叶った。橋本自身も気合十分。そして共演には、いのうえひでのりとは9年ぶりの再開となる石原さとみ、ドラマ・バラエティと幅広いジャンルで活躍し、本人からの熱いラブコールで今回の出演が実現となった大東俊介、ミュージカル界を牽引する若きスター伊礼彼方、舞台を中心に活動し、2010年は大河ドラマ「龍馬伝」の徳川慶喜役で強烈な個性を放った田中哲司と、劇団☆新感線初参加のフレッシュな俳優が結集し新感線に新風を巻き起こす!更に、2度目の出演となる松本まりか、その他粟根まこと劇団☆新感線の劇団員の面々。豪華出演者による和製シェイクスピアの誕生から目が離せない!


「港町純情オセロ」 (劇団新感線) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
井ノ原快彦がかねてよりファンだった劇団「ヨーロッパ企画」の作・演出を務める上田誠へラブコールを送ったことから実現した夢のタッグ、『昭和島ウォーカー』から3年。再び二人がタッグを組み、待望の新作『芝浦ブラウザー』を上演することになった。
今回も上田誠が得意とする群像劇コメディを井ノ原快彦の為に書き下ろし、東京グローブ座シアター・ドラマシティでのプロデュース公演に挑む。

本作が上演に至ったきっかけは、井ノ原快彦上田誠の話しの中で、上田曰く
『「住まい」ということに対して、特別な情熱がまたしても双方あるらしいことが分かり、今回のプロジェクトにこぎつけた』という経緯がある。テーマはもちろん、"住まい"。物語の舞台は、高層ビルが立ち並ぶ再開発の進んだ都市。そんなビル群の隙間を縫って、下層の限られたスペースで暮らす人々に焦点を当て描き出す群像劇だ。

出演は、主演の井ノ原快彦をはじめ、共演に新進女優ながら実力派の呼び声高い芦名星、飛ぶ鳥を落とす勢いの「TEAM NACS」から音尾琢真が参戦。さらに、人気劇団「猫のホテル」から市川しんぺー、「阿佐ヶ谷スパイダース」からは深く響く声と鋭い目線が印象的な伊達暁を、そして作・演出の上田誠が主宰するヨーロッパ企画の俳優陣がこぞって出演。実力派から個性派まで、魅力あふれる顔ぶれが集結する!


「芝浦ブラウザー」の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
宝塚歌劇団退団から約1年、『エリザベート』、『アンナ・カレーニナ』と華々しい活躍をみせている瀬奈じゅんが、昨年5月に行われファンを魅了した『Alive(アライブ)』の第二弾『ALiveⅡ~Handsome Woman~』を2011年4月1日(金)から5日(火)まで、東京・赤坂ACTシアター、4月9日(土)から10日(日)大阪・NHK大阪ホールにて開催されることになった。

タイトルの『Alive(アライブ)』には「A Live=一つの人生/一つのライブ」、「A live=あさこ(瀬奈じゅんの愛称)のライブ」という様々な意味が込められ、サブタイトル「Handsome Woman」には男でも女でも中性的でもなく"かっこいい女性でありたい"という瀬奈じゅんの想いが込められている。
前回の『Alive(アライブ)』では、ファンの求めていることを実現することにこだわり、アンケートの結果をもとにリクエストの多かった楽曲を披露した。
ミュージカル主演を経験し挑む新たなるコンサート、約1年ぶりとなる『ALiveⅡ~Handsome Woman~』では、どんなパフォーマンスで驚かせてくれるのか!?
今後のさらなる活躍を予感させる、ファン待望のコンサート第二弾に期待大!

「瀬奈じゅん Concert 『ALiveⅡ~Handsome Woman~』」 (東宝芸能) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
無作為に配られる上の句と下の句に分けられたカードの組み合わせで新しい言葉を紡ぎ出すイベント・超文系格闘技『言語遊戯王』。最新の大会となる『言語遊戯王8』が2月3日(木)東京・中野サンプラザで開催される。

『言語遊戯王8』のチケット情報

司会を務める南海キャンディーズ・山里亮太を始め、しずる、ライス、ラバーガールといったお笑い芸人が出演する。ほかにも、声優・俳優・歌手とマルチに活躍する宮野真守や、アイドルグループ・ももいろクローバー、スチャダラパー・BOSE、電気グルーヴ・ピエール瀧など、様々な有名人の出演も見どころのひとつ。出演者たちが少しでもおもしろい言葉を作り出そうと持ち前の明るさとセンスでぶつかり合う。

東京03、オードリー・若林正恭の参戦が追加発表された。現在チケット発売中。
ナイロン100℃次回公演『黒い十人の女〜version100℃〜』の公演日程詳細と客演を含めたキャストが決定した。映画では岸恵子、山本富士子、中村玉緒、宮城まり子、岸田今日子など、そうそうたる女優陣が演じた十人の女を、舞台版では誰が演じるのか?客演も決まりさらに注目される。

黒い十人の女2.jpg


■出演者:峯村リエ 松永玲子 村岡希美 新谷真弓 みのすけ /中越典子 小林高鹿 緒川たまき 他

ナイロン100℃の主宰・ケラリーノ・サンドロヴィッチ古田新太劇団☆新感線)と「犯さん哉」以来4年ぶりにタッグを組み新作を上演することがわかった。

「この上なく共謀、極めて不毛」と2007年の演劇界に大きな衝撃を与え、途中で席を立つ観客がチラホラだった『犯さん哉』のチームが性懲りもなく4年ぶりに再集結!!前回の「ナンセンスコント路線」とは、あた異なるアプローチ(予定)で、さらにパンキッシュに、さらに悪魔的に、不況下の日本に一石も二石も投じ(予定)一石二鳥、二石四鳥を目指す!!

今回も、他では出来ない唯一無比(?!)の作品となるだろう!

新作のタイトルは未定、7月30日(土)より東京・本多劇場、9月1日(木)より大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。
チケット一般発売開始は2011年5月末予定。




「ケラリーノ・サンドロヴィッチ×古田新太 公演企画第2弾!!タイトル未定」 (キューブ) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
1月21日 19:00、池袋・サンシャイン劇場にて、「サイレントシアトルカンパニープロジェクト 第1回公演 a Go Go」が開幕した。

DSC00109s.jpg

▲が~まるちょばとGABEZがコラボレーション作品にも挑戦!

4~5月に帝国劇場で上演されるミュージカル『レ・ミゼラブル』。この作品に登場する少年・ガブローシュ役に決まった加藤清史郎(かとうせいしろう)、小宮明日翔(こみやあすか)、鈴木知憲(すずきとものり)の3人のお披露目が1月20日、帝国劇場稽古場にて行われた。

ミュージカル『レ・ミゼラブル』のチケット情報

ガブローシュは、劇中で、革命運動を起こす学生たちと行動をともにする浮浪児。2幕の彼の見せ場では客席は号泣必至となる、重要な役どころだ。かつて山本耕史、高橋一生らが子役時代に演じたことなどもよく知られている。今回の3名は、873名の応募の中からオーディションで選ばれた。

映画にドラマにと大活躍の加藤清史郎はこれが初舞台。前述のようにこの役を経験した子役がのちに人気俳優に成長した例はあるが、すでに有名な子役スターが演じるのは初めてのこと。その加藤は「おととし、同じ劇団の子がガブローシュをやっている『レ・ミゼラブル』を観にいって、ガブローシュに挑戦してみたいなと思ってオーディションを受けました。オーディションでは心臓が口から飛び出そうに緊張したけれど、歌が好きなので楽しかった。舞台は初めてで緊張するけど、僕のガブローシュをみんなに見せたい」と語った。さらにこの日は劇中ナンバー『乞食たち(The Beggars)』の一部、ガブローシュの登場シーンのソロも披露。元気な歌声を響かせていた。

ともに『エリザベート』ルドルフ少年役などで帝国劇場の舞台を経験済みの小宮明日翔、鈴木知憲からは、「舞台に立ったら、ガブローシュならガブローシュの気持ちになりきる」(小宮)、「歌う前、舞台に出る前に一回深呼吸する」(鈴木)と緊張しない、とアドバイス。「毎回やります!」と加藤も返事をしていた。

公演は4月8日(金)から6月12日(日)まで(プレビュー公演含む)、チケットは4月公演分が1月29日(土)に、5月公演分が3月5日(土)に、6月公演分が3月12日(土)にそれぞれ発売開始。
4月12日より、パルコ劇場にて松尾スズキ演出『欲望という名の電車』(作:テネーシー・ウィリアムズ 訳:小田島恒志)が上演される。

近代演劇史上不朽の名作を、日本演劇会が誇る奇才・松尾スズキが演出。
その卓越したイマジネーションを傑作の正面からぶつけ、既成作品イメージを打ち破る『欲望という名の電車』を作り上げる。

出演は、ヒロイン・ブランチに、今まさにブランチ役で見てみたい女優・秋山奈津子。スタンリー役に、昨今の舞台で圧倒的輝きを放つ池内博之。そしてステラに松尾スズキとはデビュー映画『愛の新世界』で共演して以来の顔合わせとなる映像、舞台で大活躍の鈴木砂羽。ほかに大人計画のメンバーなど、松尾らしい顔ぶれが揃った。

作品を作る側にとっても、観客にとっても、色褪せることがない『欲望という名の電車』の魅力。多くの期待をのせて、松尾スズキが生み出す、今まで見たことのない『欲望という名の電車』がいよいよ動き始める。

「欲望という名の電車」 (パルコ) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
公演を間近にひかえたehon劇場公演#1『SWEETS』―「可哀想」にたかる蟻たちの話。の稽古場に単独取材にうかがった。

ehon』とは?
舞台版「嫌われ松子の一生」の脚本・演出を手掛けた他、ドラマ、映画への脚本提供などメディアを越えて活動している葛木英が、自身の劇団『メタリック農家』を解散し、新しいプロジェクトとして『ehon』を始動した。絵本の中のような可愛らしくデコラティブなビジュアルに、残酷性とロマンティックな視点を持つ物語性の強い作品を上演していく。

今回の『SWEETS』―「可哀想」にたかる蟻たちの話。には演劇界から人気、実力のある俳優陣が集まった。
主演に若手俳優の登竜門と言われるミュージカル『テニスの王子様』に出演、以降舞台を中心に活躍する福山聖二、『夢の遊眠社』解散後舞台、ドラマ、映画など幅広く活動する円城寺あや、劇団『こゆび侍』所属、『佐藤の、』主宰の佐藤みゆき、『モダンスイマーズ』の看板俳優、古山憲太郎を迎え、そのほか成松慶彦佐々木潤久保亜津子向陽舎)、幸田尚子クロムモリブデン)、瀧川英次七里ガ浜オールスターズ)、本井博之コマツ企画)、廣瀬瞬犬と串)、北見有理、脚本・演出も務める葛木英が出演する。
吉本興業がインターネットによるお笑いの生配信の強化を発表、『よしもと×Yahoo! JAPAN 生配信パワーアップ宣言』と題して1月17日、東京・ヨシモト∞ホールで公開会見を行った。会見には、MC役のペナルティをはじめ、ライセンス、麒麟、しずるらが出席した。

「渋谷ばちーんんん」の公演情報

吉本興業は、同日より若手芸人が出演するネット番組『よしログ』と、ヨシモト∞ホールで行われるお笑いライブ『渋谷ばちーんんん』の配信をスタート。「Yahoo! JAPAN」にて16時から22時30分までの4時間半、365日生配信する。

昨年12月まで配信されていた「よしもとオンライン」にも参加していたという、ライセンス・藤原は、「オンラインの頃から、何より両親が楽しみにしていた。『よしログ』になってレギュラーが28組に増えたので、出番が月1回に減ってしまうが、両親のために頑張りたい」と話し、しずる・村上は「配信は全世界。僕らの笑いを日本に限らず全世界に、生で届けたい」と堂々宣言。また、ほかの芸人から終始いじられ続けた、麒麟・田村は、客席からの「すべった時の対処法は?」の質問に、「“次、誰が喋る番?”って言ったらうけます」と応じ、最後に笑いをとって、一矢報いた。

お笑いライブ『渋谷ばちーんんん』は東京・ヨシモト∞ホールにて連日公演中。チケットぴあでは、2月公演までのチケットを現在発売中。
演歌歌手・北島三郎が1月17日、芸道50周年記念『北島三郎 特別公演』の製作発表を行った。公演は、東京、博多、名古屋、大阪の4大都市で行うもので、3月8日(火)から東京・日生劇場で開幕。北島は、『次郎長外伝より 清水の暴れん坊』で、海道一の大親分・清水の次郎長と、一の子分・森の石松のふた役を演じる。

『北島三郎 特別公演』のチケット情報

北島は1968年新宿コマ劇場で初座長、以来公演を重ねて昨年3月の御園座で座長公演4000回を達成、現在までに4119回を記録している。会見で芸道50年について聞かれて「50周年なんて、あらたまって言ってると、来年やめなけりゃいけない。50年と言っているのは、今まで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちをこめてのことです。60年、70年と頑張っていくつもりです」と健在ぶりをアピール。今回の役どころについては、「ふた役だから出ずっぱり。75歳で森の石松をやった方はいないんじゃないかな。いつでも挑戦です」とますます意気軒昂。また、毎回話題となる、歌謡ショーでの大仕掛けについては、「今回は竜に乗って登場します。竜神さんの舞台に期待してください」とアピールした。

東京公演は3月8日(火)から28日(月)まで、日生劇場にて。その後、5月に福岡・博多座、8月・9月に愛知・御園座、10月・11月に大阪・新歌舞伎座で公演。東京公演のチケットは、1月19日(水)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは1月18日(火)23:30まで先行先着「プリセール」を受付中。
劇団四季のミュージカル『コンタクト』が1月16日、東京・自由劇場にて開幕。前日の15日には公開舞台稽古が行われた。

劇団四季「コンタクト」のチケット情報

本作は『クレイジー・フォー・ユー』などの振付家として知られるスーザン・ストローマンの演出家デビュー作で、1999年にオフ・ブロードウェイで初演。歌は一切なくセリフもごくわずか、音楽もチャイコフスキーからベニー・グッドマン、ビーチボーイズなどの既存のものを使用し、物語をダンスで表現していくそのスタイルに、当初はこれがミュージカルと呼べるのかと論争が起きたという。だが結果、2000年トニー賞では最優秀作品賞を含む4部門を受賞、ミュージカルシーンに新ジャンルを生み出すこととなった。劇団四季では2002年に初演。

物語は3つのシーンからなるオムニバス構成。『SWINGING』と名付けられたパート1ではフラゴナールの絵画をモチーフに、貴族のカップルと召使いの享楽的な触れ合いがブランコを使って描かれ、パート2の『DID YOU MOVE?』ではレストランを舞台に、マフィアのボスらしき男に服従させられている内気な妻が、夫が席を外した瞬間に白昼夢の中で自由に踊り出す物語。そしてパート3『CONTACT』では若くして成功しながらも生活に疲れ自殺を図ろうとする男が、幻の中で魅力的な黄色いドレスの女性をダンスに誘う......。いずれも、誰かとのつながりを求める"コンタクト"がテーマになっている。

異色の作品ながら、質の高いダンスが堪能できるとともに、現代人の心に突き刺さるテーマで人気が高い。東京では3度目の上演だが自由劇場には初登場、コンパクトな空間で味わう迫力のダンスは臨場感たっぷりだ。パート3の主人公、マイケル・ワイリーには、初演から登場している加藤敬二。「マイケル・ワイリーは大都会の中で孤独な人生を送る男。毎回、演じる難しさを実感しています。"人と人との触れ合いの大切さと難しさ"をしっかりお届けできれば」とコメント。また今回黄色いドレスの女に初キャスティングされている高倉恵美も、長い手足を活かしミステリアスな女性をうまく造形していた。

公演はは2月24日(木)まで、チケットは現在発売中。
関ジャニ∞・丸山隆平の主演舞台『ギルバート・グレイプ』が、1月16日に東京グローブ座で開幕した。同作は、ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演した同名映画でも知られるが、今回はピーター・ヘッジズの原作小説を、G2の脚本、演出でオリジナルに舞台化したもの。アメリカの小さな田舎町で、知的障害を持つ弟と過食症の母と暮らす青年ギルバートの心の葛藤を描く作品だ。

『ギルバート・グレイプ』の公演情報

主人公・ギルバートを演じるのは、今回が初主演舞台となる丸山隆平。映画版では多くを語ろうとはしないギルバートだが、G2演出では、とある手法を用いることにより主人公の心の動きを細やかに描写。初日公演前の会見で、丸山は「確かにすごいセリフの量やと思ったけど率直に楽しい。大変だった分達成感は大きい」と手ごたえを語った。弟のアーニー役には、中尾明慶。知的障害という難しい役を体当たりで演じた。印象的なエピソードとなるお風呂のシーンではびしょ濡れになりながらも、「裏にはバスタオルがいっぱい置いてあります」と笑顔で舞台裏を明かしていた。共演は黒川智花、伊藤裕子ら。

公演は2月6日(日)まで東京グローブ座にて。その後、2月18日(金)から23日(水)まで大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演。なお、チケットぴあでは東京公演の当日券事前予約を受付中。
新国立劇場の2011/2012シーズンのラインアップが、1月14日、同劇場にて発表された。この日はともに芸術監督2期目となる演劇部門の宮田慶子芸術監督、バレエ&コンテンポラリーダンス部門のデヴィッド・ビントレー芸術監督が、各々来シーズンの特徴について語った。

宮田慶子、デヴィッド・ビントレーの写真

まず演劇部門。2010/2011シーズン同様、全8本のラインアップで贈る。現シーズンで現代劇の系譜をひもとく「JAPAN MEETS…」シリーズを進行中の宮田は、その企画の第4弾でオスカー・ワイルドの『サロメ』、第5弾でハロルド・ピンターの『温室』を掲げながら、新シリーズにも挑む。タイトルは「【美×劇】-滅びゆくものに託した美意識-」。長い時間をかけてエッセンスを搾り出すように、鍛錬を重ねて形にする日本独自の芸や美意識と、ドラマの出会いをテーマに、三島由紀夫の『朱雀家の滅亡』、倉持裕の書き下ろし『イロアセル』、泉鏡花の『天守物語』の3本を放つ。そのほか、2月に再演を控える『焼肉ドラゴン』の鄭義信による新作『パーマ屋スミレ』、2008年作品を再演する蓬莱竜太作『まほろば』、米国の若き劇作家エリアム・クライアムの『SIXTEEN WOUNDED ―16人の負傷者(仮題)―』も楽しみだ。

バレエ部門も今シーズンと同じ計6演目。うち、ビントレー振付全幕新制作となる『パゴダの王子』を世界初演する。元々はジョン・クランコが構想したバレエ作品で、1957年に英国ロイヤルバレエで初演された本作だが、これをビントレーは、演劇部門の宮田が日本独自の美意識をテーマにしたように、歌川國芳の浮世絵や日本絵画からインスピレーションを得て制作するとのこと。ほかに『くるみ割り人形』『こうもり』『アンナ・カレーニナ』『白鳥の湖』『マノン』を上演する。

コンテンポラリーダンス部門は、全4本のうち3本が文学をモチーフにしたものに。シェイクスピアの『ソネット』を読み直した中村恩恵×首藤康之『Shakespeare THE SONNETS』、近松門左衛門を共通テーマにした2作品を届ける『近松DANCE 弐題』、新国立劇場初登場となる小野寺修二のカンパニーデラシネラが放つ『カラマーゾフの兄弟』の3本を贈る。ほかに平山素子の『バタフライ』などを予定している『DANCE to the Future 2012』を上演。

来シーズンは、演劇部門で取り上げる『サロメ』やバレエ部門で上演される『こうもり』を、オペラ部門でもラインアップしている。同じ作品を違うジャンルで見比べるのも楽しそうだ。
ただ今演劇ライフでは、チケット等のプレゼントいただける劇団・団体を募集しております。

プレゼントの応募受付期間中はTOPページに表示されます。また期待コメントが増加するため、演劇ライフ内での公演情報PVも増え、宣伝効果も期待できます。是非ご活用ください。

坂本昌行が主演する舞台『ZORRO THE MUSICAL』が1月13日、東京・日生劇場にて開幕した。開幕に先立ち同日、公開舞台稽古と出演者による会見が行われた。

『ZORRO THE MUSICAL』の公演情報

今年、初舞台から20年目を迎える坂本昌行が最初に挑むのは、世界で一番有名な仮面のヒーローだ。故郷カリフォルニアを離れスペインでジプシーの集団と大道芸をしながら暮らしているディエゴは、ある日幼なじみのルイサから、総督である父が亡くなり兄弟同然に育ったラモンが独裁者となっていると訊く。彼は仲間のジプシーたちと故郷へ戻り、大道芸の衣裳の中から黒いマントとマスクを取り出し、ヒーロー“ゾロ”に変身してラモンと戦うことを誓うのだが……。

2008年にロンドンで初演され、その後パリ、モスクワでも上演されている注目の作品。作中曲は『バンボレオ』『バイラ・メ』など日本でもお馴染みのジプシー・キングスのナンバーが使用され、情熱的でありながらどこか哀愁を感じさせる世界を作り上げている。さらに世界で活躍するダンサーたちが参加するフラメンコ・ダンスやイリュージョン、本火を使う演出などで、スピーディで見どころ満載の舞台。それに加え、坂本はフェンシングでの殺陣、劇場空間を縦横無尽に駆け回るロープアクションと大奮闘。演技面でも、かっこいいだけでなくコミカルな面も軽快に見せ、愛すべきヒーロー像を作りあげた。

公開舞台稽古後の会見で、坂本も「フライングもマジックもある。こんなに色々詰まったミュージカル、今までの日本のミュージカルにはなかったかも」とアピール。女ジプシー・イネス役の島田歌穂(池田有希子とダブルキャスト)も「本当になんて贅沢!」と語り、敵役・ラモンに扮した石井一孝も「前代未聞だよね。消防法、大丈夫なのかなというくらい火もボーボー燃えているし(笑)」と驚嘆の声。またヒロイン・ルイサ役の大塚ちひろは坂本のゾロを「カッコよすぎです! 何でもできちゃうし、(座長として)皆さんを引っ張ってくれる力もある」と絶賛していた。

公演は2月28日(月)まで日生劇場にて。チケットは現在発売中。
1月7日(金)、芸能花伝舎にて、が行われた

配信メインP1070304.jpg

本作、ミュージカル『ヒロイン』~女たちよ タフであれ!~は、
作曲家・音楽監督の深沢桂子の提唱のもと、振付家・演出家の川崎悦子、脚本家・作詞家の高橋知伽江が集い、オリジナル・ミュージカルを作るために立ちあげたチーム『I DO BATTER PROJECT』のオリジナルミュージカル第一弾。

近ごろ注目の<アラフォー>は少し過ぎたものの、まだ<シニア>にはならない"大人可愛い"女性たちの本音が炸裂するミュージカル。
元アイドル・グループのメンバーが一日だけの再結成のために、解散から25年ぶりに集まるところから始まる。虚像だったアイドルたちが、実像をさらけだす 楽屋での数時間を描かれるのだが、その元アイドル達をなんと本物の元アイドル、榊原郁恵、早見優、松本伊代、石野真子の4人が演じる。
「虚」なのか、「実」なのか...。

「私たち、まだまだ輝けるはず」


製作発表に出席の4人のコメントは以下のとおり。
田中芳樹による人気小説を舞台化した『銀河英雄伝説=第一章 銀河帝国編=』が1月7日に東京・青山劇場で開幕した。同日には公開舞台稽古も行われ、松坂桃李、崎本大海ら出演者らが報道陣の前で意気込みを語った。

『銀河英雄伝説=第一章 銀河帝国編=』の公演情報

『銀河英雄伝説』は累計1500万部を売り上げるベストセラー小説。未来の銀河系を舞台に"銀河帝国"対"自由惑星同盟"の戦いを描いた群像劇だ。魅力的なキャラクター、緻密な戦略の面白さでファンの心を掴み、これまでアニメ、ゲームなど各メディアで展開しているが、舞台化は今回が初。

原作では敵対するふたりの名将、ラインハルトとヤン・ウェンリーを中心に物語が進行するが、今回の舞台では銀河帝国・ラインハルト側の物語が紡がれる。皇帝に奪われた最愛の姉を取り戻すため、幼馴染みのキルヒアイスとともに軍人となるラインハルト。彼は同盟軍との戦いの中、次第に戦争の天才としてその才能を発揮。戦功を重ね軍の実権を握るようになるが、門閥貴族との内戦が勃発、そこで人道を捨て軍の勝利をとる戦術を選んだことでキルヒアイスとの間に隙間が生じ、悲劇が起こる......。

黒衣のアンサンブルたちが肉体だけで戦闘を表現するなどの西田シャトナーらしいユニークな演出が冴え、さらに三枝成彰の壮大な音楽、繊細な照明が溶け合い、スペクタクルな宇宙空間を表現する面白いステージ。そして、さまざまなエピソードが凝縮されたストーリーを、個性的なキャラクターに成りきったキャスト陣の好演が牽引する。中でもラインハルト役の松坂桃李の気迫ある熱演が印象的だ。軍人としての冷徹な顔を見せる一方、ところどころに挿入される幼い頃のエピソードで見せる豊かな表情に惹きつけられる。キルヒアイス役の崎本大海も温和さをうまく表現、キルヒアイスと対照的な非人道的戦略でラインハルトを支えるオーベルシュタイン役の貴水博之の不気味さも良く、ラインハルトの部下であるミッターマイヤー役・中河内雅貴、ロイエンタール役・東山義久らも個性的な役柄を創出しながらも、軍人らしいストイックさを見せ物語を支えた。

公演後の会見では、崎本が「忘年会を兼ねて大勢で食事会をしたり、コミュニケーションをとる機会も多かった」と出演陣の一体感を語り、AAAとして紅白に出場したばかりの宇野実彩子(ヒルダ役)は「(紅白のリハと重なり)大切な稽古に出られなかったりしたのですが、その焦りが結果的に集中力を生みました」とコメント。そして松坂が「観に来てくれるお客様のために、全力をつくして『銀河英雄伝説』をやり切りたい」と意気込みを語った。

公演は1月16日(日)まで青山劇場にて。ほかに出演は白羽ゆり、長谷川初範ら。またアニメ版でラインハルトの声を担当した堀川りょうがラインハルトの父役で特別出演しているのも、『銀英伝』ファンには嬉しいことだろう。なお、中河内雅貴、東山義久を中心とした『舞台「銀河英雄伝説」シリーズ 外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編』の上演も早々に決定している。こちらは6月に東京・サンシャイン劇場にて。

2011年1月7日(金)『ニコニコ東方見聞録』が新宿の全労災ホール/スペースゼロで上演を開始した。

niconico1

▲ニコニコ動画の人気ユーザーがミュージカルを熱演!!(左)マルコ・ポコタ役ぽこた(右)トメ役野宮あゆみ



ニコニコ東方見聞録』は先月公開されたホリエモン出演の『クリスマスキャロル』に続くニコニコミュージカルの第二弾として上演される。ネットとリアルの融合を試みる意欲作だ。
ニコニコミュージカルはニコニコ動画生放送でも中継され、劇場に行けない人も自宅のPCの前などで気楽に見ることができる。

ニコニコ動画内の「歌ってみた」で絶大な支持をあつめる「ぽこた」と「蛇足」がメインキャストで登場する、ほか野宮あゆみ、人見早苗、やまだん、百花繚乱、森戸宏明、寺門文人、AD笠原、らー(ドワンゴ社員)、伊藤翼、野見山修、栗栖パトラ、下園愛弓、コンコン、斎藤明里らニコニコ動画の人気ユーザー等が出演。脚本・演出は石沢克宜が担当する。
NODA・MAP第16回公演『南へ』の制作発表が1月6日(木)、都内某所にて行われた。
nodamap1

▲NODA・MAPだからこそ実現した、「信」を巡る、野田秀樹書き下ろし最新作!

ザ・キャラクター』『表に出ろいっ!』に続く、本作『南へ』は、『信』をテーマに綴られた野田秀樹書き下ろしの新作である。300年間噴火していない富士山とよく似た名の「フジザン」の火口近くにある観測所の物語。そこに妻夫木聡演じる観測員が赴任する。蒼井優扮する虚言癖の女が現れ、話が展開していく... 『ザ・キャラクター』『表に出ろいっ!』では「信じすぎる」ことについて描いていたが、今回はその逆の「信じられない物」「嘘」に焦点が当てられている。
今回NODA・MAP主宰野田秀樹のもとに多くの実力ある俳優が集まった。その中でも一躍注目を集めるのがドラマや映画で活躍する妻夫木聡蒼井優だ。以外にもこの二人、初の共演だそうだ。そのほか渡辺いっけい高田聖子チョウソンハ銀粉蝶黒木華太田緑ロランス山崎清介藤木孝野田秀樹に加え、25名ほどのアンサンブルも出演。
人気ミュージカル『テニスの王子様』が新シーズンをスタート、1月5日に東京・JCB HALLで開幕した。"テニミュ"の愛称で知られる同作は2003年に初演、以来7年間で100万人を動員した大ヒット・ミュージカル。今回はキャストを一新して、ストーリーも原作のはじめから新たな演出で上演する。主人公の青春学園中等部テニス部員・越前リョーマ役に小越勇輝、同テニス部部長・手塚国光役に和田琢磨が出演する。

『テニスの王子様』の公演情報

初日公演前に行われた会見で、小越は「不安と緊張感もあるが、それをプラスにしてすばらしいものができたらいいな、と思っている。メンバーみんなと、スタッフのみなさんと一緒に力をあわせて、いい公演ができるように頑張っていきたい」とコメント。和田は「これから青学メンバー全員で最後まで乗り切りたい」と意気込みを語った。共演はほかに、上田悠介、岡崎和寛、本山新之助ら。

公演は1月16日(日)まで、東京・JCB HALLにて。その後、1月19日(水)から23日(日)までメルパルクOSAKA公演を経て、1月26日(水)から2月11日(金・祝)まで東京・日本青年館 大ホールでも上演。

写真クレジット:ミュージカル『テニスの王子様』青学(せいがく)vs不動峰 東京・JCB HALL 他 絶賛公演中 (C)許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
シアターコクーンオンレパートリー2011『十二夜』が1月4日(火)、Bunkamura シアターコクーンにて上演開始した。
十二夜2

▲写真は前日のゲネプロ。シアターコクーン2011年の幕開けを飾るのは、おとなのシェイクスピア喜劇!

2010年のシアターコクーンを沸かせた演出家・串田和美が、2011年の幕開けに手がけるのは、シェイクスピア、ロマンティックコメディの頂点とも言われる『十二夜』。船の遭難で離れ離れになった双子の兄妹の周りでこんがらがっていく複雑な片思いの糸・・・シニカルないたずらや馬鹿騒ぎのあげく、劇的に糸が解けてハッピーエンドというストーリー。今回は串田和美の潤色でひと味ちがうおとなの喜劇に仕上がった。
出演は、女優、歌手としての輝きと充実度を増す松たか子が双子の兄妹の一人二役に挑戦。『コースト・オブ・ユートピア』(蜷川幸雄演出)で新たな一面を切り開いた石丸幹二と『来来来来来』(劇団、本谷有希子)出演で舞台女優としてのセンスを見せたりょうが串田演出初参加。唯一無二の存在感を放つ荻野目慶子。現代劇に初出演、コクーン歌舞伎での活躍も光る片岡亀蔵。映像、舞台でも八面六臂の活躍をみせる笹野高史大森博史真那胡敬二をはじめとする元・オンシアター自由劇場のメンバーがわきを固める。
宝塚歌劇雪組公演『ロミオとジュリエット』が1月1日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。

『ロミオとジュリエット』の公演情報

本作は2001年のフランス初演以来、世界20数か国で上演され、500万人以上の動員を誇る大ヒットミュージカル。昨年7から8月、宝塚版として星組により日本初上陸を果たし、好評を得た作品が今回、雪組トップスター音月桂の大劇場お披露目公演として装い新たに上演されている。

物語の舞台はイタリア・ヴェローナ。そこに古くから続くふたつの名門、モンタギュー家とキャピュレット家は何代にもわたり争いを繰り広げてきた。モンタギューの息子であるロミオは、親友たちに誘われて忍び込んだキャピュレット家の仮面舞踏会でジュリエットと運命的に出会うが......。

純愛物語として広く知られる『ロミオとジュリエット』をロックテイストで現代的にアレンジしたこのミュージカルは、歌とダンスがふんだんに盛り込まれ、物語がテンポ良く展開。それぞれの衣裳や髪型なども華やかで見た目にも楽しめる。本作では「死」を象徴するダンサーが登場するが、タカラヅカ版では更に「愛」を象徴するダンサーを取り入れるなど、演出家・小池修一郎の手で、悲恋の物語をタカラヅカらしく純粋で美しい愛にあふれた作品に仕上げている。また、大人数でのダンスシーンも見どころのひとつで、両家が対立する場面や仮面舞踏会などは迫力があり見ごたえたっぷりだ。シェイクスピア作品と言えど、古典の硬さはほとんど感じられない。

音月はトップに就任してまだ間もないが、登場するだけでステージがパッと華やぐほどのオーラがある。女性にモテながらも本当の愛を求める純朴な青年ロミオは、さわやかなアイドル的容姿と温かい雰囲気のある音月にピッタリの印象だ。歌が満載で歌唱力も必要とされる本作でも、伸びやかな歌声と緩急つけた演技で魅了している。

娘役トップを固定しない雪組では今回、舞羽美海と夢華あみがジュリエット役に選出。ふたりがWキャストで演じるが、取材時のステージでは舞羽がジュリエットを演じた。舞羽は幸せな結婚を夢見る愛らしい少女を初々しく可憐に表現している。また、新生雪組で男役2番手となった早霧せいなはロミオの親友で荒くれ者のマーキューシオを演じ、奇抜な見た目と高い演技力で魅せているほか、もうひとりの親友ベンヴォーリオを演じる未涼亜希が、抜群の歌唱力と演技力で全体を引き締めている。ジュリエットのいとこで彼女を密かに愛するティボルトを演じる緒月遠麻、本来は男役だが今回ジュリエットの乳母を演じている沙央くらまなどそれぞれが役の特徴をきちんと押さえており、全員で作品を作り上げていることが強く感じられる。

『ロミオとジュリエット』の幻想的なラストシーンに続くショーは早霧のソロではじまり、ラインダンス、群舞、燕尾服でのダンス......と、コンパクトながらもスタイリッシュに展開。タカラヅカの新年の幕開けにふさわしいステージとなっている。

公演は、1月31日(月)まで宝塚大劇場にて。その後、2月17日(木)から3月20日(日)まで、東京宝塚劇場で上演。

劇団鹿殺し 本多劇場進出公演 『僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~』の稽古風景を取材した。

 

awanesan.jpg

▲2011年1月、ついに劇団鹿殺しが本多劇場に進出!出演の粟根まこと(劇団☆新感線)

旗揚げより「老若男女の心をガツンと殴ってギュッと抱きしめる」を合言葉に土臭さと激しさが同居する人間の愛おしさを表現する物語と、役者の身体、パフォーマンスに重点をおいた演出で演劇界では古田新太(劇団☆新感線)などの著名人ほか多くの観客を魅了してきた劇団鹿殺し
本作は2007年に上演された『僕を愛ちて。』をベースに当時なかった楽隊による生の演奏、さらに10月に行われたオーデションによって選ばれた新メンバー&客演を加え、劇団史上最大のスケールで上演される。また、劇団始まって以来はじめてタイトルに『音楽』と入れたということで劇団鹿殺しの持ち味である音楽が前面に押し出された舞台になりそうだ!
演出・菜月チョビ、作・丸尾丸一郎、出演はオレノグラフィティなどの劇団鹿殺しメンバーに加え、粟根まこと(劇団☆新感線)、廣川三憲(NYLON100℃)、森貞文則谷山知宏(花組芝居)、西田夏奈子加藤 裕(クロカミショウネン18)、東 加奈子といったゲストが出演。

検索

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

Powered by Movable Type