演劇ニュース | 演劇ライフ

2011年5月アーカイブ

5月30日(月)ニコニコ本社にて、キャスト・配役の全貌をお披露目する制作発表が行われた。
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▲メインキャスト発表!!

本作は、1980年代に爆発的な人気を呼び、今もなお世代を超えて愛され続けている人気作品『聖闘士星矢』より、1987年に公開されたアニメーション映画『聖闘士星矢 邪神エリス』を基にしたストーリーで構成。
臨場感あふれるアクションシーンや、ドラマティックな音楽を使用したミュージカルならではの迫力に期待が集まる。
この夏、東京・帝国劇場で上演されるミュージカル『三銃士』の製作発表が5月30日に行われ、出演する井上芳雄、瀬奈じゅん、山口祐一郎らが作品への意気込みを語った。

『三銃士』のチケット情報

アレクサンドル・デュマによって書かれ、世界各国で親しまれている文学作品『三銃士』。銃士に憧れる青年ダルタニャンと三銃士の友情や信頼、勇気といったものを、ある陰謀をめぐる駆け引きの中で描き出していく冒険活劇だ。近年では三谷幸喜が脚色、脚本を手がけたNHKの人形劇や、オーランド・ブルームが出演する映画版などが話題だが、今回帝国劇場で上演されるのは、2003年にオランダで初演、その後ドイツでも上演されたミュージカル。ヨーロッパでの好評を経て、今回アジア初上陸となる。

この日の会見は、井上芳雄扮するダルタニャンのナンバー「今日がその日」の披露からスタート。キャッチーで勢いのある楽曲で、約4800通の応募の中から選ばれた1000名のオーディエンスも熱心に聴き入っていた。その井上は「今まではどちらかというと王子様的、品のいい役を得意としてきたんですが、そろそろちょっと力強い役もやらせてもらいたいなと思ってたところにこの役をいただきました。殺陣もあまり得意ではないのですが、本番までには得意だと言えるようにしたい」と意気込みを。また「“ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために”というテーマは今こそ心に留めておきたいメッセージ。今この時期にこの作品を日本でやらせていただくというのは運命だと思っています」とも話していた。

悪女ミレディ役の瀬奈じゅんは「悪いだけではなく、一途に男性を思う女らしさも出せれば。いろんな面があるのが魅力的な役です」、三銃士たちの前に立ちはだかるリシュリュー枢機卿役の山口祐一郎は「みんなが和気藹々と楽しそうで、僕の役は孤独です(笑)。本当に敵役って大変なんだなと思います」とコメント。また殺陣のシーンもふんだんに盛り込まれた作品とのことで、現在その稽古に追われているという三銃士役の橋本さとし、石井一孝、岸祐二は、「フェンシングは日本的な袈裟斬りなどと違って、基本的に“突き”。幼少からチャンバラごっこをやっていた我々とは違う文化で表現するのが難しい」(橋本)、「今年は正月から別の芝居でもフェンシングをやっていたのですが、今までの自分の経験は全部なかったんじゃないかというくらい大変」(石井)、「現段階では残念ながら、一番殺陣が上手なのは瀬奈さんです(苦笑)」(岸)とそれぞれ苦労を話していた。

公演は7月17日(日)から8月26日(金)まで、帝国劇場にて。チケットは現在発売中。9月3日(土)から28日(水)には福岡・博多座でも上演される。
伊東四朗、三宅裕司をはじめとする、笑いの強者たちが集結した「伊東四朗一座」と、同じメンバーで伊東の参加を欠いた場合にのみお目見えする「熱海五郎一座」の「合同公演」を銘打った『こんにちは 赤ちゃん』が17日、東京・赤坂ACTシアターにて初日を迎えた。

『こんにちは 赤ちゃん』の公演情報

上記の2名に加え、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博らが名を連ねるこの一座。アドリブやハプニング等、その場の勢いに頼ることなく、練り上げられた脚本(妹尾匡夫)と、稽古を重ねた出演陣の芝居によって繰り広げられる「東京の笑い」を追究している。とはいえ、観客に届けられるのはそういった堅苦しい文言ではない。自然と頭が空になり、気持ちが限りなくゆるんでいく、幸福な数時間だ。

客席の多くは、おそらく40~50代。だから本当に面白くなければそれなりの反応であり、しかし本当に面白かったらそのときは拍手喝采が起こる。この日、特に喝采を浴びていたのは、久しぶりの「コント赤信号」そろい踏みである。3人がボケとツッコミを応酬しだすと、息もぴったり。往年のお笑いファンはついつい、拍手せずにはいられない。

物語の舞台は、すっかりさびれてしまった遊園地。集客増をはかろうと、園長(三宅)や町役場の観光課長(伊東)、そして観光課長の妻(真矢みき)をはじめとする園の従業員たちがある計画をする。園内のショータイムに出演中のアイドルふたり組が、UFOに連れさらわれたという狂言誘拐事件をでっち上げるというのだ。しかし計画の最中に、アイドルが本当にUFOにさらわれてしまい……!?

特筆すべきは真矢みきのコメディエンヌぶりである。「何らかの事情により、日本語がところどころ変」なキャラクター設定。しかし、それら珠玉の言い間違いを、真矢はことさら強調するでもなく、サラリと言うから可笑しみが増す。やがて、クライマックス。これもまた何らかの事情により、彼女が歌と踊りのショータイムを牽引するわけだが、その華やかさと選曲のミスマッチ感がさらなる可笑しみを呼び、客席からはいつしか拍手と手拍子が。

ショータイムはとてもハードながら、観客の拍手に救われたのだと、カーテンコールで口にした真矢。そして観客の方も、彼らの笑いによって確実に、気持ちが軽くなっている。客席をあとにする人たちが、総じて笑顔であったことを最後に記したい。『こんにちは 赤ちゃん』は6月12日(日)まで、赤坂ACTシアターにて上演。

取材・文:小川志津子
東京急行電鉄株式会社(以下、東急電鉄)では、現在推進している高層複合施設「渋谷ヒカリエ」の中核施設となる新劇場「東急シアターオーブ」の運営者を株式会社東急文化村に決定した。

「渋谷ヒカリエ」は、東急電鉄が掲げる渋谷駅周辺再開発事業の将来像である「エンタテインメントシティしぶや」(いつも動いている・いつも新しいことが始まっている街、渋谷)に向けたリーディングプロジェクトであり、新劇場「東急シアターオーブ」は、その「渋谷ヒカリエ」の中核施設となる。

東急文化村は、当劇場の運営にあたり、音楽が中心となった物語性のある舞台作品、すなわちミュージカルや音楽劇をラインナップの中心に据え、ターミナル駅直結劇場の利便性を活かしながら、観劇文化の裾野を広げていくとのこと。

半世紀前、東急電鉄が"生活文化と娯楽の殿堂"として建設し、人々の生活スタイルに革新的な影響を与えた「渋谷東急文化会館」の歴史を継ぐ「渋谷ヒカリエ」。他方で、東急グループの文化事業の中心として、複合文化施設「Bunkamura」を二十余年に亘り運営し、数多くの実績を残してきた東急文化村。両者のDNAが融合することで「エンタテインメントシティしぶや」の象徴となる新劇場「東急シアターオーブ」の価値を創り上げていく。

柿落とし公演をはじめとする企画・運営面については、本年7月を目途に発表される予定。
「エンタテインメントシティしぶや」の実現に向け、2012年始動する。

「渋谷ヒカリエ」の概要 http://www.hikarie.jp/#/top
現在帝国劇場で上演中の『レ・ミゼラブル』にジャベール役で出演中のKENTAROさんに、演劇の世界にはいったきっかけから本公演について語っていただいた。
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▲KENTAROさん。現在『レ・ミゼラブル』に出演中。その後も大注目の作品に出演予定となっている

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1969年5月2日生まれ。高校卒業後、劇男一世風靡入団。1992年までストリートパフォーマンスを中心に活動。以後、舞台・ミュージカルを中心に活躍中。ダンスリーダーとしての実績も多数。歌や楽器演奏にも定評があり、ライブ活動なども行なっている。近年では役者としての活躍も目覚ましく、ジャンルを問わない役柄で活躍の場を広げている。
彩乃かなみ伊礼彼方が5月21日(土)、duoにて『Butakome TALK&LIVE〜ニッポン元気アッププロジェクト〜』(企画・主催/サンケイリビング新聞社)を行なった。

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▲彩乃かなみ・白石隼也・伊礼彼方

フジテレビのアナウンサーによる朗読劇シリーズ、朗読LegendIII『日本浪漫-あなたに残したいことばのアルバム-』の製作発表が5月24日、フジテレビ・マルチシアターで行われた。同アナウンス室による朗読劇は1996年にスタート。2009年から“朗読Legend”と題して、俳優で演出家の壤晴彦が率いる演劇倶楽部「座」と共作し、『宇治十帖』『仮名手本忠臣蔵』を上演してきた。今回は『日本浪漫』と題し、様々な短文(エッセイ・紀行文・童謡唱歌・歌謡曲など)を集めて、“日本の四季”や“こころの情景”を表現するステージになるという。

朗読LegendIII『日本浪漫-あなたに残したいことばのアルバム-』 のチケット情報

会見には、構成・演出の壤晴彦とともに、笠井信輔アナをはじめ、総勢21名のアナウンサーが出席。笠井アナは「被災地取材から帰ってきてから、自分に何ができるか考えてきた。取材をしている中で得た思いを、みなさんに伝えてることができれば」とコメント。第1回の舞台から参加、皆勤賞だという阿部知代アナは、「この時期にこのような舞台が作れる重さを感じている。この重さを受け止めて舞台をつとめたい」と話し、演出の壤晴彦は、「言葉と心の価値、私たちが危うく忘れかけていた大切な何かを見つめ直してみたい。ひとりでも多くの方たちに共感してもらえれば」と意気込みを語った。

公演は7月2日(土)・3日(日)、東京・日本橋三井ホールにて。チケットは5月28日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではインターネット先行先着販売「プリセール」を5月26日(木)23:59まで受付中。
8月の博多座を華麗に彩る宝塚歌劇公演。今年は昨年に引き続き星組が登場し、ミュージカル・ショー『ノバ・ボサ・ノバ』―盗まれたカルナバル―、ロマンティック・ミュージカル『めぐり会いは再び』―My only shinin’ star―の豪華2本立てで上演する。5月20日に福岡市内で記者発表会が行われ、柚希礼音と夢咲ねねが意気込みを語った。

宝塚歌劇星組公演『ノバ・ボサ・ノバ』-盗まれたカルナバル-/『めぐり会いは再び』-My only shinin’star-のチケット情報

「『ノバ・ボサ・ノバ』のソールは、太陽のような明るさと、悲しさや切なさを持ち合わせている義賊。エストレーラとの恋の激しさと、終わる寂しさをきっちり見せたいですね。『めぐり会いは再び』のドラントは、“大人カワイイ”人(笑)。純粋だけど強がって素直になれないドラントが、シルヴィアと出会うことでどんどん変わっていく様に注目です」(柚希)。「ショーでは差別を乗り越え、ソールとの熱い恋に落ちるエストレーラを演じます。初恋のような切なさを感じて欲しいですね。シルヴィアは、わがままだけど恋に臆病な女性。少女マンガのような場面が多いので、一緒に胸をキュンとして頂ければ」(夢咲)

1971年に巨匠・鴨川清作が生み出した『ノバ・ボサ・ノバ』は1976年の再演時には文化庁芸術祭優秀賞を受賞。1999年に再々演された後も再演を望む声が多かった名作。今年は鴨川氏の没後35年にあたる年ということで、さらに感慨深い上演となる。また『めぐり会いは再び』は、フランスの劇作家マリヴォーの名作喜劇『愛と偶然との戯れ』をミュージカル化したものでラブ・コメディーの王道とも言うべき作品。シンガーソングライター・平井堅の楽曲「LIFE is・・・」を柚希礼音がしっとり歌いあげるシーンもあり、こちらも見逃せない。

「『ノバ…』は初舞台で出演させて頂いた作品。節目の年に再び出演できるのは、ご縁を感じますね。鴨川先生が天国で観てくれていると思って頑張ります」(柚希)。「自分が持っていた“宝塚の固定観念”を吹き飛ばしてくれたのが『ノバ…』。中学生の時に拝見した後、運命が変わりました(笑)。しっかり演じたいです」(夢咲)

8月1日(月)から23日(火)まで福岡・博多座にて上演。チケットは、6月11日(土)より一般発売開始。
戦国時代の武将・石田三成を主人公に据えた『美しき生涯』、中近東を舞台に展開する魅惑的なレヴュー『ルナロッサ』の2本立てで贈る宝塚歌劇宙組公演が5月20日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。

宝塚歌劇宙組公演『美しき生涯』/『ルナロッサ』 のチケット情報

『美しき生涯』は、『功名が辻』(NHK)や『ギネ 産婦人科の女たち』(NTV)など、多数のテレビドラマを手掛ける人気脚本家・大石静が書き下ろし、主題歌を『ごくせん』(NTV)や大河ドラマ『天地人』(NHK)などの楽曲を手掛ける大島ミチルが担当した新作だ。強い信念を持つ三成が、主君・豊臣秀吉への忠義と、織田信長の姪で秀吉の側室である茶々への愛に揺れる姿が美しくも切なく描かれている。

茶々を愛しながらも、最後まで孤独に、真面目に義を貫く三成を演じる男役トップスター・大空祐飛は、彼の心の揺らぎや、伯父や母を亡くした茶々を包み込む大きな愛をストレートに見せている。一方、娘役トップスターの野々すみ花は、気が強く、真っ直ぐで情熱的な姫君・茶々を情感豊かに表現。その確かな演技力には圧倒される。また、本公演より組替えで2番手となった凰稀かなめは茶々を影から見守る忍者・疾風役。茶々に惹かれながらも三成と茶々を繋げようとする、舞台ならではの役柄だ。感情を表に出さず任務だけを遂行してきた疾風は、三成と出会い、人間としての感情が起こされていく。凰稀はその気持ちの変化を丁寧に、落ち着いた演技で表している。

ほかにも、現代的な要素を取り入れた衣裳や七本槍と呼ばれる秀吉の家臣たちのコミカルなやり取り、また、殺陣とダンスを絡めた迫力と緊張を味わえる合戦のシーンなど、見どころはたっぷり。緩急つけたストーリーと演出で、観客は飽きることなく楽しめる。

第2部のレヴュー『ルナロッサ』は、中近東風のエキゾチックな雰囲気で、遺跡をイメージしたシーンからスタート。ヴェールに包まれた大空、野々、凰稀がゆっくり踊り出したかと思えば、パッと華やかなショーが始まり、ワクワクさせてくれる。続いて砂漠やバザール、モスクなどのシーンが展開。きらめく衣裳でしっとりとデュエットダンスを見せたり、めまぐるしく切り替わる群舞で驚きを与え、宙組のパワーを見せつけている。セクシー、ゴージャス、そして美しく魅惑的で激しく情熱的と、様々な印象を与える盛りだくさんのレヴューが堪能できる。

6月20日(月)まで。その後、7月8日(金)から8月7日(日)まで東京宝塚劇場で上演。兵庫公演のチケットは現在発売中。東京公演のチケットは、6月19日(日)より一般発売開始。

取材・文:黒石悦子
一昨年、昨年とパワフルなステージで日本を熱狂の渦につつみこんだ『ドラムラインLIVE』のスペシャルサポーターをつとめる山口智充さんに公演に対する思いを語っていただいた。
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▲『ドラムラインLIVE』8月ジャパンツアー決定!!!

わずか一週間で26,000人を動員した驚異のステージ、『ドラムラインLIVE』の再来日が決定した。 青春映画「ドラムライン」はグラミー賞の常連、音楽界の巨匠ダラス・オーティンの実体験を基に「フォレスト・ガンプ/一期一会」など名作を製作するウェンディ・フィネルマンがプロデュースした話題作。天才的なスネアドラム・テクニックを持つ主人公の成長と葛藤を描いた作品は、大ヒット記録した「ブラスト!」来日公演もあり、日本でのブラスバンド、マーチングバンド人気に火をつけ、ロングランを記録するなど世間の話題となった。
5月22日、芸能生活20年目を迎えた元宝塚歌劇宙組トップスター貴城けいが、ビルボードライブ大阪にて20th Anniversary Live『PASSER(パッセ)』を行った。
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▲撮影:岸隆子

3月11日に太田出版より発売された鈴木おさむの小説「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」がオードリー若林と田中圭のW主演で舞台化されることになった。


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▲舞台限定の新たな芸人コンビ"イエローハーツ"

6月より京都・南座で開幕する韓国「ミュージカル 宮」の記者会見が5月20日、都内で行われ、キム・キュジョン(SS501)、クァク・ソンヨンら主要キャストが登壇した。

キム・キュジョンほか「ミュージカル 宮」の会見の写真

『宮』は、「もしもまだ韓国に王室が続いていたら…?」という斬新な設定の韓国の人気少女マンガを原作にした皇室ラブ・ストーリー。韓国では2006年にドラマ化。のちに世界23か国で放送され、大ヒットした。2010年秋にはミュージカル化され、東方神起のユンホが皇太子イ・シン役を熱演し、韓国・日本をはじめアジアで話題となった。今回の日本版では、イ・シン役をキュジョンとラン、普通の女子高生から皇室に嫁ぐ“シンデレラ・ガール”のシン・チェギョン役をクァク・ソンヨンとチェ・イェスル、イ・シンの恋敵となるイ・ユル役をチャン・ユジョンとジョンミンが、それぞれダブルキャストで演じる。

イ・シン役を演じるキュジョンは、同作がミュージカル初出演。もともと演技にも関心があったそうでキュジョンは、「緊張しているけれど、毎日練習を重ねているので、きっといい作品をお見せできると思う」と自信をのぞかせ、「(舞台の)花道を最大限生かしている」と見所をアピール。伝統美を活かした豪華な衣裳も見所のひとつで、キュジョンは「普段着ない衣装で、本物の皇太子になった気分で新鮮な気持」と笑顔を見せる。また、出演にあたって、周囲から多くのアドバイスがあったそうで、ユンホからは「お前は今からイ・シンだ!」と激励されたことを明かした。

韓国版ではキスシーンが話題となったが、キュジョンが「(あるかどうか)まだわかりません。観に来て確認してください」とコメントすると、クァク・ソンヨンもランも「あります」ときっぱり。続けて、クァク・ソンヨンが「まだ(キスシーンの)練習はしていませんが、高校生役なので可愛らしいイメージを大切にしています。温かい目で見てください」と話し、ジョンミンは「僕はキスシーンはありません…。うらやましくもありません」と悔しそうに話し笑いを誘った。

韓国ミュージカルについて聞かれたジョンミンは、「市場は大きくなっているが、規模も評価もまだまだ。パフォーマンスをぐっと凝縮した『宮』を通じて、韓国のミュージカルが評価が高まれば」と期待を込めた。ランも「以前よりもパフォーマンスに工夫を凝らしているので、10倍楽しめて、観客を引き込むものになっている」とコメント。キュジョンは「『宮』を見て、悲しい気持を吹き飛ばして欲しい」と東日本大震災の被災者へエールを送った。

会見ではまた、『Perhaps Love』をはじめとする劇中歌全4曲を、デュエットやソロで披露した。

日本版「ミュージカル-宮」は6月11日(土)から7月1日(金)まで京都・南座にて上演。チケットは発売中。
上演時間60分の短編演劇を2本立てで贈る演劇集団キャラメルボックスの“ハーフタイムシアター”が5月19日、大阪・シアター・ドラマシティで開幕した。今回は、3年ぶりの再演となる『水平線の歩き方』と新作『ヒア・カムズ・ザ・サン』を上演。両作とも“思い出”をテーマにした物語が描かれている。

キャラメルボックス特集

『水平線の歩き方』は、母と息子のエピソード。ある晩、35歳の主人公・幸一が家に帰ると、12歳の頃に病気で亡くなった母親・アサミがいた。なぜ目の前に母がいるのか、しばらく信じられない幸一と、あっけらかんと当時を思い返す母親。そして次第に心がほぐれた幸一は母が亡くなってからの23年間を語り出す……。

母の死後、優しい叔父夫婦に引き取られ、順調に成長してラグビーではその名を上げるまでになった幸一。ラグビーで出会った友人、怪我をきっかけにできた恋人と、周囲からは申し分のない愛情を受けて過ごしてきたように思えるが、彼は常にひとりで生きてきたという。そして後半、急展開する状況に客席には緊張感が走る。誰かを失くすことの怖さ、寂しさ。それを味わうくらいならひとりの方が良い。そんな彼の気持ちが話していくうちに伝わってくる。母が現れた理由、そして母が息子に投げかけた言葉。彼女の想いと“思い出のおじや”の温もりが強く胸を打った。

一方『ヒア・カムズ・ザ・サン』は、30歳の男と50歳の男の友情の物語。幼い頃から、物や場所に残された人間の記憶が見えるという不思議な力を持つ主人公・真也。ある日、同僚のカオルに頼まれ、20年ぶりにアメリカから帰国するという彼女の父・白石を空港に迎えに行く。20年前、映画の勉強をするために家族を捨てて渡米した父親。しかし、真也が彼の持ち物から見た意外な光景とは……。

自分と母親を置いて出て行った父の突然の帰国を受け入れられず、なかなか会おうとしないカオル。カオルの顔をひと目だけでも見たいと願う白石。白石と過ごすうちに彼が戻ってきた理由を知り、どうにかしてカオルと白石を繋げようと奔走する真也。目の前にある現実を受け入れられなくても、深く刻み込まれた思い出は消えることがない。親への想い、子への想いが胸に迫る作品だ。白石が再び渡米するときに見えた、トランクに染み込んだ思い出が印象的だった。急病で降板した西川浩幸の代役、岡田達也が50歳の白石役を好演していた。

両作とも無駄のないスピーディーな展開。シンプルだからこそ緩急に富んだストーリーやメッセージが直球で響いてくる。消えない思い出、そしてそれがあるからこそ前に進めること。その大切さに気付かされるはずだ。5月22日(日)まで。その後、6月2日(木)から19日(日)まで、東京・サンシャイン劇場でも上演。東京公演のチケットは現在発売中。

取材・文:黒石悦子
平幹二朗主演の劇団四季の舞台『ヴェニスの商人』が5月19日、取材会を開催し、平、演出の浅利慶太が取材に応じた。平が劇団四季の公演に出演するのは、1975年以来36年ぶり。

劇団四季『ヴェニスの商人』のチケット情報

シェイクスピアの『ヴェニスの商人』といえば、若者たちの恋物語と、ユダヤ人の悪徳金貸しシャイロックの裁判が絡み合った勧善懲悪の喜劇。だが1968年に初演された浅利演出版では、シャイロックをユダヤ人であるがゆえに迫害される受難者と捉え、その悲劇性にスポットを当て注目された。浅利は「僕はシェイクスピアはユダヤ人が嫌いで(作品中で)迫害したというだけではなく、ユダヤ人の悲しみも十分書き込んでいると思う。当時のキリスト教社会では金融業は罪悪であるが経済が発展して金融業なしでは成り立たず、そこをユダヤ人に押し付けたという歴史的背景がある。そこも鑑み、“シャイロックの悲劇”というところに光を当て、演出プランを考えた」と当時を振り返る。

一方、現在稽古中で「歳に似合わず緊張した毎日を送っています」と語る平は、「1966年の『アンドロマック』で最初に浅利さんの演出をうけ、その時、こういう種類の芝居を僕はやりたかったんだなと感じ大変ショックを受けた。それは言葉によって芝居を作りあげる、言葉を一音一音落とさないようはっきり聴こえるように伝えるということ。それを僕なりに踏まえ、活かして今までやってきましたが、もう一度自分の演技を洗い直してみたいと思い今回シャイロックをやらせていただくことになりました」と久々に浅利演出作品に出演する理由を語った。

「毎日いっぱい指摘されて、台本が真っ赤になっていく。学校にもう一度入り直して、演劇の学生になったような気持ち」と現在の心境を語る平だったが、浅利は「これだけのキャリアの俳優にこれだけ無遠慮で言える演出家は僕くらい。かなり納得のいく、ダイナミックなシャイロックがお見せできると思います」と自信を見せていた。

公演は6月5日(日)から26日(日)、東京・自由劇場にて。チケットは現在発売中。
歌舞伎俳優の市川亀治郎、永作博美らが5月19日、東京・新国立劇場で井上ひさし作『雨』の舞台稽古を行った。亀治郎、永作はいずれも新国立劇場への出演は初めて。亀治郎は、元は江戸の金物拾いで金に目がくらみ東北・平畠の紅花問屋の旦那・喜左衛門になりすます徳という男、永作は紅花問屋の娘で喜左衛門の妻・おたかを演じる。演出は『太鼓たたいて笛ふいて』『私はだれでしょう』など、井上作品を数多く手がける栗山民也。

新国立劇場演劇「雨」の公演情報

この日は、二幕七場「雨乞い」の稽古を披露。舞台は紅花問屋で、そこの主になりすます徳の正体が何度となくバレそうになるが、おたかがその都度機転を利かせて場をしのいでいく。記憶喪失になった喜左衛門のフリをしている徳は、自分へ向けられる金七(植本潤)らの疑いの目も怖いが、絶妙なタイミングで窮地を救ってくれるおたかの存在がもっと怖い。夫婦ふたりきりのシーンで、おたかに「早く記憶が戻れば…」などと言われてしまい、徳はますます気が休まらなくて……。

稽古後の会見で「とにかくセリフの量と出番が多くて、少々まいっております」と切り出した亀治郎は、「井上作品の持つ面白さ、スケープゴートにされるところなど、本当に話自体良く出来ている。しっかり作品で魅せるところは歌舞伎に近いのでは」と、作品の力強さをアピールした。また全編方言のセリフであることを訊かれて永作は「方言指導の方が、セリフは完璧などこかの方言というよりも“井上語録”だとおっしゃっていました。方言のセリフがメロディのようになっていて、話していて気持ち良さがある。気持ちの良い方に流れていかないように、しっかり(気持ちを)止めて喋らなくては」と気を引き締めていた。

「喜劇である以上に悲劇で、さらにミステリー」と永作が語る新国立劇場演劇『雨』は、6月9日(木)から29日(水)まで、東京・新国立劇場 中劇場にて上演。チケットは現在発売中。
目まぐるしく変わりゆく時代、武士の魂を持ったまま、新しい“パフォーマンス”に命を賭けようとする若者たちがいた――。演出家で振付家の謝珠栄によるオリジナルミュージカル『風を結んで』は、そんな驚きの設定を深い物語性で疾走感豊かに仕上げた名作。今回はミュージカル出演が4年ぶりとなる中川晃教を主演に据え、大和悠河ら魅力的な顔合わせで贈る。稽古まっただ中の5月14日、東京都内のスタジオで行われた公開稽古を観た。

オリジナルミュージカル『風を結んで』のチケット情報

江戸末期。会津白虎隊は官軍の一斉攻撃に遭い、飯盛山に逃れたのちに自決して最期の時を迎えた。時は流れて、明治9年。廃藩置県や版籍奉還など価値観がめまぐるしく変わる時代に、武士たちは自らの生き方をつかめないでいた。そんなある日、道場一の剣豪・橘右近(大澄賢也)に勝負を挑まれた片山平吾(中川)は、洋行帰りだという由紀子(大和)と捨吉(山崎銀之丞)に助けられる。“パフォーマンス”の一座を作りたいという由紀子に驚きながらも、仲間の田島郡兵衛(藤岡正明)や加納弥助(小西遼生)と共に参加することを決める平吾。一方、右近の妹・静江が家のために身を売ろうとしているのを知った平吾らは、金の工面に奔走するが…。

公開稽古は、武士たちの刀を使ったパフォーマンスのシーンから。平吾と由紀子、そして渋々参加することになった右近役の大澄が中心となって、殺陣を使った鮮やかなダンスを見せてゆく。演出の謝は振付家でもあり、また大澄はもちろん日本きっての名ダンサー。着物と袴でのダンスはかなり大変なはずだが、大澄以下、大和、中川ら全員が役さながらに流れるような動きを見せていたのはさすが。その後は中川ら若い武士と、新しい時代に割り切れない想いを抱えた右近との衝突の場面。さらにはアメリカに5年間留学してきた由紀子と、古き良き日本女性である静江との会話のシーンが続く。時に笑いも交えて展開するそれは、時代劇の味わいを残しつつも、まさに困難な時代を生きる私たちへのメッセージのようでもある。

稽古前に行われた会見では、「いま日本中が変わろうとするときに上演することの意味を感じています」と語った謝。中川が「デビュー10周年に、やりがいのある作品に出られて幸せです。(役を通して)元気いっぱいに生きたい」と語ると、大和も「いつも一生懸命な武士たちの中で、女性の生き方を考えるのは楽しい。とっても面白くて、そして泣ける作品です!」とアピールを。キャストが揃ってのフォトセッションでは、あちこちから冗談がこぼれ和気あいあいとした様子も伝わってきた。抜群のチームワークで贈る日本製ミュージカルの名作を、ぜひその目で確かめてほしい。

公演は、6月4日(土)から19日(日)まで東京・シアタークリエ、26日(日)に愛知・中日劇場、28日(火)から30日(木)までイオン化粧品 シアター BRAVA!にて。チケットはいずれも発売中。

取材・文:佐藤さくら
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スーパーミュージカル「聖闘士星矢」製作委員会が、7月28日(木)から7月31日(日)まで、ネットとライブの融合によるエンターテイメント事業『スーパーミュージカル「聖闘士星矢」』を、全労済ホールスペース・ゼロにて開催することになった。
『スーパーミュージカル「聖闘士星矢」』は、1987年に公開されたアニメーション映画『聖闘士星矢』を基にしたストーリーで構成され、主人公のペガサス星矢には鎌苅健太を起用。

また、本ミュージカルでは、劇場公演を観劇できるリアルチケットのほか、株式会社ニワンゴ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:杉本誠司)が運営する「ニコニコ動画(原宿)」内の「ニコニコ生放送」を通じて舞台の生中継を観劇できるネットチケットも販売(6月頃販売開始予定)。
5月15日、クーデンホーフ・ミツコ没後70年記念musical『MITSUKO』が梅田芸術劇場メインホールにて、世界初演となる大阪公演の初日を迎えた。

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▲フランク・ワイルドホール、安蘭けい、小池修一郎

NEWSの加藤成亮、TOKIOの城島茂が兄弟役を演じる舞台『6月のビターオレンジ』の製作発表が5月13日、都内で行われ、加藤、城島をはじめ、共演の朝海ひかる、作・演出のG2が会見に登場した。

『6月のビターオレンジ』の公演情報

7年ぶりに故郷で再会した兄と弟を待っていたのは、余命1か月だという元開業医の父親。その父が30歳も年下の女性と再婚すると言い出しため、遺産をめぐって家族にひと騒動が持ち上がる。何をやっても優等生の弟・達也を加藤が、弟と対照的なダメ兄貴・直樹を城島が演じる。

会見で加藤は「城島君をはじめ、ほかのキャストのみなさんがすばらしい。主演という扱いになってますが、みなさんの足をひっぱらないように頑張りたい」と意気込んだ。優等生役について聞かれると、「よくそういう役をいただくのですが、申し訳ない気持ちでいっぱい。本当はダメな人間なんです」と謙虚なコメント。これには城島が「嫌味かいな」と突っ込みながら、自身のダメ兄貴役については、「スポーツもダメ、勉強もダメ。38歳にもなって過去の恋愛を引きずって、未だに独り身という役どころですが、ちょっと自分との共通点は見出せないですね。役作りが難しい」と笑いを誘っていた。

公演は6月3日(金)から26日(日)まで東京グローブ座、7月1日(金)から6日(水)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。
スウィーニー・トッド』が5月14日(土)、青山劇場にて上演開始した。
スウィーニー・トッド2

▲市村正親×大竹しのぶ×宮本亜門!現代日本の舞台を牽引する3トップが再び顔をあわせる!!!

現代ミュージカルの巨匠スティーヴン・ソンドハイムによるトニー賞8部門受賞の傑作ミュージカル『スウィーニー・トッド』。18世紀のロンドンに実在したという恐怖の理髪師の、痛快で哀しい復習の物語だ。25年ぶりの日本上演となった2007年初演の翌年には、ティム・バートン×ジョニー・デップの名コンビで映画化され、ゴールデングローブ賞2部門、アカデミー賞美術賞を獲得するなど話題に。世界が戦火と報復テロに脅かされ、国内でも猟奇的な事件が多発するいま、この「復習ドラマ」が訴えるメッセージは私たちの心に深くつきささる!

本作で日本演劇界最大のスター市村正親大竹しのぶの共演が実現。そのほか、武田真治キムラ緑子ソニン田代万里生斉藤暁安崎求といった超個性派豪華キャストが集結した。演出はソンドハイム作品の第一人者、宮本亜門が手がける。彼にとって本作はいつか演出してみたいと願っていた、一番好きなソンドハイム・ミュージカルだという。2011年5月いまだかつてないミュージカル・スリラーが青山劇場をかざる!
八千代座開場百年『坂東玉三郎特別舞踊公演』の制作発表が5月12日(木)、都内にて行なわれた。
坂東玉三郎1

▲坂東玉三郎が織りなす日本の四季!

1990年に『八千代座八十周年・復興記念』の公演としてはじまった本公演は、平成の大修復・復原工事のため一時中断していたが、2001年に『八千代座平成こけら落とし公演』として再開。以来、ほぼ毎年の公演をかさねてきた。その公演の歩みは、そのまま八千代座復興の歴史と言っても過言ではない。
そして、坂東玉三郎の八千代座公演も昨年20周年をむかえた。21年目となる今回は、八千代座公演特別版として、地元の情緒豊かな郷土芸能『山鹿灯籠まつり』を取り入れ、類いまれなる美しい自然を表現する坂東玉三郎の新作『春夏秋冬』として、花柳壽輔の振付により構成する。そのほか東日本大震災復興 坂東玉三郎  八千代座チャリティー公演と称して5月〜7月にかけて公演を行う。 
東京・新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎』で、中村歌昇が三代目中村又五郎を、歌昇の長男・中村種太郎が四代目中村歌昇を襲名する。歌昇は55歳、立ち役として幅広い役どころを演じる実力派。種太郎は22歳、若手立ち役として活躍中だ。5月6日には中村吉右衛門も同席し、親子揃っての会見も行われた。

会見の他の写真

中村吉右衛門
「私共にとりましては、吉右衛門劇団のお師匠番も勤めていた又五郎のおじさんの三回忌も過ぎ、この度の襲名の話をいただきまして、『ああ、これで播磨屋も安泰だ』とつくづく感じております。襲名というのは、ただ名前が変わるというだけではなくて、何か殻を破ったり新しい面が出たりする効果がございます。歌昇さんは既に立派な役者でございますけれども、さらにこれで飛躍をしてくれると、播磨屋のお師匠番になってくれると期待しております」

中村歌昇
「播磨屋のお兄さん(吉右衛門)のお力添えがなければ今日この日を迎えることができなかったと思っております。先代の又五郎のおじさんが大事に育ててきたお名前を、襲名をさせて頂くうえからは、播磨屋の一員としてますます芸道に精進をいたしまして、そして播磨屋の芸というものをしっかり身に付け、今後の舞台に一生懸命取り組ませて頂きたいと思っております。先代の又五郎のおじさんには本当に色々なお芝居を教えて頂きました。普段も優しいお方で、ご自宅で厳しく稽古をつけて頂いた後に、よく『じゃあちょっと飲んで帰れ』とおっしゃっていただいた思い出がございます。また倅と一緒に襲名をさせて頂く機会を与えて頂きましたことに感謝をしております。ふたり同時の襲名ということで、しばらくは『歌昇さん』と呼ばれた時に一緒に振り向いてしまうのではないかと思っております(笑)」

中村種太郎
「歌昇という名前は、父はもちろんですが、私が一度も会ったことのない祖父が名乗っていた名前でもあり、とても感慨深いものでもあります。私の襲名の話は、父とふたりでご飯を頂いている時でしたので、最初は冗談ではないかと思っていたのですが、段々と日にちが経つにつれ、『ああ本当に襲名させていただくんだ』と思うようになり、今はとても緊張しております。この襲名を機に、播磨屋の一員としてますます勉強し精進していく所存でございます」

襲名披露は、今年9月の新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎』を皮切りに、10月の愛知・御園座『吉例顔見世』、来年3月の京都・南座『三月大歌舞伎』、4月の香川・金丸座『四国こんぴら歌舞伎大芝居』、6月の福岡・博多座『博多座六月大歌舞伎』、7月の大阪・松竹座『七月大歌舞伎』で行われる。
幕末という混沌とした時代の中で、人々の心を動かし、徳川三百年の崩壊という歴史の渦の中を生き抜いた女性“篤姫”。彼女のドラマティックな生涯を見事に描いた、宮尾登美子の代表作のひとつ『天璋院篤姫』が博多座で新たに舞台化される。

『天璋院篤姫』の公演情報

篤姫を演じるのは、今回が初舞台にして初主演となる国仲涼子。そして西郷輝彦が、出身地“鹿児島”の名君、島津斉彬を初めて演じる。そんなふたりが5月9日に福岡市内のホテルで記者会見を開催。公演への意気込みを語った。

「これは本当に大きな挑戦。“篤姫”には皆さんそれぞれのイメージがあると思いますが、自分らしさを忘れず、まっすぐに力強いお芝居をしたい。着物も重いし、体力も必要と思うので今から体力作りも頑張ります」と初舞台への意気込みを国仲が真摯に語れば、ベテランの西郷は「実は博多座初出演。今までどうして声がかからなかったのか不思議。博多座で、そして鹿児島に縁の舞台で“島津斉彬”を演じることができるのは、正直『江戸を斬る』より嬉しいですね(笑)」と笑いをとって緊張をほぐすなど、すでに良い感じの連携プレー。

この会見の前には舞台となる鹿児島へ行ってきたというふたり。「鹿児島では実際に島津のお殿様にもお会いしたり、いろいろな発見がありました。鹿児島出身の僕でも改めて知ることがたくさん。そんな要素を少しでも舞台に出せたら」(西郷)、「鹿児島では篤姫が書いた日記を見せてもらいました。すごく達筆で驚いたと共に、どういう思いでこれを書いたのかな……と想像してみたり。鹿児島では少しでもたくさんのことを吸収したいと頑張ってきました」(国仲)と、鹿児島ではたくさんのヒントをもらった様子だ。

「薩摩での於一(おかつ)の時は、活発で天真爛漫。徳川の女になってからは力強さが魅力。そんな篤姫をきっちり演じていきたい」(国仲)、「あと何年か長生きしたら日本の歴史が変わっていたくらいの名君。そんな島津斉彬を演じることができるのは幸せ」(西郷)。そんなふたりの他にも、多数の豪華キャストが出演。激動の幕末を描く歴史絵巻『天璋院篤姫』。ドラマとはひと味違う、舞台ならではの魅力に注目したい。

公演は7月3日(日)から25日(月)まで福岡・博多座にて。チケットは5月14日(土)より一般発売開始。
5月9日、東京・ルミネ the よしもとでルミネ the よしもと10周年記念チャリティー企画発表記者会見が行われ、村上ショージ、笑い飯、NON STYLEらが登壇した。

ルミネ the よしもとのチケット情報

チャリティー企画内容は『村上ショージ独演会チャリティースペシャルバージョン』と題した公演を月1回行うほか、ルミネ the よしもとのマスコットキャラクター“ルミにゃん”の『ルミにゃん ぬいぐるみストラップ』販売、606枚に及ぶ超レア写真を一挙公開する『ルミネ the よしもと10周年記念写真展』を開催する。企画で得た収益は東日本大震災への被災者に寄付される。

この日、平日17:45から行われているワンコイン(500円)ライブのひとつ、『村上ショージ独演会』に登壇した村上が、この日のゲスト、笑い飯、NON STYLEとともに、チャリティー企画を発表。村上は「私たちができることはごくわずかかもしれませんが、やることが大切なこと。これから色んなゲストに出てもらいますが、みんなノーギャラで、被災した方たちにあたたかいものをお贈りしようと思っている」とコメントした。さらに、被災地出身の芸人、マキシマムパーパーサム 長澤、佐久間一行、三瓶、POISON GIRL BAN 阿部、カートヤング、エリートヤンキー 橘が登場し、「僕、茨城県水戸市出身なんですけど、実家に帰った時に本当に大変な状況を目の当たりにたので、復興支援に少しでもお力になれるように頑張っていきたいです」(佐久間)と心境を語った。

チャリティーイベントには大物芸能人を直談判でゲストに呼ぶと豪語する村上。「次回は役者から大物ゲストを呼ぼうかなと。月9ドラマに出ているような人。ちなみに誰が出てる?」とボケると、NON STYLE 井上から「みなさん、まず間違いなく若手しか出ませんよ!」と突っ込まれたが、「来ます! 来ます! 呼びます!」と断言。「この人を呼ぶ努力をすると公言したほうがいいんじゃないですか?」と井上に促され、「それは(明石家)さんまさんです」と切り返し、会場から拍手が起こった。

次回公演は6月22日(水)。来年2012年3月までのワンコインライブの枠(平日17:45~18:15の30分)で行われる。
7月、赤坂ACTシアター、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される、ミュージカル『嵐が丘』のキャスト初顔合わせが5月9日(月)18:00より、スタジオノア三軒茶屋店にて行われた。
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▲出席の河村隆一、安倍なつみ、山崎育三郎、平野綾

俳優・上川隆也が46歳の誕生日をむかえた5月7日(土)、かめありリリオホールで東日本大震災緊急チャリティープロジェクト『RE:RE:RE:のRE』を行なった。
レレレ2

▲写真左から上川隆也と近江谷太朗。トークショーでは漫才のようなボケとツッコミをみせ、会場を笑いの渦でつつんだ

"自分にできる事を少しずつやっていきたい。"かねてからそう考えていた上川隆也が、劇団時代の同期・近江谷太朗とタッグを組んで、急遽開催が決定。公演開催発表が5月2日、チケット発売が5月3日と公演開催間近だったにもかかわらず、チケットは完売。全国各地から500名のファンが駆けつけた。中には被災地・福島県からこの公演を見て元気をもらいに上京された方もいた。会場ロビーには2種類の募金箱が設置された。通常のほかに、上川隆也本人のたっての希望で被災したペットとその飼い主にむけての募金箱が設置された。
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聖路加国際病院理事長で今年満100歳になる現役の医師、日野原重明氏の企画・原案により、2000年に初演して以来、絶賛と感動の拍手に支えられ上演を重ね、今年12年目を迎える名作ミュージカル「葉っぱのフレディ」が今年も上演される。

本作は、現在110万部を超えるベストセラー絵本「葉っぱのフレディ」を完全舞台化。葉っぱの短い生を通じ「いのち」の尊さを描くと同時に、散った葉っぱ が土に溶け込み、その栄養分によって、また次の春に新しい葉っぱとして生まれ変わり、いのちは永遠に続いていくという、生命の循環をテーマにした感動の物語。
2010年には念願のニューヨーク公演を実現。オフ・ブロードウェイの劇場で4回公演を果たし、世界の中心から「いのち」のメッセージを発信し、国内外で大きな反響を呼んだ。
4月より東京・帝国劇場で上演中のミュージカル『レ・ミゼラブル』が、5月2日、《東日本大震災チャリティー・コンサート》を開催した。出演者、オーケストラメンバーがボランティアで参加し、売上げは全額義援金として被災地に送られる。

『レ・ミゼラブル』のチケット情報

今回のイベント開催に至った理由を「『レ・ミゼラブル』という作品を通して私たちができることは何か。本公演の売上げの一部を義援金として被災地に送ったりもしていましたが、お客様と一緒に何か素敵なことはできないだろうか、そうした思いから開催の運びとなりました」と被災地・仙台出身の森公美子は説明。内容は2部構成で、第1部はコンサート、第2部はトークショーやチャリティー・オークションなどのイベントを行った。

第1部のコンサートでは、山口祐一郎、別所哲也、吉原光夫、今井清隆ら現在本作に出演しているキャストに加え、1987年の初演キャストである鹿賀丈史、野口五郎、斉藤由貴、島田歌穂、村井国夫、斎藤晴彦、鳳蘭らも出演。中でも今回の公演期間中に予定されている、初演メンバーによる“スペシャル・キャスト公演”にも出演しない野口五郎、斉藤由貴の参加に、客席は大きな拍手となった。第1部の最後、初演キャストによる『ワンデイ・モア』には、まさに鳴り止まない拍手と歓声で劇場が揺れた。

終演後のインタビューで、森は「お客様にどれだけ頭を下げても下げつくせないくらいにありがたかった。震災で亡くなった友だちも観に来ているような思いがしました。こういうことが『レ・ミゼラブル』という作品でできたことが凄く幸せ」と感激の涙。主人公ジャン・バルジャン役の山口祐一郎は「劇場全体でみなさんの思いをひとつにして、その思いが小さな形でも大変な思いをされている方々のところに届けられるような、こういったコンサートに参加できて、感謝の気持ちでいっぱい」、別所哲也は「キャスト、スタッフが一堂に会し、被災地のために思いをこめて集まり、そしてお客様も集まっていただいて、ひとつになれて“演劇の底力”を感じた。皆さんに笑顔になっていただくために、ステージを力いっぱいやらせていただこうと改めて思いました」とそれぞれ話した。

『レ・ミゼラブル』本公演は6月12日(日)まで。チケットは現在発売中。
井上ひさし追悼ファイナル Bunkamuraシリーズ『たいこどんどん』が5月1日(日)、Bunkamuraシアターコクーンにて上演開始した。
たいこどんどん1

▲井上×蜷川に豪華キャストを迎えて華々しく打ち上げる日本一の珍道中!撮影者・谷古宇正彦

2010年4月に逝去した井上ひさし。本作は、井上ひさしが直木賞受賞後の第一作として書いた小説『江戸の夕立ち』をみずから劇化、75年に放った快作である。ひょんなことから江戸から東北へ流れついた、江戸日本橋の薬種問屋の若旦那・清之助と、かけ出しのたいこもち・桃八がくりひろげる男二人のみちのく珍道中。社会は激変しいっても根本的なところで「なにも変わっちゃいない」日本への静かな怒りや、時代に不意打ちされつづける大衆への思いが熱くこめられた作品だ。
歌や、踊り、お座敷芸など笑いがあふれるエンタテインメントの底には、庶民に向けられた、作者井上ひさしの強い視線が2011年にもまた同じ強さで光り続ける。この物語の終景を書いたときの感想として井上ひさしは初演のパンフレットで次のように書いている。「・・・常に世の中が先行し、その世の中に庶民が歩調を合わせていくという茶番は、もうぼつぼつやめにしたらどんなものだろう(中略)われわれは世の中の主体であるという考え方は、いいかげん捨てたほうがいい。わたしたちはそれの客体なのだ」
この不朽の名作をこれまでも初期井上作品を次々と手がけてきた蜷川幸雄が、同劇場で挑む第5弾として世に送りだす!

出演は、品川の薬種問屋の跡取り若旦那"清之助"に扮するのは華とスケール感を合わせもつ、コクーン歌舞伎の牽引役でもある中村橋之助。それにお供する幣問"桃八"にはさまざまな舞台・映像で怪優ぶりを発揮している古田新太。テレビ、映画で活躍をつづけ、品のある色香と演技で魅せる鈴木京香が11年ぶりの舞台に立ち"袖ヶ浦"はじめ数役を演じ分けるのにも注目があつまる。さらに、蜷川作品には欠かせない個性と演技力が光る瑳川哲朗六平直政立石凉子、こまつ座『兄おとうと』で新境地を切り開いた宮本裕子。『ファウストと悲劇』につづき蜷川作品2度目の登場の大林素子など、これ以上ない贅沢なキャストが顔をそろえた!
若手俳優集団D-BOYSの舞台、D-BOYS STAGE 2011『ヴェニスの商人』が4月29日、東京・サンシャイン劇場で開幕。初日前日の28日には同劇場にて公開稽古と、和田正人ら出演者による会見も行われた。

『ヴェニスの商人』の公演情報

D-BOYSが旗揚げ5年目で初挑戦するシェイクスピア劇。ヴェニスの貿易商とユダヤ人高利貸しの対立や若者たちの恋と友情を描いた喜劇の名作を、女性役を含めすべての役を男性キャストのみで上演する。

ヴェニスの商人・アントーニオを演じる和田正人は「古典だが現代風にアレンジして、エンタテインメントとして優れた作品になっていると思う」と舞台をアピール。今回女性役を演じる碓井将大と柳浩太郎は、会見で美しい女装姿を披露。男性とのキスシーンについて聞かれると、ヒロイン・ポーシャ役の碓井は「フリスク食べたりして、女の子として気をつかいました」と控えめなコメント。一方、柳は「キスシーンで緊張しないよう、稽古が始まる前におはようのチューをしたりしてました」とリップサービス、会場を沸かせていた。

東京公演は5月8日(日)まで。5月13日(金)から15日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!でも公演。
どこにでもいる平凡な男女が出会い、恋に落ち、結ばれる。だが幸せな生活を送るふたりに思いもよらない悲劇が訪れて……。妻を襲った病名は「若年性アルツハイマー病」。その時、夫がとった行動とは、そしてその結末は!? ドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても』(2001年)、韓国映画『私の頭の中の消しゴム』(2005年)とヒットを記録、昨年は朗読劇として2度の上演が好評を博した本作。様々なキャストの日替わり出演も話題の初日が5月1日、東京・天王洲銀河劇場で幕を開けた。

『私の頭の中の消しゴム』の公演情報

建築会社の社長令嬢・薫は、ひょんなことから父親の部下である大工の浩介と出会う。初めは価値観の違いもあり反発するふたりだったが、次第にお互いのピュアな部分に気づくことで惹かれ合ってゆく。家族の反対も、浩介が猛勉強の末に一級建築士に合格することで解消し、ついに結婚。浩介の複雑な家庭事情も夫婦で乗り越え、今は平凡だがささやかな幸せを噛み締めていた。ところがある日、アパレル会社に勤める薫の身に変化が訪れる。簡単な事務処理も出来なくなり、病院に向かった薫に下された診断は「若年性アルツハイマー病」。悩み苦しんだ薫は浩介に離婚を告げるが、浩介は頑なに「別れない」と言うのだった。薫と浩介の、終わりのない戦いの行方は……。

初日は浩介が桐山漣、薫が黒川智花という配役。朗読劇とはいえ、舞台には温かみのあるグレーの壁や窓が設置され、登場した桐山が机に置かれていたノートを歩き回りながら読んで始まる。次いで現れた黒川もノートを読み上げ、それが互いの日記だと分かると笑顔で交換、椅子に座ってからが本来の朗読劇のスタイルとなる。だが朗読の合間も演者は大いに動き、笑い、泣くのが印象的。時折挿入される、小道具やセットを使った場面の表現も効果的で、ノンストップの2時間があっという間だ。

物語は前半、ふたりの出会いから結婚生活を丁寧に描き、後半では壮絶な闘病生活の中に夫婦の絆を織り交ぜてゆく。浩介も薫も、今の若者の最大公約数とでもいうような取り立てて特徴のないキャラクター。それだけに、役者の持つ味が大きく役に反映してくるのが見どころだろう。桐山は不器用な分、純粋さを捨てきれずにいる浩介を力一杯に演じて好演。今時の女性かと思いきや、意外な強さと優しさをのぞかせる薫を演じた黒川がいい。後半、病に侵されてガラリと表情を変化させる姿は、実力を存分に示す圧巻の演技だった。

他のキャストは福山潤と佐津川愛美、別所哲也と坂本真綾、新納慎也と白羽ゆり、佐々木喜英と菊地美香、吉野圭吾と紫吹淳、中川晃教と村川絵梨という、こちらも魅力的な組み合わせ。それぞれの浩介と薫が楽しめそうだ。

公演は5月8日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて上演。

取材・文:佐藤さくら

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