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2011/6/29()

平野綾さん単独インタビュー☆ミュージカル『嵐が丘』!!

ミュージカル『嵐が丘』にてキャサリン役(Wキャスト)で初舞台に挑戦する平野綾さんにこの世界にはいったきっかけから本公演に対する意気込みまで語っていただいた。
平野綾1

▲平野綾さん。本作『嵐が丘』で女優として初舞台に挑む。

平野綾
1987年10月8日生まれ。愛知県出身。子役を経て、2001年声優デビュー。現在までに50作をこえるアニメーション作品に出演。また、歌手としても活動しほとんどの楽曲で作詞も手がける。最近では、バラエティ番組など表現活動を広げており、今後もあらゆるジャンルにおける表現者としての活躍が期待される。
──この世界にもともとミュージカルがやりたくて入ったとうかがったのですが。

平野 昔から家族で観劇に行ったり、舞台を見ることがホントに好きでした。舞台に出れるにはどうしたらいいんだろう?と考えたときにちゃんとお芝居とダンスと歌を勉強しなきゃいけないと思って「劇団に入らせてください」と親に頼んだのがきっかけだったんです。

──舞台もいろいろ見られたりしていたのですか?

平野 ミュージカルが一番好きだったんですけど、ストレートプレイも見ていたし。ショーが好きだったので色々なものを見ていました。

──今回の仕事の話が来たときはうれしかったんじゃないですか。

平野 作品を昔から知っていて好きだったので、「なんて素晴らしいものをやらせていただけるんだろう」とすごくうれしかったです。

──稽古をやられてみていかがですか?

平野 ホントにすごく楽しくって自分が出演するのにこんなに楽しんでいいのかっていうぐらい楽しんでいます。自分以外のシーンなんて観客のような感覚で楽しくてしょうがないです。なので「プレッシャーとか感じてないでしょ?」「緊張してないでしょ?」と周りから言われたり、「初舞台なのに戸惑いがまったくなくってビックリした」と言われてちょっとうれしかったです。練習のときから全力でやらせていただいています。

──声優とくらべて難しさなどありますか?

平野 声優のお芝居をしているときはキャラクターに合わせる作業なので、キャラクターがどういう動きをしていてどういう表情でしゃべっているかに自分が寄せなきゃいけないんです。全部マイク前のお芝居なのでちょっとでも雑音を出したらNGになってしまう。お芝居の最中に動くことができないんです。舞台では真逆なことをしなきゃいけないので、声優になるにあたって必死に直してきた部分を逆に開放しなきゃいけないのがすごくむずかしいですね。

──開放できましたか?

平野 動作とセリフと表情がバラバラになってしまっている気がして、まだ上手くできていません。もっと意識しなければダメですね。声優をやっているときは表情が関係ないので一番発音がキレイに聞こえる声を出せる顔でしゃべっちゃうんです。口の開けかたとか絶対おかしいんですよ(笑)。なのでそこまで意識できていないんですけど、とりあえずみなさんがやってらっしゃるのを見よう見まねでやっています。

──ダブルキャストということで安倍さんとのちがいなどを意識されていますか?

平野 やっていてビックリしたんですが全くちがうんですよ。同じ役でこんなに解釈がちがうんだっていうぐらい役へのアプローチが本当にちがいます。両方の舞台を見てもらうとすごくわかると思うんですけど、ヒロインが違うだけで全然ちがうものになると思います。

──平野さんのなかでのキャサリン像っていうのはどういうものですか?

平野 原作の小説をギュッと短くしているだけあって、成長や変化の段階をふむのがより難しくなっていると思うんです。女性としての成長だったり人に対しての接し方とか距離感がすごい凝縮されているなかでこまかく演じなきゃいけないのが、すごく難しいと思っています。特にこの作品は時代背景や身分の差とかとっつきにくい部分があると思うんですよ。その中でキャサリンだけはどこか身近だといいなぁと思っています。(キャサリンは)理解されにくい性格で、ヒロインにしては小難しい。男性からは「なんて振りまわす人なんだろう」と思われるだろうし、女性からは下手すると嫌われる人だと思うんですよ。なので、女性から共感されるキャサリンを演じるにはどうしたらいいんだろうというのが私の今回の密かなテーマなんです。「私にもこういう感覚ある」ってお客様に思っていただくことができたら勝ちだと思っています。

──役作りなど意識されている部分はありますか?

平野 キャサリンは本当に難しい役で細かく一から組み立てていかなければいけないと思うんです。一人っ子のように育てられたと思うんです。私は一人っ子なので、ひょっとしたら感覚がちかいのかなぁと。私自身、本ばかり読んで自分の世界にひたって、イマジネーションをふくらませていたんです。キャサリンもそうだったと思うんですよ。ただキャサリンのまわりにはのびのびと暮らせるような自然環境があったり、裕福すぎないし、貧乏すぎないしっていう一番自由に自分を発揮できるなかに身を置いていたこともあって、キャサリンは小さいながら自分のポジションを見つけていたと思うんです。孤独のなかで自分の妄想の世界につきあってくれるひとが現れた。最初はヒースクリフに対する興味で仲良くしたりいっしょにいたのが、なぜ恋に発展していったのかを芝居で表現するのがすごく難しくて。約2時間の舞台のなかで全てを表現するのは不可能かもしれないけど、なるべく愛と憎しみの過程を見せたいので、悩み抜いて演じたい部分です。

──歌手としても活動している平野さんですが、今回ミュージカルの歌に挑戦してみていかがですか?

平野 全然歌唱法を変えていますね。とくに私は個人で歌手活動をさせていただくようになってからレッスンに全く行っていなくて、かなり独学で歌っていたところがあったので今回心配だったんですけど、子役時代に学んでいたことが活かされてるなぁと思いました。実は練習すごく嫌いなんです(笑)。歌のレッスンで基礎的なことをずっと続けなきゃいけないのが「やだなー」と思っていたのですが、「あのときちゃんと頑張っておいてよかったなぁ」と思いました(笑)。

──最後に意気込みをおねがいします。

平野 人生で初舞台は一回きりなので、絶対に悔いを残さないようにしたいです。その中で自分がどれだけ楽しめるかも考えているので、しっかり楽しんで、それ以上の感動をお客様にお届けできればいいかなと思っています。何回もきてくださる方もいると思うんです。そういう方に毎回新鮮だと思っていただけるようないいお芝居をしたいと思っています。
平野綾2

平野綾さんありがとうございました!『嵐が丘』は東京公演が7月11日(月)〜24日(日)まで赤坂ACTシアターで、大阪公演が27日(水)〜31日(日)まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。「ミュージカル『嵐が丘』」 (アトリエ・ダンカン) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

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