演劇ニュース | 演劇ライフ

2011年4月アーカイブ

劇団☆新感線プロデュース『港町純情オセロ』の東京公演が4月30日(土)、赤坂ACTシアターにて上演開始した。
オセロ1

▲写真はプレスコールの様子。(左から)藺牟田組長・オセロ役の橋本じゅんとその妻・モナ役の石原さとみ

昨年30周年を終えた劇団の2011年第一弾は、シェイクスピア四大悲劇のひとつ『オセロ』だ!とはいってもそこは劇団☆新感線、ストレートに『オセロ』を上演するわけではない!物語の舞台を戦前の日本、関西のとある港町に置きかえ、男女・師弟の間でくり広げられるチンピラヤクザたちの人情悲喜劇として描く。
演出はもちろん座長いのうえひでのり、脚色は08年の『IZO』以来、3年ぶり2度目のタッグとなる青木豪。主演は劇団の看板俳優橋本じゅん。「じゅんにはオセロが似合う、いつかじゅんでオセロを」と兼ねてから上演を目論んでいた座長いのうえひでのりの念願がついに叶う。ヒロインにホリプロスカウトキャラバン最終審査でいのうえが演技指導を担当した年にグランプリを受賞したという縁の深い石原さとみが新感線に初参加。そして、本人からの熱いラブコールで今回の出演が実現となった大東俊介。ミュージカル界をけん引する若きスター伊礼彼方。舞台やドラマにかかせないベテラン俳優田中哲司と、劇団☆新感線初参加の顔ぶれが結集。さらに2度目の参加となる松本まりか、そのほか粟根まことら劇団員が出演する。豪華出演者による≪和製シェイクスピア≫の世界がここに誕生!
ニコニコ動画が挑戦している、ネットとライブの融合による新たなエンターテイメント【ニコニコミュージカル】。その第4弾・第5弾作品が、ゴールデンウィークに連日連続同じ劇場のマチネとソワレで入れ替え上演される。

IMG_3382S.jpg



歌舞伎への深い知識を生かしながら、枠にとらわれないユニークな発想で独特の世界を作り上げる花組芝居。俳優は男性のみ、“ネオかぶき”と称し、パワーのある個性豊かな俳優が『女形』も演じる。今回、厳選された役者と小スペースならではの濃密な舞台を、座長・加納幸和が創りたい企画でお届けするための劇団内ユニット“花組ヌーベル”の作品として、岡本綺堂作『番町皿屋敷』を上演することになった。

この作品の制作発表が4月27日に行われ、福岡公演の開催地である『住吉神社能楽殿』に、主宰・演出・俳優の加納幸和、俳優の小林大介が登場した。住吉神社能楽殿は昭和13年に建設されたもので、戦前の能舞台の造作をみることができる、建築史上にも貴重な価値をもつもの。この、戦火をくぐりぬけた能舞台で、花組芝居は過去に本公演を行っている。20年ぶりの福岡公演を、同じ舞台で上演できるとあってふたりは感慨深げ。

花組ヌーベルのチケット情報

「20年前は9月で、ものすごく暑かった、たくさんのお客さんが遠方からも来てくれました。あの時、もうすぐ取り壊しと聞いていたんですけどね。よく残ってたなぁ……。またここでやれるなんて感動です。『番町皿屋敷』は、2009年に、北九州芸術劇場のリーディングセッションでやった際の演出で、この作品の元が出来ました。その時の手ごたえがよかったので今回立体化し、本衣装を着けての上演となります。その時と同じく青山播磨を小林大介が演じます。それから他の役者を差し置いて、お菊を僕が演じます」(加納幸和)

「僕は初めてここに来ましたが、この古い能舞台、この空間で『番町皿屋敷』、間違いないでしょう(笑)。小説を映画にしたり舞台にしているケースは多々ありますが『番町皿屋敷』は、読んだ時よりも、演じているのを見たほうが絶対に面白い。岡本綺堂の戯曲では、お菊は殺されて井戸に落ちるしお皿も数えますが、幽霊は出てこない。モチーフは古典だけど、タッチはモダンな画期的な作品。見たことのない人もぜひ一度見ていただきたい」(小林大介)

全編を彩る音楽は、三味線・杵屋邦寿のアレンジによるもの。福岡公演では杵屋邦寿社中による生演奏も予定されている。かつての芝居小屋のように、誰もが気軽に楽しめる最高の娯楽にと、“かぶきの復権”を目指している花組芝居。「古典を踏襲しつつ、どこまでそこから外れようか、と考えているところです」と加納が語るように、彼らならではの魅力をたっぷり感じることができそうだ。

公演は東京からスタート、6月2日(木)から7日(火)まで座・高円寺1にて。以後、6月11日(土)・12日(日)に福岡・住吉神社能楽殿、6月18日(土)・19日(日)に愛知・テレピアホールで上演される。チケットは現在発売中。
渋谷に夏の到来を告げるコクーン歌舞伎『盟三五大切』の製作発表が4月27日、都内で行われ、中村橋之助、尾上菊之助、中村勘太郎、中村国生、演出の串田和美が登壇した。

コクーン歌舞伎『盟三五大切』のチケット情報

『盟三五大切』をコクーン歌舞伎で上演するのは、1998年以来2度目。『仮名手本忠臣蔵』にも登場する浪士・不破数右衛門の悲劇を描き、“忠臣蔵外伝”としても知られる作品だ。前回は浪人・薩摩源五兵衛(実は不破数右衛門)と源五兵衛から大金を騙し取る三五郎を、中村勘三郎と橋之助がWキャストで交互上演した。今回は橋之助が源五兵衛を、1998年には六七八右衛門に扮した勘太郎が三五郎を演じる。またコクーン歌舞伎初登場となる菊之助は三五郎の妻で売れっ子芸者・小万に、同じく初登場となる橋之助の長男・国生は八右衛門に挑む。

橋之助は13年前の公演で、深夜に勘三郎からかかってきた1本の電話でWキャスト構想が決まりそのまま稽古に突入したこと、楽日には舞台上で勘三郎とじゃんけんをしてその場で配役を決めたエピソードを披露。また2007年に御園座で同作を上演した際、小万に扮した菊之助を「匂い立つような綺麗さ。こんなにいい女と一緒に居られて鼻高々。ハッピーな1か月でした」と振り返った。その菊之助はコクーン歌舞伎をほぼ欠かさず観劇してきたそうで、「観るたびに歌舞伎とは、古典を継承することとはどういうことなのか、ずっと考えさせられた」と話す。小万の役作りについては「コクーン歌舞伎でやらせていただくからには、現代の女性と小万との整合性を自分の中でどうつけていくか」が鍵になりそうだ。

一方、前回16歳で八右衛門を演じた勘太郎は、演出の串田が制しても息子への強烈なダメ出しをやめない勘三郎のエピソードを語り、会場を沸かせた。初日が開けても舞台上で「下手くそ!」と耳打ちされたそうで、勘三郎が三五郎役をやった際には本気で殴ろうかという気持ちも湧いてきたとか。今回、三五郎を演じるにあたって「(八右衛門を演じる)国生にもそういう風に思ってもらえる芝居ができたらいい」と語った。国生は「今まで欠かさず観てきたコクーン歌舞伎に出させていただくことを嬉しく思います。今年高校生になったので、これからより頑張っていきたい」と初々しく挨拶をした。

会場のBunkamuraが7月4日(月)から12月22日(木)の間、改修工事に入るため、本作はその改修前ラストの公演となる。公演は6月6日(月)から27日(月)まで、東京・シアターコクーンにて。チケットは現在発売中。
宝塚歌劇団が4月27日、都内にて花組公演『ファントム』の制作発表を行った。4月25日に花組新トップスターに就任した蘭寿とむのお披露目公演。登壇者は蘭寿のほか、娘役トップの蘭乃はな、演出の中村一徳ら。

宝塚歌劇花組公演『ファントム』 チケット情報

『ファントム』はガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を原作にしたミュージカル。同小説を元にする作品は数多く、ミュージカルだけでもアンドリュー・ロイド・ウェバー版やケン・ヒル版などがあるが、宝塚歌劇団が上演しているのは、『ナイン』などで知られるアーサー・コピット(脚本)&モーリー・イェストン(作曲)が作りあげたバージョン。怪人の内面を深く掘り下げたところが特徴的で、“血の通ったファントム”と高い評価を受けている。宝塚では2004年、2006年と上演を重ねており、今回が5年ぶり3度目の上演。小林公一・宝塚歌劇団理事長も「前2回の公演は宝塚でしかできない『ファントム』をお見せすることができ、多くのお客様に楽しんでいただけた。宝塚の財産のひとつになった」と語る人気作が待望の再登場となる。

この公演がトップお披露目公演となる蘭寿とむは、1996年に初舞台、ダイナミックなダンスと華やかな笑顔が魅力のスター。花組で育った彼女が、宙組を経て5年ぶりにふたたび古巣へ帰ってきた。「この素晴らしい作品でスタートを切ることができる喜びを噛みしめています。ファントムは暗闇の中に苦悩しながら生きている時に、クリスティーヌの歌声で一筋の光を見出し、愛を知り生きる意味を感じ、純粋さゆえに狂気に走ります。そのあたりを繊細に演じていきたい」と意気込みを。またこの日の会見がトップとして最初の仕事という彼女は「まず最初に“花組”の蘭寿とむです、とご挨拶したその響きが懐かしかった。花組のみんなととにかく良い舞台を作りたい一心です」と微笑んでいた。

また蘭寿の相手役となる蘭乃はなは「(この日の会見で)蘭寿さんと歌わせてもらって、ふたりで向き合った時にすごく安心できたので、その気持ちを持ってもって蘭寿さんについていきたい」と語った。このふたりには演出の中村一徳も「コピット&イェストン版のファントムはとにかく純粋で心が美しく、クリスティーヌは純情で可憐。このふたりはその世界にぴったり」と期待を寄せていた。

また、今回の公演では、新たに2曲、新曲がイェストンから提供されること、またその報酬を義援金にまわすよう申し出があったことを小林理事長が発表。新曲が加わりさらにグレードアップした『ファントム』に期待だ。公演は6月24日(金)から7月25日(月)に兵庫・宝塚大劇場、8月12日(金)から9月11日(日)に東京宝塚劇場にて。宝塚大劇場公演のチケットは5月21日(土)より一般発売開始。チケットぴあでは、インターネット先行抽選「プレリザーブ」を5月2日(月)11:00まで受付中。
スマートモテリーマン講座』の制作発表が4月27日(水)、都内にて行われた。
モテリーマン1

▲2011年秋、『スマートモテリーマン講座』上演決定!

本作はリクルート発刊のフリーマガジン「R25」の人気コラム「スマートモテリーマン講座」を舞台化したもので、昨年には主演の新人サラリーマン役を俳優・溝端淳平が主演を、モテリーマン役を安田顕(TEAM NACS)が好演し話題をよんだ。今回、皆さんの声援にこたえ新キャストをむかえ帰ってきた!

第二弾となる今回は主演のサラリーマン役に若手俳優には珍しい、2枚目役から3枚目役まで幅広くこなす、イケメンという枠だけに止まらない実力派俳優・賀来賢人。ちなみに本公演が初舞台だ。モテリーマン役には前回に引き続き安田顕(TEAM NACS)。ヒロインにはモデルに歌手に女優にと幅広く活躍する岡本玲。そのほか、川久保拓司、ラバーガール、ブラボーカンパニーの面々が出演する。 脚本・演出はドラマや映画の脚本やDVD作品の脚本・監督をつとめるなど現在最も活躍するお笑い作家・福田雄一が担当。
いつも演劇ライフをご利用いただきありがとうございます。
演劇ライフ編集部です。

ゴールデンウィーク休暇中のお問い合わせにつきましてご連絡いたします。下記期間中、お問い合わせは通常通り受付いたしますが、原則的に返答することができません。返信は5月9日より、順次対応させていただきます。

【期間】
2011年4月29日(金)~5月8日(日)

ご不便ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

株式会社ニジボックス 演劇ライフ編集部
2008年の『幸せ最高ありがとうマジで!』でパルコ劇場初登場を飾った本谷有希子が、3年ぶりに同劇場へと帰ってくる。ヒロインを演じるのは、これが初舞台の長澤まさみ。本谷はこれまで永作博美や小池栄子、りょうなど名立たる女優陣と共に舞台を作り上げてきた。しかも彼女が描くのは、同じ女性から見ても非常に面倒くさい――男性にとっては時に非常に愛おしくもある――女の姿。そんな女を演じた時、すべての女優はこれまでとはまた違う一面を見せる。それだけに長澤まさみという女優にいかなる化学変化が起こるのか。リリー・フランキーに成河(チョウソンハ改めソンハ)、安藤玉恵、吉本菜穂子ら共演者の顔ぶれと共に、非常に期待は高まる。

ワークショップオーディションの写真

そんな本谷待望の新作舞台『クレイジーハニー』だが、実は出演者はこれだけではない。大規模なオーディションを実施し、その応募総数は約1000名。1次審査で200名に、2次審査で24名にまで絞られ、ワークショップオーディションという形でここから約10名が選出されることになったのだ。

そのワークショップ最終日。本谷は参加者を前に、自分が惹かれるものについて「人の心が面白い。それが理解出来ないとさらに面白い」と語った。そこで本谷がエチュードのテキストとして選んだのが、怪談『予言猿』。服の裾を掴まれた人は死ぬという猿がおり、飼い主である八百屋夫婦の娘もその予言で死に、最後には主人が猿を洗い殺してしまうという話だ。本谷はその「“猿を洗い殺す”という聞いたことのない状況にワクワクする」と話し、物語ラスト部分を3人ずつ、5組の役者に演じさせた。

5組の即興芝居はもちろんそれぞれ違うのだが、やはり“猿を洗い殺す”主人の演技に、最もその特徴が表れたと言える。妙にテンションの高い者がいれば、その逆もおり、笑い、怒り、悲しみなど、人の心の移り変わりが多様な表現で提示される。若い役者が多いため荒削りな部分も多いが、それも含め本谷は楽しんでいたようだ。

残りの9人に渡されたのは、ふたりの人物が登場する別のテキスト。役者は約30分のうちにせりふを覚え、即発表しなければならない。役者たちはそれぞれキャラクターを作り、覚えられなかった部分については必死にアドリブを繰り出す。追い詰められた状況下での役者の転がり方が分かり、こちらも非常に面白い。

ワークショップは終わり、結果10名が合格、出演が決まった。大規模なオーディションという試みから、本谷はいかなる新しい武器を手に入れたのか? その答えは8月のパルコ劇場で明らかになる。公演チケットは6月発売を予定。

取材・文:野上瑠美子
人気のコント3人組、東京03が5月から単独ライブの全国ツアーをスタートする。東京03は、豊本明長、飯塚悟志、角田晃広のお笑いトリオで、2009年にはキングオブコントで優勝も果たしている実力派。テレビのみならず、舞台でも精力的に活動しており、単独ライブも今回が12回目。『燥ぐ、驕る、暴く(はしゃぐ、おごる、あばく)。 』と題して、5月18日(水)の東京公演を皮切りに全国17か所で公演を行う。

東京03の公演情報

また、ツアー初日同日、5月18日(水)には新作DVD『正論、異論、口論。』もリリース。2010年の単独ライブツアーをDVD化したもので、音声特典として、3人によるコメンタリーも全編収録。前回ライブを観てない人も、これで復習はバッチリだ。

6月11日(土)からは全国各地を巡演。秋田、青森、石川、新潟、愛知、京都、大阪、福岡、長崎、熊本、広島、岡山、鳥取、北海道、大阪、宮城で公演を行う。全国公演のチケットは4月29日(金・祝)より一般発売開始。
やっぱり今年も目が離せない!昨年旗揚げ20周年というメモリアルイヤーを迎えたカムカムミニキーナが、21年目の今年、新シリーズ「サラウンド・ミニキーナ」を引っ提げて、新たな一歩を踏み出す!
イケメンビジュアル.jpg

『ROCK MUSICAL BLEACH』人気を牽引してきた初代メンバー、キャラメルボックスアクサルスタジオライフ文学座からそれぞれの場所で主役を張る人気俳優が出演する豪華舞台!話題の劇団・ブラジルのブラジリィー・アン・山田自ら脚本を改訂した『さよならまた逢う日まで』プロデュースバージョンがいよいよ開幕する。
東京・帝国劇場で上演中のミュージカル『レ・ミゼラブル』が、4月22日の昼の部で通算上演回数2500回に到達し、この日特別カーテンコールを行った。本作は同じ役を数人の役替わりで上演しているが、この日の出演者は別所哲也、石川禅ら。

『レ・ミゼラブル』のチケット情報

1987年6月11日の日本初演から24年、長く愛され続けているミュージカルの金字塔。カーテンコールで「Les Miserables 本日2500回達成しました」という大きな看板が登場すると、いつも以上に大きな拍手が客席から沸き起こった。この回で主人公のジャン・バルジャンを演じた別所哲也は「俳優を志した20代の頃に日本初演を、ここ帝国劇場で観たことを鮮明に覚えています。俳優になるんだったらあの舞台に関わってみたいと思ってここまでやってきた。2500回という大きな節目をお客様と分かち合うことができて本当に光栄です」と涙ぐみながら挨拶。また人間が生きることの尊厳を描く内容が、現在の日本が置かれている状況と重なることもあり「色々なことが世の中で起きているが、生きていることの素晴らしさをこの舞台で僕は感じています」と噛みしめるように話してもいた。

初演時にも同じ役で出演していたマダム・テナルディエ役の阿知波悟美は「何度も足を運んでくださっている方も多い。皆様に支えられて私たちは今日も舞台に立てているんだなと感謝の気持ちでいっぱいです」と話し、また同作でアンサンブルから様々な役を経て現在ジャベールを演じている石川禅、同じく子役時代から作品に関わっているマリウス役原田優一らは舞台での失敗談などを話し、客席からも大きな笑い声が起こっていた。

カーテンコールは、客席と一緒に劇中歌『ピープルズ・ソング』を大合唱し終了したが、初演から続いたロンドンオリジナル演出での上演が今回で最後になる(次回からは新演出で上演されることが発表されている)こともあり、その後〈バリケード解説講座〉が特別に開催された。劇中、印象的な登場をする巨大な“バリケード”の仕組みや、その他のセット、照明などの解説をジャベール役(別日に出演)岡幸二郎らが行い、観客も興味深げに聞き入っていた。

公演は6月12日(日)まで。チケットは現在発売中。
丸美屋食品ミュージカル『アニー』の公開ゲネプロが4月21日(金)、こどもの城青山劇場にて行われた。

annie_舞台写真02.jpg

▲スマイル組アニー役 近貞冬奈とオールド・イングリッシュ・シープドッグのサンディ

異国人との交際さえ考えられない明治時代、東京の町娘からヨーロッパの伯爵夫人へと変貌を遂げた女性で、ヨーロッパでは今もなお語り継がれているクーデンホーフ光子の半生を描いたミュージカル『MITSUKO』。『ジキル&ハイド』や『THE SCARLET PIMPERNEL』などでも知られるフランク・ワイルドホーンによる作品で、2005年にウィーンでコンサート版が誕生、2010年には日本でも上演され好評を得た。そして5月14日(土)より梅田芸術劇場 メインホールにて世界初演となるミュージカル版の開幕を前に、プレイベントが4月21日(木)に同劇場で開催された。当日は約500人のオーディエンスが来場し、光子を演じる安蘭けい、夫ハインリッヒを演じるマテ・カマラスの歌に酔いしれ、トークを堪能していた。

ミュージカル『MITSUKO』のチケット情報

今年2月にウィーンを訪れた安蘭の様子や稽古場の映像が流れた後、マテが劇中曲『西と東』、安蘭が『後ろを振り向かずに』を、最後にふたりが『愛は国境を越えて』を披露。マテは日本語曲だが、とても滑らかに、胸に響く歌声で聴かせてくれ、安蘭も情感たっぷりに歌い上げた。その後のトークでは、脚本・演出・オリジナル作詞を手掛ける小池修一郎も登場。「もともとは明治時代に初めて国際結婚をした人くらいの印象しかなかったのですが、EUの父と言われる人物の母ということや、葛藤の多い人生を過ごしたことを知り、ドラマになると思いました。『後ろを振り向かずに』という曲は、図らずも今の日本の状況にマッチしていて、世の荒波を乗り越えて生きていこうとする人たちに勇気を与えてくれる歌だと思います」と、作品について語り、「マテさんは日本語がかなりできるようになっています。彼の温もりのある演技がとても魅力的で、安蘭けいさんも女優としての展開は大変見事なものがあります。ふたりのデュエットは期待以上に盛り上がりを見せてくれています」とキャストの魅力を語った。

また、安蘭は「光子さんのとてつもない孤独と、日本女性としての強さを肌で感じて帰ってきました」とウィーンを訪れた感想を述べ、「明治時代に自分の人生を切り開き、強く生きた女性がいることを多くの方に知って頂きたいし、それを伝えることが私に課せられた責任だと思う。今の日本でどんなメッセージが残せるのか、稽古しながら探っていきたい」と意気込みを語った。3月末に来日したマテは「私の夢は『MITSUKO』を日本で成功させることです。今回の震災を知ったとき、心の中から血が出るような思いでした。それでも『MITSUKO』が上演されると聞き、日本のために何かしなくてはいけないと思いました。素晴らしい演出家の小池先生、安蘭さんと一緒にお仕事させて頂けることをとても幸せに思っております」と、日本語も交えながらその思いを語った。

公演は5月14日(土)より大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて開幕した後、5月27日(金)より愛知・中日劇場、6月11日(土)より東京・青山劇場にて上演。チケットは発売中。

取材・文:黒石悦子
大地真央主演の舞台『ガブリエル・シャネル』の製作発表が4月21日、都内にて行われた。大地のほか共演の今井翼らが出席、服から髪飾りまでシャネルで揃えた大地に合わせ、今井も「自前です」とシャネルのネクタイを着けて登壇した。

舞台『ガブリエル・シャネル』のチケット情報

物語の主人公は、トップブランド「CHANEL」の創始者、ガブリエル・シャネル。男性社会の中、小さな帽子屋から瞬く間にトップデザイナーとなり、2度の大戦を切り抜け、当時の常識を打ち破り働く女性たちに合わせた服を生み出していったパワフルな女性の生涯を鮮やかに描き出す。2009年に初演され、昨年の再演を経て今回が再々演となる。

主人公ガブリエルの12歳から71歳までを演じ分けるのは大地真央。「ガブリエルは自分のスタイルをきっちりと持って貫き通した女性。その中にも女性らしい面や弱い面もあり、そのような彼女の多面性をひとりの魅力的な女性として描くことができたら。強くキツいところなど人から嫌な面と捉えられる部分すら愛しく、彼女の信念や純粋さと感じられる。現在までたくさんの女性に支持され続けている彼女自身のスタイルを本当に尊敬しています」という惚れ込みよう。そして「こういう時こそ、この作品から皆さんに希望と勇気を与えられるようにと今から意気込んでいます」と語っていた。

今井翼が演じるのは、ガブリエルの最初で最後の恋人アーサー・カペル。「初演での学びを活かし、“真央さんの恋人役が今井翼でよかった”と思って頂けるようしっかりとやりたい」と意気込みを。3度目のタッグを組む彼に対しては大地も「(初演から2年たって)一段と男っぽく大人っぽくなって、逞しく感じます」との言葉。これには今井も「こちらこそこんなに素晴らしい女優さんと共演させていただくことはすごくありがたいこと。今回は“タッキー&翼”ではなく“マッキー&翼”としてしっかりと演じていきたいです(笑)」と嬉しそうに話していた。

公演は5月14日(土)から28日(土)まで、東京・日生劇場にて。チケットは現在発売中。
2005年に旗揚げ、福岡を拠点に年2回ペースの本公演に加え、他都市での演劇祭参加、カフェイベント主催などフットワーク軽く活動する劇団・万能グローブ ガラパゴスダイナモス。昨年末から敢行した、劇団初のツアー公演『ひとんちで騒ぐな』は、東京・福岡共に全ステージ満員御礼となった。ある一定の状況下でもがく集団と、その内部の人間模様をばかばかしく描くシチュエーションコメディが幅広い観客の支持を得て、近年、常に1000名以上の観客を動員する人気劇団だ。4月13日に主宰・俳優の椎木樹人、脚本・演出の川口大樹が意気込みを語った。

万能グローブ ガラパゴスダイナモス 「グンナイ」のチケット情報

新作『グンナイ』は、 数年ぶりに再会する、もはや割といい年した連中の悲喜こもごもを描いた、とある夜のお話。「ただ可笑しいだけじゃなくて、ちょっと悲しい、みたいな要素が同窓会には詰まってますよね。乱暴者だった野球部の彼が、やたら腰の低い営業マンになっていたとか、あんなにおてんばキャラだった彼女が、こんなにしっとりした人になってたとか。“あの頃”と“今”が直線で結びつかなくて、どうにも距離の取り方が分からない。変化に驚きつつ、会話ひとつととっても、さぐりを入れる感じを、芝居にしてみたら面白いなぁと思うんです。そしてシチュエーションは夜、日常からちょっとだけ逸脱して、いつもと違う雰囲気で、人が間違いを起こしそうな空気で物語は進みます」(川口大樹)

「ツアー公演は再演でしたので、前の形を壊しながら新しくするという作業をやりました。ドタバタしたコメディでしたが、新作は少し落ち着いたテイストの作品ですね、夜の設定でやるのも初めてですし。ゼロから作りますので新鮮な気持ちで楽しんでやってます。かっちり決め込むのではなく、客演を呼んだり、雰囲気もいろいろ試しながら、変化の作品になると思います。」(椎木樹人)

誰にも覚えがあるだろうテーマを、張り巡らされた伏線の回収、舞台装置の緻密さ、役者の個性、会話の妙で、独特な魅力のコメディ作品に仕上げる万能グローブ ガラパゴスダイナモス。ツアー公演を大成功で終え、地元・福岡であらためて劇団としての底力が問われる新作となる。公演は5月28日(土)・29日(日)に福岡・イムズホールにて。チケットは現在発売中。
佐久間良子、浅丘ルリ子、江波杏子、安奈淳が4姉妹に扮する舞台『姉妹たちの庭で』。この作品の制作発表が4月20日、都内で行われ、上記4女優に加え、演出家の板垣恭一が登壇した。

舞台『姉妹たちの庭で』のチケット情報

本作は映画『エデンの東』で知られるポール・オズボーンのウェルメイド・コメディ。1939年にブロードウェイ初演、その後1980年の再演版ではトニー賞最優秀再演賞など数賞を受賞した作品だ。年配の仲良し四姉妹にはそれぞれ悩みがある。長女・エスティ(佐久間)は嫉妬深い夫(小林勝也)に、次女・コーラ(浅丘)は長年居候を続ける四女・アリー(安奈)と夫(田村亮)の仲に。そして三女・アイダ(江波)は現実に向き合えない夫(渡辺哲)とパラサイト・シングルの息子・ホーマー(岡本健一)に。そんな折、ホーマーが12年越しの婚約者(加藤貴子)を家族に引き合わせる決心をする。四姉妹は降って湧いたニュースに浮足立って……。

プライベートでも仲良しという佐久間と浅丘。それぞれ東映、日活の看板女優だったため、これまで映画共演は1シーンのみだったが、今回浅丘のラブコールにより舞台初共演が実現した。佐久間は長女を演じるにあたって「外出も妹たちに会うことも禁じる大変嫉妬深い夫を持つ苦悩がエスティにはある。残された自分の人生をどう楽しんでいくか、大きな愛をもって演じたい」と語る。また浅丘は「私の家は4人兄弟で(役柄同様)私も次女。4人兄弟の心情はよく頷けます。(お客様には)ウチにもこういうことがあるわ!と思っていただけたら」と作品をアピールした。江波は佐久間、浅丘とも舞台共演経験が豊富。「今までやらせていただいた母親役も何かヘンな役が多い。普通の主婦役の三女は、私、江波と対極の世界。こんなに優しいお母さん役できますかね?」とおどけた。一方、数年前に同作品を同じ役で演じたという安奈は「ポール・オズボーンの姉妹は兄弟でありながらひとりひとりが個性的。きっと観終わったときに、四人姉妹っていいよね、羨ましいなと思われるはず。最後に楽しいお芝居だったと思わせたい」と締めた。

また、4人が本当の姉妹だったら? という質問を受けて、江波が「マージャンができるわね」と即答、安奈も「私もできます」と合いの手を入れる。浅丘が佐久間のマージャンを「優雅なマージャンなんですよ。『あらー、それポンしようかしらー』と言うので、私は『ポンするなら、早くしなさいよ』って。せっかちなものですから」と評して周りを笑わせ、仲の良さをのぞかせた。

東京公演は6月24日(金)から7月10日(日)までシアタークリエにて。以後、7月13日(水)・14日(木)は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、7月15日(金)・16日(土)は石川・北國新聞赤羽ホール、7月18日(月・祝)には新潟テルサと各地を回る。チケットの一般発売は東京公演が4月30日(土)、石川公演が5月9日(月)、兵庫公演が5月15日(日)より開始。
4月16日、東京・赤坂ACTシアターで幕を開けたWAHAHA本舗全体公演『ワハハの力』。WAHAHAらしい、本気のバカバカしさ、笑い満載の舞台が客席を沸かせている。東京公演は4月23日(土)まで。その後全国各地で公演。

WAHAHA本舗全体公演『ワハハの力』のチケット情報

新座長大久保ノブオの気合の入った口上の後、いよいよショーの幕開け。オープニングでは全員がスパンコールのジャケットに身を包み登場。第1部は、『踊るショービジネス・新作版』。会場は巨大なショーパブとなり、次から次へと歌にダンスにチャンバラに、超個性的なショーが繰り広げられる。コントは全て新作。柴田理恵と久本雅美のお姫様コントでは、ふたりが王子様探しをしながら団地の井戸端会議のように有名人を続々と毒舌で切り捨てる。大久保ノブオと正司歌江はお互いにツッコミ合いながら、いや、ボケ合いながらデュエット。副座長の省吾、我善導扮する座頭市と、今回が初舞台となる新メンバー・アジャコングのチャンバラ対決も見どころだ。

客席を巻き込むのはもはや当たり前のWAHAHA本舗だが、今回の柴田理恵と久本雅美は、それぞれとんでもないことを観客にやらせてしまう。目を付けられた人はタジタジ……。それでも。ノンストップでショーナンバーが繰り広げられ、最後は梅ちゃんこと、梅垣義明によるショー。来場時に配られた、これまたとんでもないものを観客全員が投げたり飛ばしたりしながら大盛り上がり。ただし壊れやすいので取り扱いにはご注意を。

そして後半第2部は、大河歌謡ドラマ『幕末伝』。坂本竜馬や西郷隆盛、徳川慶喜や新撰組といった幕末の人物たちが、とあるカラオケパブに集まり、懐かしのフォークソングを次から次へと歌っていく。攘夷志士のコーラス隊や影の薄い孝明天皇、ペリーも登場し、幕末の人物と70年代の歌謡曲を歌うシュールな舞台だが、WAHAHAらしいノリが江戸っぽいのか、フォークソングが江戸っぽいのか、なんとなく合っているような気もしてくる不思議な仕上がり。登場人物のバカバカしい喧嘩やさりげない会話が歴史の大事件だったり、出来事だったりと、さりげなく幕末の時代を追っているのが面白い。「これが世に云う○○事件です」などと間が入ると、客席全体で盛大にツッコみたい気分にさせられる。

WAHAHAならではの、サービス満点の2時間半。開場の際もWAHAHAのメンバーが来場者を迎えるなど、ロビーも客席も大盛り上がり。間に合うならば、開場時間から行くのがおススメ。メンバーと話せるだけでなく、公演中にもちょっと良いことがあるかも……。

東京公演の後は、5月7日(土)・8日(日)の大阪・森ノ宮ピロティホールをはじめ、全国21会場を巡演する。
己の肉体表現のみで舞台を作り上げるという≪ジャージ公演≫上演も迫る「劇団鹿殺し」が、注目の次回本公演を発表!!

夏の女優祭りと銘打つ待望の新作は、「岸家の夏」。
柔道場で生まれ育った岸家三姉妹、夕子、陽子、朝子。人生に迷い疲れ立ち向かう、三姉妹の勇姿をバカバカしくもロックに歌い上げる。作品を彩る豪華ゲストは、千葉雅子猫のホテル)、峯村リエNYLON100℃)、谷山知宏花組芝居)。劇団鹿殺しでどのようなの演技を見せてくれるのか、期待が高まる。

夏にぴったりのお祭り騒ぎ!!
この夏東京・大阪が青山円形劇場、大阪ABCホールを劇団鹿殺しが縦横無尽に歌・ダンス・柔道でかき回す!!

【チケット発売情報】
特典付き劇団先行発売...4/29(金・祝)10:00~5/8(日)24:00
劇団鹿殺しサイト http://shika564.com にて
一般発売...5/29(日)10:00~

劇団鹿殺し岸家の夏」は、7月28日~8月7日 東京:青山円形劇場にて、8月19日~8月21日 大阪:ABCホールにて上演される。

「岸家の夏」 (劇団鹿殺し) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
淋しいのはお前だけじゃない』の制作発表が4月19日(火)、都内にて行われた。
淋しいのは1

▲中村獅童が「花村月之丞一座」を旗揚げ!!

1982年度テレビ大賞および第一回向田邦子賞を受賞した『淋しいのはお前だけじゃない』(脚本/市川森一)は、今も語り継がれる名作ドラマである。サラ金や大衆演劇の世界を背景に主演の西田敏行ほか、木の実ナナ、泉ピン子、梅沢富美男等個性的なキャスティングで描かれた人間模様は、人情喜劇でありながら、まさにメルヘンチックな大人の童話である。この名作が新たなスタッフ、キャストで今、舞台に甦る。

原作者である市川森一の後押しを得て、岸田國士戯曲賞を受賞し今最も注目を集める戯曲家・蓬莱竜太が脚本を、幅広い作品の脚本・演出を手がけるベテラン・マキノノゾミが演出をつとめる。
主演は自らこの作品のファンだと公言する中村獅童、共演にはドラマや映画に数多く出演する長谷川京子、今回で2度目の舞台出演となる平岡祐太、プリマバレリーナ引退後も女優として活躍する草刈民代、さらに小松和重大川良太郎奥田達士佐々木喜英藤吉久美子と幅広いジャンルから個性派が結集した。またドラマ版で主役をつとめていた西田敏行も声で出演することが決定!
SS501のキム・キュジョンが、6月11日(土)より京都・南座で上演される韓国『ミュージカル-宮』に主演する。

韓国『ミュージカル-宮』主演キム・キュジョンの写真

『宮』は、「もしもまだ韓国に王室が続いていたら…?」という斬新な設定で人気の、韓国の少女マンガを原作にした皇室ラブ・ストーリー。韓国で、2006年にドラマ化され、世界23か国で放送されるなど大ヒットした。また2010年秋にはミュージカル化され、東方神起のユンホが主人公の皇太子・シン役を熱演し、韓国・日本を始めアジアで話題に。舞台では、伝統美を活かした豪華な衣裳と、コミカルなストーリー展開、ヒップ・ホップ・ダンスバトルなどが見所だ。

SS501のキム・キュジョンがシン役にキャスティングされた日本版は、演出・舞台デザインも一新されるという。出演にあたり、ユンホから電話でアドバイスをもらったというキム・キュジョンは「初めての挑戦なのでとても緊張しています。皇太子シン役は、僕自身の性格とは正反対ともいえるキャラクター。演じる際に悩むことがありますが、精一杯頑張ります」とコメントを寄せている。

日本版『ミュージカル-宮』は6月11日(土)から7月1日(金)まで京都・南座にて上演。チケットは、チケットぴあにて4月22日(金)11時まで先行抽選を受付中、4月25日(月)10時より一般発売が開始される。
空飛ぶ絨毯にランプの精。夢に描いたおとぎ話を、新国立劇場のために舞踊芸術監督のデヴィッド・ビントレーが創りあげた『アラジン』が、ゴールデンウィークに再演される。主演のアラジンとプリンセスには、初演の幕を開けた山本隆之、本島美和。初演で初主役を射止めた八幡顕光、小野絢子。そして新キャストとして抜擢された、福岡雄大、さいとう美帆。3組の合同リハーサルを見学したが、全てのペアの舞台に足を運ばずにはいられないほど、異なる個性を放っていた。山本、本島ペアはベテランの持つ落ち着きと、誇り高い自信。八幡、小野ペアは、元気で笑顔の絶えない、最もキャラクターに近い組み合わせ。福岡、さいとうペアは穏やかで気品がある中、やんちゃな部分も併せ持っている。3組のキャストたちに、それぞれの役についてコメントを頂いた。

新国立劇場バレエ ビントレーの「アラジン」 のチケット情報

「再演という事で、最初とは違ったアラジンを、観客に期待されています。3年間のうちにいろいろな経験を積み重ねたのでその力を出したいです」(山本隆之)。

「プリンセスは純粋ですが、好奇心旺盛な面も持っています。3組の主役キャストの中で一番大人同士の組み合わせですが、若々しさも見せたいです」(本島美和)。

「自分の素に近い役なので、物語に入っていきやすいですが、計算もしています。前回は芝居の間など、思っていた通りに見えなかった部分の反省点もあり、そこを改善してバランスよく演じたい」(八幡顕光)。

「ふたりとも初めての主役だったので、思い入れがある作品。緊張しましたし、テクニック的にも苦労しました。再演ですが、初演のフレッシュさは失わないよう気をつけ、いつかは宝石や、最終的にはお母さんの役も挑戦したいです」(小野絢子)。

「さいとう美帆さんとは、初めて本格的に共演します。とても踊りやすく、作品を通してアラジンたちのように、ふたりとも日々成長しています。やんちゃでピュア、そして素朴な心を持った少年がアラジン。プリンセスに出会って恋に落ち、力を貰うのです」(福岡雄大)。

「周りに大切にされているピュアで世間知らずのお姫様が、自分とは逆の経験をしてきた奔放な少年アラジンに出会って、知らないうちに恋をし、彼を愛して、外の世界を知るために少女はファンタジーの世界を冒険します」(さいとう美帆)。

口々に出てくる言葉が、やんちゃでピュア。役へのアプローチがそれぞれ違っても、行き着くキャラクターの姿は一貫していて、それこそがビントレーの目指した『アラジン』という舞台の楽しさなのだろう。ビントレーはいつも頭の中が宇宙のようで、ドラえもんのポケットを持っているみたいだと、八幡、小野ペアは話す。私たちの常識を遥かに超えた東日本大震災。心の傷跡が消えない私たちに、夢と冒険の楽しい世界を見せたいとダンサーたちは日夜、舞台創りに励んでいる。

公演は5月2日(月)から8日(日)まで、東京・新国立劇場 オペラパレスにて。チケットは現在発売中。

取材・文:高橋恭子
日本が誇る文豪 井上靖の恋愛小説『猟銃』を、カナダ人演出家フランソワ・ジラールが舞台作品として創作。一人の男を通して描く三人の女のラブストーリー。妻、愛人、そして愛人の娘という三人の女を演じるのは、満を持しての初舞台となる中谷美紀
三人の女性の「手紙」に込めた一人の男へのそれぞれの愛を、体当たりの演技で表現する。
安田.jpg

2010年夏、チケット即完、当日券に長蛇の列をつくるという大人気を博した舞台『スマートモテリーマン講座』の第二弾が、2011年秋に上演されることになった!
前回もモテリーマン役を演じた「TEAM NACS」の安田顕が、同役で引き続き出演。そして、新たなキャストを迎え、新たなストーリーが展開される。

そして新キャスト、スケジュールは、なんとUstreamにて生中継!!
ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』の公開稽古が4月18日、都内で行われ、主演の市村正親と大竹しのぶ、演出家の宮本亜門が会見に応じた。本作は、2007年にスティーヴン・ソンドハイムのミュージカルを得意とする宮本が演出を手がけ、日本で26年ぶりに上演、翌年ジョニー・デップ主演で映画化もされた話題作だ。市村、大竹をはじめキムラ緑子、武田真治、ソニン、斉藤暁と、主要キャストに続投メンバーが多いことから、初日から数えて約1週間だというのに稽古場は早い仕上がりを見せていた。

ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』のチケット情報

今回披露されたのはオープニング・シーン。不穏な響きの伴奏を背にキャストが次々と現れ、クライマックスで市村と大竹が登場する。市村が扮するのは理髪師“スウィーニー・トッド”。悪徳判事ターピン(安崎求)により妻が自害し、子を幽閉された彼は、ミセス・ラヴェット(大竹)が営むロンドン一まずいパイ屋の2階に理髪店を構え、カミソリを手に判事への復讐心に燃える。

会見で大竹はミュージカル経験がほぼなかったことから、前回は居残り特訓の連続だったことを明かす。そして「(2007年は)必死に歌を覚えるだけで精一杯。リズムも2拍子だし、音程も何故その音につながるの?というような難しい曲。今回は曲が体に入っているので、その分作品を豊かにできたら」と意気込んだ。また市村は「前回はキャスト皆、ソンドハイムのこの曲に苦しんだ。稽古、本番含めて3~4か月作品に向かい合った上での今回。稽古初日の日にはほとんど譜面を離して演技できている状態」と、稽古の進み具合の早さをアピールした。

「虐げられても生きる!という生きるエネルギーに満ち、ドラマ性や歌の強さが良く出ている作品。人間の根源的な強さが良い意味で作品を通じてカンパニーにも伝わっている」とは宮本の弁。人間の醜さも良心もあぶりだされるこの作品、東京公演は5月14日(土)から6月5日(日)まで青山劇場にて。その後、6月9日(木)から12日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!、6月18日(土)・19日(日)広島ALSOKホール、6月25日(土)長崎ブリックホール 大ホール、7月1日(金)から3日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホール、7月9日(土)・10日(日)KAAT 神奈川芸術劇場 大ホールと各地を回る。チケットは神奈川芸術劇場のみ5月28日(土)より一般発売開始、他公演は絶賛発売中。
米倉涼子が主演する舞台『風と共に去りぬ』の製作発表記者会見が4月18日、都内にて行われた。会見には米倉のほか、共演の寺脇康文、紫吹淳、岡田浩暉、高橋ひとみらが出席し、作品への思いを語った。

舞台『風と共に去りぬ』のチケット情報

原作はビビアン・リーの主演映画としてよく知られる、マーガレット・ミッチェルの不朽の名作。南北戦争動乱期のアメリカ南部を舞台に、愛を求めて強く逞しく生きた女性・スカーレットの半生を描く。この小説が世界で初めて舞台化されたのが1966年帝国劇場でのこと。壮大なスケールで6か月にわたるロングランを果たすなど大反響となった作品が、帝国劇場開場100周年という節目の年に装いも新たに登場する。

主人公スカーレットを演じるのは、これまでも「だいたい強い女性を演じてきた」という米倉涼子。この日は真紅のドレスに身を包んで登場し、すでに情熱と強い意志を持つスカーレットの雰囲気を醸し出していたが、「ただ強い女性というだけではない、色んなものを背負って生き抜いていく彼女を心をこめて演じたい」と意気込みを。また初出演する帝国劇場に関しては「手に届かない劇場と思っていたので、まさか自分がやらせていただくとは。大尊敬する森光子さんが立っているのと同じ舞台でやらせていただけるということで、私の中で今回は“高飛び”です」と興奮の面持ちで語った。

またレット・バトラー役の寺脇康文は「何をおいても米倉さんと共演できるということが一番で、(オファーを)即決しました。この困難な時代、みんながひとつになって大きな力を生まなければいけないこの時期、このメンバーのパワーで、微力ながら何かエネルギーのひとつになれればいいなと頑張ってやらせていただきます」と話し、演出を手がける山田和也も「スカーレットたちは南北戦争で負けた側の人たち。廃墟となったアトランタやタラ、そこをどう再生していくのか、そしてそこからまた立ち上がっていく強い信念をもった人たちのドラマです。そういったことが今のこの国の皆さまの心に届いて、ひとりひとりのお客様を勇気付けることができればいいなと思っています」と話していた。

公演は6月3日(金)から12日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演された後、6月18日(土)から7月10日(日)まで、帝国劇場にて。大阪公演のチケットは現在発売中。東京公演は4月23日(土)より一般発売開始。
宝塚歌劇星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』/『めぐり会いは再び』が4月15日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。本公演では97期初舞台生34名の初々しい口上に始まり、フィナーレのショーでは若さあふれる晴れやかなラインダンスも披露している。

宝塚歌劇星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』/『めぐり会いは再び』のチケット情報

第1幕の『ノバ・ボサ・ノバ』は、1971年の初演以来、たびたび再演を重ねてきたショーの傑作で、今回は12年ぶりの再演となる。本作は、ブラジルのリオのカーニバルを舞台に、奇妙な人間模様が展開するミュージカル・ショー。セリフはなく、ダンスと歌だけでドラマチックなシーンが綴られていく。

街がサンバのリズムに踊り狂う年に1度のカルナバル。義賊のソール(柚希礼音)と盗賊のオーロ(役替わりで上演)が同時にふたつの銀行で強盗騒ぎを起こす。夜のクラブへ入ったソールは、オーロが観光客エストレーラ(夢咲ねね)からネックレスを奪う場面を目撃し、オーロからネックレスを取り返すが、オーロの子分にふたたび奪われ……。ネックレスをめぐる、めくるめくシーンがサンバのリズムに乗せてテンポ良く、スピーディに繰り広げられる。激しく熱く濃厚な色とりどりのダンスの応酬に、観ている側も心躍る。

男役トップ・柚希のダンスは思わず見惚れてしまうほどにダイナミックで美しい。公演を重ねるたびに男役としての色気が増し、表現も豊かになってきている。また、娘役トップの夢咲もしっとりと可憐でありながら、恋する女性を情熱的に表現。柚希とのコンビネーションは抜群だ。

第2幕のミュージカル『めぐり会いは再び』は、貴族の男女の恋騒動をコミカルに描いた作品。舞台や衣裳はおとぎ話を立体化したようなメルヘンな印象だ。ストーリーは結婚相手を見定めるため、それぞれが召使いと立場を入れ替えたことから起こる騒動、とシンプルで誰もがライトに楽しめるよう構成されている。中盤、平井堅の『LIFE is…』を柚希がしっとりと歌う場面は鳥肌が立つほどで、深く心に残る。配役も、公爵の息子ドラントを演じる柚希、伯爵の娘シルヴィアを演じる夢咲はもちろんのこと、ドラントの召使いの紅ゆずる、シルヴィアの侍女の白華れみ、シルヴィアの兄の涼紫央らそれぞれのキャラクターがぴったりとハマっていて、星組の豊富なキャラクターが活かされている。そして初舞台生のラインダンスから始まるフィナーレは、1幕のショーとはまた異なる大人の味わいだ。

今回の星組は、さまざまな“色”が楽しめる、盛りだくさんのステージ。ぜひ劇場で堪能してほしい。公演は5月16日(月)まで。その後、6月3日(金)から7月3日(日)まで東京宝塚劇場、8月1日(月)から23日(火)まで福岡・博多座でも上演。兵庫公演のチケットは現在発売中。東京、博多公演のチケットは、それぞれ5月1日(日)、6月11日(土)より一般発売開始。チケットぴあでは、東京公演のインターネット先行抽選「プレリザーブ」を4月20日(水)から受付。

取材・文:黒石悦子
「しょうもない」けれどどこか憎めない人々を描いた小説や軽妙なコラム、さらには笑殺軍団リリパットアーミーなど舞台活動でも圧倒的な人気を集めていた作家・中島らも。2004年の急逝後も彼を愛してやまないファンは多いが、その中華芝居シリーズの中から今回ついに『桃天紅』が復活! しかも中島が彼のために書き下ろしたという山内圭哉が当時と同じく主演を務めるほか、演出も担当。関西出身の中島の盟友、松尾貴史や福田転球らも出演する演劇ファンにはたまらない舞台となっている。初日の幕が開いた4月15日、東京・本多劇場には大勢の観客が詰めかけていた。

『桃天紅』のチケット情報

舞台は中国の奥地。賞金稼ぎの流爾丹(山内)は、祖父の爺爺(福田)を連れて幻の薬「桃天紅」を探す旅を続けていた。ある日、爾丹は金持ちの娘・周仙々(黒川芽以)を山賊(コング桑田、松村武、中山祐一朗)から助けたことで、その父親・周薛崑(川下大洋)から意外な事実を明かされる。いわく「この家には蛇の呪いがかかっており、仙々も段々ウロコが生えて蛇になってきている」と。それを止めるためにも“桃天紅”を取って来てほしいと頼まれた爾丹は、途中で出会った僧・抜天坊(兼崎健太郎)と連れ立ち、秘薬を守る桃仙(松尾)が待つ山奥へと向かう。それを聞いた呪いの主・白蛇妃(椿鬼奴)と山賊たちも爾丹を追うが…。

チープでくだらなくて、でも最高に面白い。そんなB級中華アクションムービーを真似た中華芝居シリーズだけに、ストーリーはいたってシンプル。その分、笑いやアクション、時折出る関西弁などで煮詰められた独特の“匂い”はここにしかないものだ。17年ぶりの再演だけに、作家・中島さなえ(らもの娘)と山内で台本に手を加えたというが、メジャーなものに対する皮肉や、敏感すぎる言葉狩りを揶揄する場面などは健在。ユルさの中に、低い目線から笑いという武器で対抗する中島の気骨を改めて感じた。

今回その“匂い”の大部分を担う役者陣は、出てくるだけで場をさらう福田に手錬の松尾、そのふたりに逐一ツッコんでゆく山内と、さすがの達者ぶり。その他、普段の芸風を垣間見せる椿と手下のぼくもとさきこのズレたやりとりや、キャスト中唯一のイケメン兼崎をサワヤカ弄りする山内など、笑っているうちにあっという間の1時間半。終演後のお約束“ちくわ投げ”(中島が長年カネテツデリカフーズの宣伝コラムを書いていたことから、袋入りのちくわを客席に投げるのが恒例だった)も復活。ぜひ他作品の上演もと願いながら劇場を後にした。

公演は4月24日(日)まで、東京・本多劇場にて上演。4月30日(土)・5月1日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!でも公演。

取材・文:佐藤さくら
劇団☆新感線プロデュース『港町純情オセロ』が4月15日、大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!で開幕した。本作は、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ『オセロー』を原作に、舞台を戦前の関西らしき場所にある港町に置き換えて構成。脚本を手がける青木豪とは2008年の『IZO』以来、2度目のタッグとなる。

劇団☆新感線プロデュース『港町純情オセロ』のチケット情報

1930年、場所は戦前の関西のどこか、ヤクザたちが集う港町。病院の箱入り娘・モナ(石原さとみ)と結婚し、幸せな日々を送る藺牟田(いむた)組の組長・藺牟田オセロ(橋本じゅん)。そんな中、次期若頭候補でナンバー2の伊東郷、通称ミミナシ(田中哲司)が、次期若頭は汐見(伊礼彼方)だという言葉に驚愕し、オセロをおとしめる陰謀を企てていく…。

シェイクスピアの『オセロー』は、ヴェニス公国軍の将軍オセローが、旗手イアゴーの策略により、最愛の妻・デズデモーナに裏切られたと思い込み、破滅の道へと陥る様を描いた悲劇だ。それを新感線は “人情悲喜劇”のテイストで上演。前半は新感線ならではのおバカなギャグや笑いをこれでもかと散りばめながら、客席を笑いの渦に巻き込む。しかし一転、伊東郷の策略に周囲が転がされていくにつれ、舞台も客席も緊張感に包まれる。

組長・オセロを務めるのは、前作『鋼鉄番長』で惜しくも途中降板することになった橋本じゅん。緩急つけたキレのある動きや、笑いを誘ったり緊張感を走らせる自在な演技は「さすが!」のひとこと。また、妻のモナを演じる石原さとみの熱演もぜひ注目にしていただきたい。けなげで純粋、疑うことを知らない愛らしい女性を、コミカルに、時に色っぽさも感じさせながら演じている。そんなふたりを、周囲の人間を巻きこみ、破滅へと引きずり落とす伊東郷役の田中哲司は、恨みに満ちた表情と演技で物語を回していく。さらには、インテリヤクザ・汐見を演じる若手ミュージカル俳優、伊礼彼方が持ち前の華と歌唱力で魅せ、大東俊介がゲイのヤクザ役で新たな一面を切り開いている。伊東の妻・絵美役の松本まりかも、モナを冷静に見守る落ち着いた女性を好演。それぞれが新たな個性をも光らせ、クセのある役柄を演じきっている。

噂に翻弄される人間の哀れな姿、人間が抱えるコンプレックスを繊細に描いた青木の脚本を、演出家・いのうえひでのりが彩り豊かに演出。シェイクスピアとはいえ、身構えずに存分に楽しめるエンタテインメント作品として仕上がっている。

公演は4月22日(金)まで。その後、4月30日(土)から5月15日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターでにて上演。

取材・文:黒石悦子
ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』の公開稽古が4月18日、都内で行われ、主演の市村正親と大竹しのぶ、演出家の宮本亜門が会見に応じた。本作は、2007年にスティーヴン・ソンドハイムのミュージカルを得意とする宮本が演出を手がけ、日本で26年ぶりに上演、翌年ジョニー・デップ主演で映画化もされた話題作だ。市村、大竹をはじめキムラ緑子、武田真治、ソニン、斉藤暁と、主要キャストに続投メンバーが多いことから、初日から数えて約1週間だというのに稽古場は早い仕上がりを見せていた。

ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』のチケット情報

今回披露されたのはオープニング・シーン。不穏な響きの伴奏を背にキャストが次々と現れ、クライマックスで市村と大竹が登場する。市村が扮するのは理髪師“スウィーニー・トッド”。悪徳判事ターピン(安崎求)により妻が自害し、子を幽閉された彼は、ミセス・ラヴェット(大竹)が営むロンドン一まずいパイ屋の2階に理髪店を構え、カミソリを手に判事への復讐心に燃える。

会見で大竹はミュージカル経験がほぼなかったことから、前回は居残り特訓の連続だったことを明かす。そして「(2007年は)必死に歌を覚えるだけで精一杯。リズムも2拍子だし、音程も何故その音につながるの?というような難しい曲。今回は曲が体に入っているので、その分作品を豊かにできたら」と意気込んだ。また市村は「前回はキャスト皆、ソンドハイムのこの曲に苦しんだ。稽古、本番含めて3~4か月作品に向かい合った上での今回。稽古初日の日にはほとんど譜面を離して演技できている状態」と、稽古の進み具合の早さをアピールした。

「虐げられても生きる!という生きるエネルギーに満ち、ドラマ性や歌の強さが良く出ている作品。人間の根源的な強さが良い意味で作品を通じてカンパニーにも伝わっている」とは宮本の弁。人間の醜さも良心もあぶりだされるこの作品、東京公演は5月14日(土)から6月5日(日)まで青山劇場にて。その後、6月9日(木)から12日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!、6月18日(土)・19日(日)広島ALSOKホール、6月25日(土)長崎ブリックホール 大ホール、7月1日(金)から3日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホール、7月9日(土)・10日(日)KAAT 神奈川芸術劇場 大ホールと各地を回る。チケットは神奈川芸術劇場のみ5月14日(土)より一般発売開始、他公演は絶賛発売中。
スタジオジブリの同名人気アニメ映画を舞台化したミュージカル『おもひでぽろぽろ』が、4月16日から東京・天王洲 銀河劇場で開幕。初日前日の15日には、主演の元宝塚雪組トップスター・朝海ひかるが、劇団わらび座の三重野葵とともに同劇場にて会見を行った。

『おもひでぽろぽろ』の公演情報

同作は都会でOLをしているヒロインが、10日間の田舎暮らしを通して自身の人生を見つめ直すストーリーで、同名コミックをもとに高畑勲が脚色・監督して1991年にアニメーション映画として公開。今回、高畑監督と親交のあった劇団わらび座が、スタジオジブリの協力のもと、初めてジブリ作品をミュージカル化する。

ジブリ作品の舞台版に主演することに、朝海ひかるは「光栄に思う。『風の谷のナウシカ』からの大ファンなので、考えられないくらいうれしかった」と喜びのコメント。「家族団らんとか、現代にはなくなってしまったものがここにはある。人間が土と共に生きてきた頃を思い出させてくれる作品です」と、その魅力について語った。

また、仙台出身でもある朝海は、稽古もわらび座の本拠地、秋田で行ってきたことを明かしながら、「東京では出会えない、地に根付いた人たちとともに、稽古をさせていただいて、あらためて人間の強さを感じた。被災された東北の方たちにもその強さがあるのだと思う」と被災地にエールを送り、自らも「地に足をつけて舞台を務めていけたら」と静かに意気込みを語った。

公演は4月29日(金・祝)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット現在発売中。
新国立劇場演劇『ゴドーを待ちながら』が4月15日、同劇場の小劇場[THE PIT]にて開幕した。1953年にパリで初演されたこのベケットの不条理劇は、現代演劇の問題作とされ、多くの名優が挑んできた。今回は橋爪功がヴラジミール、石倉三郎がエストラゴンに扮し、演劇集団 円の森新太郎が同劇場で初の演出を務めた。

新国立劇場演劇『ゴドーを待ちながら』の公演情報

時は夕方、1本の木がある田舎道。道端に座っているエストラゴン(石倉、通称ゴゴ)はなかなか靴が脱げない。そこへヴラジミール(橋爪、通称ディディ)がやってきて、ふたりは会話をしながら会ったことのないゴドーを待ち続けている。やがて主従関係にあるポッゾ(山野史人)とラッキー(石井愃一)が登場の後去ると、少年(柄本時生)が現れる。彼はふたりにゴドーの言付けを伝える。「今日は来られないが、明日は必ず来る」と。翌日、ふたりは同じ場所でゴドーを待ち続けるが……。

演技の質が違う橋爪と石倉のコンビバランスが良い。生活に困難なおいぼれふたりが、ごっこ遊びなどに興じて時間を延々と潰したり、理不尽なことを言っては相手をやり込めたり追い詰めたりする様は、まるで寂しい子供のようで、おかしくも切なくもある。また芝居自体は不条理劇という側面よりも、ふたりの俳優によるテンポの速い会話やリアクションに目を奪われる作りになっており、これは森の演出と岩切正一郎の新訳によるところが大きい。

初日を観た演劇関係者が会場で「『ゴドー…』ってこんな(面白い)感じだったっけ?」と話すのをあちこちで見聞きした。かつて違和感のあったセリフは現代にフィットする言葉へほぼ訳し直されており、劇自体が見やすくなっていること。柄本以外の60代の4俳優に激しい動きを強いていることへのおかしさ。そして橋爪と石倉のふたりが醸す無邪気さと絶望感の入り混じった何とも言えない雰囲気。新しい『ゴドー…』の面白さはこんなところにあるのかもしれない。公演は5月1日(日)まで。チケットは発売中。
世界で500万人を動員した大ヒットミュージカル「ロミオ&ジュリエット」!!その待望の日本バージョンの第一弾キャストが決定した!!

主役・ロミオ役(ダブルキャスト)
城田 優山崎育三郎

【他出演決定キャスト(五十音順)】安崎求石川禅浦井健治涼風真世未来優希
劇団四季のミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』〈エルサレム・バージョン〉が4月13日(火)の開幕に先駆けて12日、東京・自由劇場にて公開舞台稽古を行った。

『ジーザス・クライスト=スーパースター』のチケット情報

本作は、『キャッツ』『オペラ座の怪人』などを手がけたアンドリュー・ロイド=ウェバーの1971年の出世作。劇団四季では1973年に初演、この作品が四季が初めて上演したロイド・ウェバー作品だった。物語はキリストが十字架に掛けられるまでの7日間を描いたもの。期待と無力さの間で苦悩するジーザス、ジーザスを愛しながらも彼を裏切るユダ、ジーザスに心酔し“神の子”と讃えるもやがては彼に石を投げつける扇動されやすい民衆たちなど、登場人物たちの生々しい内面が描かれていく。

劇団四季では本作を〈エルサレム・バージョン〉〈ジャポネスク・バージョン〉のふたつのまったく異なる演出で上演しているが、歌舞伎風メイクが印象的なビビッドな〈ジャポネスク〉に対し、〈エルサレム〉は急勾配の舞台にエルサレムの荒野を置いたリアリスティックな演出で、物語のドラマ性がダイレクトに伝わってくる。急勾配を上り下りして熱狂する民衆たちの姿の後ろには乾いた大地と土ぼこりが見えるようだし、ジーザスを十字架にかける際の釘を打つ音や、滴り落ちる鮮血などは恐ろしいまでのリアリティで心に迫る。

長年この作品にはユダ役として関わり、今回初めてジーザス役に挑戦している芝清道は「この作品におけるジーザスは、神の子ではなく、ひとりの青年として描かれます。悩み苦しみ、翻弄されていく人間・ジーザスのドラマを、しっかりお客様にお届けできるよう務めていきたい」とコメント。持ち前の力強い歌唱力で、穏やかさと激しさを同居させた彼ならではのジーザスを作り上げていた。難曲ぞろいのナンバーを見事に聴かせるアンサンブルも良い。ブロードウェイ初演から今年でちょうど40周年になるが、長く愛され続けているだけある傑作ミュージカルだと改めて思わされた。

公演は5月7日(土)まで。また5月14日(土)から29日(日)には〈ジャポネスク・バージョン〉も上演される。チケットはともに現在発売中。
13年もの間、来日を待たなければならなかった2008年の公演から3年ぶりに、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が来日公演を行う。今回ラインナップされた演目は、“ロイヤル”の十八番『眠れる森の美女』と、フレデリック・アシュトンの傑作『真夏の夜の夢』『ダフニスとクロエ』を組み合わせた2つのプログラム。英国ロイヤル・バレエ団とは、姉妹カンパニーであり、共に古典作品と、英国独自の創作作品を軸とした、バレエ文化を守り続けている。公演に先駆けてプロモーションのため来日した、バレエ団のプリンシパルダンサー、ツァオ・チーが、多くのメディアのインタビューに答えた。ツァオ・チーは、前回の来日公演では『美女と野獣』の野獣を演じ話題となったが、2009年公開の映画『小さな村の小さなダンサー』の主演で大変な好評を博し、世界的に注目されるダンサーとなった。公演の見どころと、パートナー、佐久間奈緒さんについて語ってもらった。

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のチケット情報

「まず『眠れる森の美女』については、クラシックバレエの定番ですので、内容については、完成されているオリジナルのままですが、豪華な舞台装置や、メーキャップと衣装に、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエとしての工夫を凝らしています。最近は現代風にアレンジをしている演出も多いのですが、18世紀のイメージそのままの舞台をご覧頂けます。『真夏の夜の夢』は、シェイクスピアの作品で、原作は良く知られていますし、お伽話なので、初めてバレエをご覧になる方には、上演時間が長い『眠りの森の美女』より、楽に観て頂けるかもしれません。

佐久間奈緒さんはペアを組んで、10年以上になります。目指す目標がはっきりしていて、それに向けていつも努力をされています。メンタリティがとてもよく似ていて、いつも心地よく踊ることができ、観客の方にもそれが伝わっていると思います。僕は幸運にも、最高のパートナーに巡り合えたのです」

このインタビューが行われた次の日に、マグニチュード9.0の東日本大震災が起こった。私たちの誰もがこの未曾有の状況を体験した事がなく、未だに余震に怯えている。今、海外のアーティストたちが、愛する日本の観客のために心を寄せて、様々なチャリティ公演を計画しており、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団は、吉田都を配した『真夏の夜の夢』を、被災地復興支援の追加公演として緊急決定した。日本全体が明かりを求めている今こそ、情熱に満ちたツァオ・チーや、世界屈指のダンサーたちの舞台は、まばゆいばかりに輝くだろう。

公演は5月14日(土)の神奈川・鎌倉芸術館 大ホールを皮切りに、愛知・兵庫・東京にて行われる。5月17日(火)の東京・ゆうぽうとホール公演のチケットは、一般発売が4月23日(土)より、チケットぴあのインターネット先行抽選が4月14日(木)から19日(火)まで。

取材:高橋恭子
2011年3月10日NBS本社にて
tenimyu.jpg

1stシーズンでの累計動員数は、7年間でなんと100万人を超えた、今もっとも熱いミュージカル、ミュージカル『テニスの王子様』!
2010年8月からスタートした2ndシーズン 第3回公演は、原作でも絶大な人気を誇り、絶対的な実力とカリスマ性を持つ、跡部部長率いる「氷帝学園」がついに登場!

2011年7月15日より東京・大阪・名古屋・福岡の4都市で46公演開催される!!

関東大会緒戦! 青学vs氷帝、激戦の行方は...!?

◎東京公演 7月15日(金)~7月31日(日) TOKYO DOME CITY HALL (旧JCB HALL)
◎大阪公演 8月10日(水)~8月21日(日) 大阪メルパルクホール
◎名古屋公演 8月31日(水)~9月4日(日) 中京大学文化市民会館 プルニエホール
◎福岡公演 9月8日(木)~ 9月11日(日) キャナルシティ劇場
◎東京凱旋公演 9月22日(木)~ 9月24日(土) TOKYO DOME CITY HALL (旧JCB HALL)

(C)許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト
(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

そして注目の新キャストは・・・


松尾スズキ演出版『欲望という名の電車』の公開通し稽古が、4月12日(火)の開幕を前に11日、東京・PARCO劇場にて行われた。本作はテネシー・ウィリアムズの傑作戯曲にして、これまでも数多くの名優たちによって舞台化されてきた人気作。誰もが知るこの名作を、松尾という奇才が演出するということで、演劇ファンならずとも高い注目を集める一作である。

『欲望という名の電車』のチケット情報

“欲望”という名の電車に乗り、妹ステラ(鈴木砂羽)の元へやって来た姉ブランチ(秋山菜津子)。上流階級出身のブランチにとってステラの貧しい生活は衝撃であり、中でもステラの夫でポーランド系の粗野な男スタンリー(池内博之)とは、事あるごとに衝突を繰り返していた。そんな彼女の心に安らぎをもたらしたのが、スタンリーの親友ミッチ(オクイシュージ)。しかしスタンリーがブランチの過去を暴き出して……。

『欲望~』という作品は、やはりブランチ役の俳優で成功か否かが決定づけられる。その点この秋山版ブランチは、間違いなく大きな成功を収めたと言えるだろう。松尾自身、「彼女なくしてはあり得ない。頼り切っています」と語るほど。というのも精神を病んでいるブランチは、ともすればただの浮いた人にも見えかねない。しかし秋山はブランチの狂気を強く印象づけながらも、そこに女性としての愛らしさ、切なさを浮き彫りにしてみせる。そんな彼女の熱演に松尾は、「3時間の芝居をほとんどひとりで引っ張る、女優としての底力を感じた」と評している。

また、スタンリー役の池内、ステラ役の鈴木は、初の松尾演出でかつてない役どころに挑戦。スタンリーは外へ外へと発散するエネルギーの強い役柄だが、その方向性は暴力的な面と弱々しい面へと真逆に向かう。それを池内は、荒々しくも情感あふれる演技で、見事スタンリー役をものにしてみせた。鈴木はかわいらしさとはかなさのあるステラ役を好演。女優として新たな一面を開花させている。

松尾はこう言う。「僕の芝居には笑い以外の要素もたくさんある。だから今回笑いがないことで、それ以外の深度が深くなり、不思議な世界観が作れました」と。だがそれと同時に、「そこからまた一周して、笑える部分も結構ある」と語るように、過去の『欲望~』では考えられなかったような笑えるシーンも。それはやはり松尾がどうしても惹かれてしまうと言う“人間の生々しさ”から派生するものであり、海外戯曲という絵空事ではない、むき出しの人間ドラマがここにはあるのである。

公演は4月12日(火)から5月1日(日)まで、東京・PARCO劇場にて。その後 、5月7日(土)・8日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、5月10日(火)に愛知・名鉄ホールでも上演。

取材・文:野上瑠美子
今年1月に大好評を博した、本多劇場進出公演「僕を愛ちて~燃える湿原と音楽~」から早二ヶ月、劇団鹿殺しが、初の試みとなる、≪ジャージ公演≫を2011年4月22日(金)~24日(日)に阿佐ヶ谷ひつじ座にて上演する!!

【ジャージ公演とは?】
本公演とは異なり、鹿殺しメンバーが汗組と涙組の二組に分かれ、己の肉体表現のみ(ジャージ)で舞台を作り上げる公演形態。上演作品は、丸尾丸一郎の処女作「愛卍情」、近松賞受賞作家角ひろみ氏の代表作「あくびと風の威力」の二作品(1ステージで1作品を上演)。

本公演とは一線を画す劇団鹿殺しジャージ公演 汗組 涙組、お楽しみに!!
チケット発売は2011年3月27日(日)から
こんなにも激しく誰かを愛したことがありますか?~美しい旋律で奏でる、名作の舞台化~

今年7月、赤坂ACTシアター、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される、ミュージカル『嵐が丘』。
今まさに多くの人が愛を求め心の中で運命の人をさがしている時代。愛するとはどういうことか?純愛、エゴ、すれ違いや誤解、愛するがゆえの復讐劇。
世界中で上演されているこの名作古典が、演出:西川信廣、脚本:飯島早苗、音楽:倉本裕基という多才なスタッフ、そして、歌唱力とミステリアスな存在感で人気の河村隆一、近年活躍の幅を広げている超人気声優・平野綾、実力と魅力をいっそう増した安倍なつみ、大型新人・山崎育三郎ら豪華キャストによりミュージカル化とあって、おのずと期待は高まる。

チケットの一般発売が待ち遠しいところだが、この度の震災の影響もあり一般発売が変更となり、5月21日(土)からとなった。チェックし忘れていた人には朗報だ。そして心待ちにしていた人もスケジュールを再チェック!
2011年4月8日(金)からのミュージカル『テニスの王子様』の本公演スタートに伴い、TOKYO DOME CITY HALL(旧:JCB HALL~東京都文京区~)にて、4月7日(木)にゲネプロが開催された。
_I7Q9533.jpg

▲(C)許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

「落語研究会」のTBSと「シネマ歌舞伎」の松竹が共同でスタートしたプロジェクト、"スクリーンで観る高座・シネマ落語「落語研究会 昭和の名人」"昨年末第一回の上映では、来場者が右肩上がりで伸びるという驚異の動員を記録した。その第二弾 スクリーンで観る高座 シネマ落語『落語研究会 昭和の名人 弐』が5月21日(土)~6月10日(金)東劇にて上映されることが決まった。

松竹.jpg

第一回に足を運んだ落語ファンからは「懐かしい昭和の名人の本格落語をもっと見たい!」「伝説の高座をもっと観たい!」「次回はいつやるの?」という声が溢れた。その期待に答える今回は、三代目古今亭志ん朝が映像向きのしぐさとアクションで大いに笑わせ、十代目金原亭馬生は少し不気味な珍しい噺を聴かせる。そして六代目三遊亭圓生ならではの演技力。さらに昭和落語界の重鎮・八代目林家正蔵(彦六)が初登場!"正蔵といえば"のこの一席「中村仲蔵」の名演を存分に聴かせてくれる。35年ぶりの「昭和の名人」勢揃い! 落語ファン必見のプログラムとなっている!!

4月12日(火)に開幕する(4月8日にプレビュー公演が開幕)ミュージカル『レ・ミゼラブル』の公開稽古が、4月7日、東京・帝国劇場にて行われた。公開稽古前には会見が行われ、出演者たちが公演に対する思いを語った。

『レ・ミゼラブル』のチケット情報

『レ・ミゼラブル』はヴィクトル・ユゴーの同名小説が原作で、日本では1987年に初演、24年もの長きにわたりコンスタントに上演され続けているミュージカルの金字塔。オリジナル演出での公演は今回で最後ということもあり、注目を集めている。作品は19世紀のフランスの動乱期を舞台に、苦しい生活を強いられる民衆や革命に燃える若者たちなどの姿を描いた群像劇。どん底の生活に耐えながらも、「夢見た明日はきっと来る」と信じて生きる人々の姿が多くの感動を呼んでいる。

会見には、マダム・テナルディエ役で出演する仙台出身の森公美子も出席。友人を今回の震災で亡くしたという彼女は、「この舞台を今やるのは重いな、と思ったのですが、(地元の)みんなが『バスが通ったから観にいくよ』と言ってくれて、やろう、と思いました。やっぱり私たちの仕事は、芝居を通してみなさんに元気を与えることなので、今この舞台で、この作品で何か力をあげられれば」と涙ながらに心のうちを語った。

また、今回の公演を“東日本大震災チャリティー公演”とし、公演の売り上げの一部を義援金として日本赤十字社を通し被災地に送ること、また5月2日(月)には売り上げの全額を寄付する『頑張れ東北!!きっと夢見た明日が来る』と冠したチャリティー・コンサートを開催することも発表された。主人公ジャン・バルジャン役の山口祐一郎は「大変な思いで日々を耐えている方たちに少しでも私たちの思いが届けば」と話していた。

震災の話題が集中した会見だったが、ガブローシュ役で初舞台を踏む加藤清史郎に話題が及ぶと出演者の顔にも少し笑顔が。「みなさんに喜んでもらえるように、一生懸命最後まで頑張りたい」と意気込む彼に対しては、「サイズはショートですが、持っているエネルギーとパワーはすごい」(山口)、「たくさんお仕事がある中で頑張っている。稽古を見ていて、ガブローシュがすごい好きなんだなというのが伝わってきました」(ファンテーヌ役・知念里奈)、「私は30歳すぎてもあの場所(舞台)に立つといっぱいいっぱいになってしまうのに、清史郎君はご自分の歌になるとグっと皆さんの視線をひきつけたり、すごい。ちょっと“兄さんから学ばせていただきます!”というかんじです」(コゼット役・中山エミリ)と皆、口々に絶賛。本人も「すごくうれしいです」とはにかんだ笑顔を浮かべていた。

公演は6月12日(日)まで、同所にて。なお、出演者は各回ごとに異なる。
某日、東池袋あうるすぽっとホワイエにて『おもいのまま』の記者会見が行われた。
omoinomama1.jpg

▲左から山中崇、佐野史郎、飴屋法水、石田えり、音尾琢真

この『おもいのまま』は女優石田えりの発案から始まったが、その企画に多彩な顔触れが集った。 状況劇場出身、現代芸術など幅の広い活躍を見せ、近年演劇活動を再開し斬新な演出で注目を集める奇才飴屋法水が演出、美術、音楽を務める。出演は発案者の石田えりのほか、「ずっとあなたのことが好きでした」冬彦役などでおなじみの佐野史郎、「TEAM NACS」メンバーで昨年の大河ドラマ出演をはじめ舞台映像で活躍する音尾琢真。ドラマ、CM、映画、舞台で幅広い活動を続けている山中祟が集まった。脚本は「FINE BERRY」主宰の中島新が担当する。
 『おもいのまま』演出:飴屋法水。出演:石田えり、佐野史郎、音尾琢真、山中崇。脚本は中島新。2011年6月30日~7月13日まで東池袋 あうるすぽっとで上演。ほか地方公演多数。
各地で大きな反響を巻き起こした舞台『ORANGE』が、4月17日(日)19:00~21:40 フジテレビNEXTにて放送される。

本作は、希望を、仲間を、そして己を信じ続けること。阪神淡路大震災で救助に当たった消防士たちの真実の物語。
各地で大きな反響を巻き起こした舞台『ORANGE』をドラマ「TOKYOコントロール」の脚本の宇田学(作・演出)と音尾琢真TEAM NACS)が、今年2月に再舞台化!音尾琢磨 他、実力派俳優が熱演した。
ニコニコ動画が挑戦している、ネットとライブの融合による新たなエンターテイメント【ニコニコミュージカル】が、演出に茅野イサム講師を迎え、第1回ニコミュワークショップアトリエ公演を行うことになった。そしてその出演者を選考するオーディションワークショップを緊急開催!!出演希望者の参加を募る。
4月5日(火)、歌舞伎座建替え計画 外観デザイン発表記者会見が都内にて行われた。
歌舞伎座1

▲伝統と創造が融合した、第五期歌舞伎座外装デザインついに発表!

江戸時代初期に誕生し、今日まで日本固有の芸能として継承されてきた「歌舞伎」。
その殿堂として親しまれてきた歌舞伎座の歴史と伝統は、新しい歌舞伎座へと引き継がれる。新しい建物では、日本の未来を創造していく。オフィスの空間も同時に建設し、都心の複合文化拠点として生まれかわる。
東京・銀座を背景に、伝統文化を継承し、新しいビジネスの世界に開くために、2013年春--(仮称)歌舞伎座ビルがその姿をあらわす!
本日行われた会見には事業者の株式会社歌舞伎座代表・大谷信義、松竹株式会社代表・追本淳一、共同設計者でデザインを担当した隈研吾ほか関係者が登壇した。
2006年の旗揚げ以来、志村けんが毎年挑み続けてきた舞台「志村魂」が、今年も東京:天王洲 銀河劇場にて7/1(金)~7/10(日)、名古屋:中日劇場にて7/16(土)~31日(日)に上演される。
井ノ原快彦、TEAM NACSの音尾琢真、芦名星、作・演出の上田誠が4月4日、上演中の舞台『芝浦ブラウザー』の会見を東京グローブ座にて行った。

『芝浦ブラウザー』のチケット情報

舞台は再開発中の芝浦。不動産会社の社員ふたり(井ノ原&音尾)が、高層ビルの狭間に住む芦名扮する“管理人さん”らの生活を覗き見るという変わった設定だ。ステージにはドールハウスよろしく、住まいの断面を見せるセットが組まれており、井ノ原によるとバラエティ番組でモニタリングするように「(私と音尾さんは)ひとつの物件を見ながらずっと解説していく」場面が多く、共演者と目と目を合わせたコミュニケーションが少なくて大変なのだとか。その状態で芝居をし続けると「気が抜けていくだけ」と漏らす音尾は「芦名さんとね、なかなか出会わないですからね!」と、共演者の芦名と接する機会がほとんどないことを強調する。芦名は芦名で生活を延々見せる役回りで「(セリフも)何気ない会話が多いじゃないですか。喜怒哀楽が日常生活のレベルなので、本当に一瞬気を抜くと芝居が進んでいる」と、演技の難しさを痛感している様子だった。

また先日、井ノ原がジャニーズ事務所の全タレント参加による東日本大震災支援プロジェクト「Marching J」の募金活動に参加したこともあり、震災復興支援についても話題が及んだ。「劇場のほうでも募金を募っておりますので、来ていただいた際にはご協力いただけたら。この募金だけではなくて、(支援は)少なくてもいいから長く続けること。そして忘れないことが大事」とコメントした。

作・演出の上田が「ホームドラマにはならないように、物件そのものの面白さを芝居としてどういう風にやるかということに腐心した」と語る『芝浦ブラウザー』。東京公演は4月19日(火)まで同劇場にて。4月22日(金)から24(日)までは大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。チケットはいずれも発売中。
梅田芸術劇場により、今年12月、東京・大阪にて長塚京三×麻実れいによる、アーサー・ミラーの戯曲『みんな我が子』(ALL MY SONS)が上演される。
2011年1月に上演された『DREAM TRAIL~宝塚伝説~』に続いて、『DREAM FOREVER』宝塚OGレビューツアー2011が上演されることになった。宝塚歌劇団創立100周年に向けての公演第2弾となる。
寺島しのぶ、麻実れい、小泉今日子、渡辺えりら実力派女優7人による舞台『トップ・ガールズ』が、4月1日に東京・シアターコクーンにて開幕した。英国の女流劇作家キャリル・チャーチルが1982年に描いた本作は、キャリア・ウーマンの昇進パーティに歴史上の女性がお祝いに駆け付け、女の人生について語り倒すという仰天のシーンから始まる。アクの強い女性たちに人気女優たちがそれぞれ扮し、演出の鈴木裕美も楽しんで手がけた様子が、ステージからありありと伝わってきた。

『トップ・ガールズ』の公演情報

人材派遣会社で女性専務に就任したマーリーン(寺島)の祝賀パーティに集まった錚々たる面々。ヴィクトリア朝時代の旅行家イザベラ・バード(麻実)。天皇の側室で後に尼となり日本中を旅した鎌倉時代の二条(小泉)。主婦を引き連れ悪魔と戦い、ブリューゲルの絵のモチーフとなったフリート(渡辺)。女でありながらローマ法王の座についたとされるヨハンナ(神野三鈴)。チョーサーやボッカチオにより物語に記された、夫に従順なグリゼルダ(鈴木杏)。彼女たちは、「人生終わったと思った時のこと」「好きな男の話」「女の成功と幸せについて」「子供ができちゃった時の話」と、下ネタも交えた女の"ぶっちゃけ話"に興じている。女性の生き方に物申したい面々のトークはとどまるところを知らないが、やがてフリートの見た地獄の話を機に場面が転換。昇進パーティでホステス役を務めていたマーリーンに焦点を絞り、彼女の仕事、プライベートを掘り下げていく。

強烈な成り上がり思考を持ちつつ、男性専務からポストを奪ってもどこか満たされないマーリーンを、寺島が好演。この舞台は上記した歴史上の女性やキャリア組のみならず、なんとなく働き続けてしまった女性、家庭に縛られる女性など様々なタイプの女が出てくるが、ラストのマーリーンと姉ジョイス(麻実・ふた役)との激しい言い合いの中に、全ての女性が抱える葛藤が集約されている。自分では決して選べない家庭環境や性、そこから抜け出すための犠牲と努力とは何か。あけすけなガールズ・トークや、マーリーンの姪・アンジー(渡辺)とキット(池谷のぶえ)の子供のやりとりに笑いながらも、女性が生きていくことの難しさがズシリと胸に突き刺さる。

また、他人の言葉尻を捉まえて自分の話にすり替える小泉の二条と、二条のコメントに茶々を入れてすぐさま自分の話をする麻実のイザベラとのセリフの応酬は圧巻。人の話を聞かない女同士に苦笑すること請け合いだ。そして前半のパーティ部分でほぼセリフのない渡辺と池谷が、後半に太めの子供同士として登場するシーンも必見。体当たり演技の渡辺とセリフの返しが絶妙な池谷の間合いに注目を。神野と鈴木は前半ガールズ・トークに一石投じる役を、後半はそれぞれ古いタイプのキャリア・ウーマン、マーリーンを追い越したいキャリア組を演じ、女性の幅を広げた。公演は4月24日(日)まで。チケットは発売中。

NON STYLEの石田明が初主演をつとめる舞台『スピリチュアルな1日』の通し稽古に潜入取材した。
スピリチュアル1

▲霊をも交えた男女が織りなす、ホラー風味のヒューマンコメディー!?

本作は石田明演じるフリーTVディレクターの住む
マンションの部屋で巻き起こる霊能コメディーだ。
主演はもちろんNON STYLEの石田明。ヒロインにはNODA MAP『カノン』で初舞台をふんで以来、舞台女優としても輝きをみせている須藤理彩。共演は一見コミカルでお茶目なキャラクターや独特な声とオフビートな感覚が魅力の吉本菜穂子。色白のお坊ちゃん風なルックスと地獄を見てしまったかのような目つきで独特のアンバランスなムードを醸し出す菅原永二(猫のホテル)。演劇という枠にとらわれず活躍する劇団、ヨーロッパ企画を代表する役者諏訪雅(ヨーロッパ企画)。そのほか青柳塁斗今井隆文風間由次郎といった演劇ファン大注目の実力派キャストがそろった。
脚本は2008年テレビ朝日新人シナリオ大賞優秀賞を受賞した小峰裕之。演出は人間の内面を丁寧に描く作風に定評がある板垣恭一が担当する。

検索

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

Powered by Movable Type