劇団鹿殺し 夏の女優祭り『岸家の夏』の熱気あふれる稽古場にうかがった。
劇団鹿殺しの作品は「人間愛」「家族愛」をテーマに描かれる。それらは劇作家・丸尾丸一郎の実体験をもとにした半ドキュメンタリーである。
前公演『僕を愛ちて』では本多劇場に初進出。楽隊による生演奏のなか繰り広げられる愛を求めるストーリーは多くの共感を呼び、全ステージ満員となった。 だが、今回はひと味ちがう。"夏の女優祭り"と題して新境地に挑む!
劇団鹿殺しがお送りする夏の新作は、現代の女の生き様。 青山円形劇場、そして一年半ぶりとなる大阪剴旋、ABCホールを舞台に縦横無尽に歌・ダンス・柔道でかき回す。
演出・菜月チョビ、作・丸尾丸一郎。出演はオレノグラフィティ・山岸門人などの劇団鹿殺しメンバーに加え、主宰をつとめる劇団「猫のホテル」での活動のみならず、多岐にわたり常に演劇界をリードする存在・千葉雅子。個性派ぞろいのNYLON100℃の看板女優であり、各メディアにおいても圧倒的存在感を放つ峯村リエが出演。 「女優祭り」と題した本公演において、彼女らがどのような演技を見せてくれるのか、期待が高まる!
劇団鹿殺しの作品は「人間愛」「家族愛」をテーマに描かれる。それらは劇作家・丸尾丸一郎の実体験をもとにした半ドキュメンタリーである。
前公演『僕を愛ちて』では本多劇場に初進出。楽隊による生演奏のなか繰り広げられる愛を求めるストーリーは多くの共感を呼び、全ステージ満員となった。 だが、今回はひと味ちがう。"夏の女優祭り"と題して新境地に挑む!
劇団鹿殺しがお送りする夏の新作は、現代の女の生き様。 青山円形劇場、そして一年半ぶりとなる大阪剴旋、ABCホールを舞台に縦横無尽に歌・ダンス・柔道でかき回す。
演出・菜月チョビ、作・丸尾丸一郎。出演はオレノグラフィティ・山岸門人などの劇団鹿殺しメンバーに加え、主宰をつとめる劇団「猫のホテル」での活動のみならず、多岐にわたり常に演劇界をリードする存在・千葉雅子。個性派ぞろいのNYLON100℃の看板女優であり、各メディアにおいても圧倒的存在感を放つ峯村リエが出演。 「女優祭り」と題した本公演において、彼女らがどのような演技を見せてくれるのか、期待が高まる!
演出・菜月チョビさんと作・丸尾丸一郎さんにインタビューに応じていただきました。
──前公演『僕を愛ちて』をふりかえって、まわりの反応などはいかがでしたか?
菜月「初本多としてはすごく褒めてもらいました。先輩たちからあたたかく「いらっしゃい」みたいなかんじで。あとは新しいお客さんがたくさん見に来てくれたので、初めて鹿殺しを見て楽しかったという反響がすごく大きかったです」
丸尾「本多が小さく見えるように使えているみたいなことはすごく先輩方から言われた気がします。でも自分らとしては本多よりもっと大きいところでやりたいと考えたときに劇団員というのではなくてそれぞれのプロフェッショナルになるというか、そういう課題が見えた。今後やるべきことがわかった公演という感じがします」
──『僕を愛ちて』を見させていただいて、お二人方のバックグラウンドがすごく気になりました
丸尾「基本僕は自分のことを書いているんです。"何をするために生きているんだろう?"と考えたときに劇団だったらもちろん好かれたい。愛してもらってお客さんにも見にきてもらいたい。自分もそういう気持ちが結構行動の中心にあるんじゃないかなぁと思って、それで『僕を愛ちて』というタイトルでそれに絡めて物語を考えていきました」
──今回の公演も丸尾さんの実体験から作られているのですか?
菜月「今回は女姉妹なので、以前よりは丸さんのことは少ないです。お母さんのことになるとわりと丸さんの経験だったりとかは入ってくるんですけど、女姉妹なので初めてちょっと丸さんの引き出しよりはちょっと外に出て考えた話っていう感じはありますね。取材しながら女の子の話を聞きながら作った感じです」
丸尾「自分の過去の話だけだともう尽きてしまうので、いろんな題材を書きたいなと思っていてたときに、チョビの幼馴染の子が3人姉妹やという話を聞いて。一番上のお姉ちゃんが「婚活を終了しました」と妹に言っていてそれが笑い話としてすごく面白かった。現代だと女性のほうが結婚だったりとか出産するかしないかとかすごくドラマがあるなという風に思いました。その点は男はほにゃほにゃとしていますから。なんか女性メインで書いてみたいと思いました」
──前回取材時に丸尾さん自身、「思い切ってちがう作品にもチャレンジしたい」といっていましたね。今回はそれにつながっているんですか?
丸尾「そうですね。それはすごく書けたと思います。今までの鹿殺しを知っている人だとちょっと意外な感じがするんじゃないかなぁ。女優祭りとつけているし、鹿殺しの女優陣も今まで以上に早く変えし何役もしてもらうし、すごく女の力強さっていうのが作品全体から出る作品だと思います。今回、女性3姉妹となったときに何かひとつ自分のなかでおもしろく考えれるものがほしかったんです。チラシのイメージを考えているときにあの谷亮子さんの顔が出てきました(笑)。ラスト全員が柔道着で、女性の日本代表として男たちをバサーッと一本していくところから考えた話です。円形だと本多とちがって近いので、目の前でぐるぐる回ったり一本投げたり、畳をたたく音などを実際味わって、スカッとしてもらいたいと思います」
──本公演は女性から見た男性へのメッセージが含まれているそうですが
丸尾「そうです。僕がっていうよりは、チョビとか女の子達から「恋をしたいけど心の針がふれるような男に出会えない」とか「男はスケールが小さい」みたいなことを聞いて、そういうものなんだってこの話が少しずつ出来ていきました。主題歌に「バカになりたい」というのがあるのですが、チョビから出た言葉を打っていったので結構チョビが考えていることなんかなぁっていう。「ガードを下げれば、なめられる。ガードを上げれば、よりつかぬ」みたいな。そういう強い女の人たちの声が書いてあるのですが、そこはチョビから実際に出た言葉を歌詞にしてますね」
菜月「今結婚していないまわりの友達とかがなんでしていないかというと、やっぱりいい人がいないっていうのが多い。精神的にも肉体的にも女子のほうがタフっていうか踏ん張りがきく人が多いっていうのはあるのかもしれないですね」
──ズバリ本公演の見所は?
菜月「見所はいつもどおり劇団らしい公演です。最近本当に劇団という感じの劇団の数がすごくへってきている。近年の生き残りというか、THE劇団っていう劇団公演のすごくいいところもかわいらしいバカさ加減もすごく出ています。マンパワーというか人間の知恵と力を結集させてつくっているお芝居ならではのところが楽しんでもらえると思います。あとは初めて女優さんをゲストに呼んでいて、こんなにも真ん中に女の人がいるというのは初なのでその新しい感じ。それにゲストの2人が人の劇団に来てこんなに振り回されている姿は、ファンの方から見ても普段見れないと思うので、楽しみにしてほしいです」
──最後に暑い夏を吹き飛ばすような意気込みをお願いします
丸尾「日本中が景気のことであったり地震のことであったりちょっと気が沈んでしまうんですけど、今だからこそ"バーン"と舞台上から落ちてしまうような爆発力をもった作品をやりたい。女の舞台のお客さんってやっぱり女の人のほうが圧倒的に多いと思うんですね。その中ですごくその人たちに共感できる鹿殺し流の女性の描き方をしています。女性はこの夏ぜひ『岸家の夏』見てもらって元気に、ちょっと胸の位置があがる感じで帰り道、青山から渋谷に飲みに行ってもらえればと思います」
菜月「最近女性誌とかで草食系とかクリーミー男子とかいう風に言われますが、その人の分まで女性がどんどん強くなって、頑張ってなんだか損をしちゃっている。パワーがあり余っているような女の人が多いなぁと思うんです。今回そういう女の人たちのロックな生き様を作品にしているので元気が出ると思います。男の方から見てもたぶん「ロックだ」と思って帰ってもらえるんじゃないかなぁ。生でしかこの無茶さ加減は感じられない作品になっています。舞台のたのしさを感じられる作品なので劇場に行ったことがなく、「どんなだろう?」と難しく考えているかたも見世物小屋に来る感じで来ていただいたら(笑)。ananの読者にぜひ見に来てほしいです」
劇団鹿殺しさんどうもありがとうございました!また、7月31日(日)に追加公演が決定したので予定が合わなくて悩んでいた人には朗報だ!!
『岸家の夏』は東京公演が7月28日(木)〜8月7日(日)まで青山円形劇場で、大阪公演が19日(金)〜21日(日)までABCホールで上演される。「岸家の夏【前列追加席「プレミアムシート」発売決定!!】」 (劇団鹿殺し) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
──前公演『僕を愛ちて』をふりかえって、まわりの反応などはいかがでしたか?
菜月「初本多としてはすごく褒めてもらいました。先輩たちからあたたかく「いらっしゃい」みたいなかんじで。あとは新しいお客さんがたくさん見に来てくれたので、初めて鹿殺しを見て楽しかったという反響がすごく大きかったです」
丸尾「本多が小さく見えるように使えているみたいなことはすごく先輩方から言われた気がします。でも自分らとしては本多よりもっと大きいところでやりたいと考えたときに劇団員というのではなくてそれぞれのプロフェッショナルになるというか、そういう課題が見えた。今後やるべきことがわかった公演という感じがします」
──『僕を愛ちて』を見させていただいて、お二人方のバックグラウンドがすごく気になりました
丸尾「基本僕は自分のことを書いているんです。"何をするために生きているんだろう?"と考えたときに劇団だったらもちろん好かれたい。愛してもらってお客さんにも見にきてもらいたい。自分もそういう気持ちが結構行動の中心にあるんじゃないかなぁと思って、それで『僕を愛ちて』というタイトルでそれに絡めて物語を考えていきました」
──今回の公演も丸尾さんの実体験から作られているのですか?
菜月「今回は女姉妹なので、以前よりは丸さんのことは少ないです。お母さんのことになるとわりと丸さんの経験だったりとかは入ってくるんですけど、女姉妹なので初めてちょっと丸さんの引き出しよりはちょっと外に出て考えた話っていう感じはありますね。取材しながら女の子の話を聞きながら作った感じです」
丸尾「自分の過去の話だけだともう尽きてしまうので、いろんな題材を書きたいなと思っていてたときに、チョビの幼馴染の子が3人姉妹やという話を聞いて。一番上のお姉ちゃんが「婚活を終了しました」と妹に言っていてそれが笑い話としてすごく面白かった。現代だと女性のほうが結婚だったりとか出産するかしないかとかすごくドラマがあるなという風に思いました。その点は男はほにゃほにゃとしていますから。なんか女性メインで書いてみたいと思いました」
──前回取材時に丸尾さん自身、「思い切ってちがう作品にもチャレンジしたい」といっていましたね。今回はそれにつながっているんですか?
丸尾「そうですね。それはすごく書けたと思います。今までの鹿殺しを知っている人だとちょっと意外な感じがするんじゃないかなぁ。女優祭りとつけているし、鹿殺しの女優陣も今まで以上に早く変えし何役もしてもらうし、すごく女の力強さっていうのが作品全体から出る作品だと思います。今回、女性3姉妹となったときに何かひとつ自分のなかでおもしろく考えれるものがほしかったんです。チラシのイメージを考えているときにあの谷亮子さんの顔が出てきました(笑)。ラスト全員が柔道着で、女性の日本代表として男たちをバサーッと一本していくところから考えた話です。円形だと本多とちがって近いので、目の前でぐるぐる回ったり一本投げたり、畳をたたく音などを実際味わって、スカッとしてもらいたいと思います」
──本公演は女性から見た男性へのメッセージが含まれているそうですが
丸尾「そうです。僕がっていうよりは、チョビとか女の子達から「恋をしたいけど心の針がふれるような男に出会えない」とか「男はスケールが小さい」みたいなことを聞いて、そういうものなんだってこの話が少しずつ出来ていきました。主題歌に「バカになりたい」というのがあるのですが、チョビから出た言葉を打っていったので結構チョビが考えていることなんかなぁっていう。「ガードを下げれば、なめられる。ガードを上げれば、よりつかぬ」みたいな。そういう強い女の人たちの声が書いてあるのですが、そこはチョビから実際に出た言葉を歌詞にしてますね」
菜月「今結婚していないまわりの友達とかがなんでしていないかというと、やっぱりいい人がいないっていうのが多い。精神的にも肉体的にも女子のほうがタフっていうか踏ん張りがきく人が多いっていうのはあるのかもしれないですね」
──ズバリ本公演の見所は?
菜月「見所はいつもどおり劇団らしい公演です。最近本当に劇団という感じの劇団の数がすごくへってきている。近年の生き残りというか、THE劇団っていう劇団公演のすごくいいところもかわいらしいバカさ加減もすごく出ています。マンパワーというか人間の知恵と力を結集させてつくっているお芝居ならではのところが楽しんでもらえると思います。あとは初めて女優さんをゲストに呼んでいて、こんなにも真ん中に女の人がいるというのは初なのでその新しい感じ。それにゲストの2人が人の劇団に来てこんなに振り回されている姿は、ファンの方から見ても普段見れないと思うので、楽しみにしてほしいです」
──最後に暑い夏を吹き飛ばすような意気込みをお願いします
丸尾「日本中が景気のことであったり地震のことであったりちょっと気が沈んでしまうんですけど、今だからこそ"バーン"と舞台上から落ちてしまうような爆発力をもった作品をやりたい。女の舞台のお客さんってやっぱり女の人のほうが圧倒的に多いと思うんですね。その中ですごくその人たちに共感できる鹿殺し流の女性の描き方をしています。女性はこの夏ぜひ『岸家の夏』見てもらって元気に、ちょっと胸の位置があがる感じで帰り道、青山から渋谷に飲みに行ってもらえればと思います」
菜月「最近女性誌とかで草食系とかクリーミー男子とかいう風に言われますが、その人の分まで女性がどんどん強くなって、頑張ってなんだか損をしちゃっている。パワーがあり余っているような女の人が多いなぁと思うんです。今回そういう女の人たちのロックな生き様を作品にしているので元気が出ると思います。男の方から見てもたぶん「ロックだ」と思って帰ってもらえるんじゃないかなぁ。生でしかこの無茶さ加減は感じられない作品になっています。舞台のたのしさを感じられる作品なので劇場に行ったことがなく、「どんなだろう?」と難しく考えているかたも見世物小屋に来る感じで来ていただいたら(笑)。ananの読者にぜひ見に来てほしいです」
劇団鹿殺しさんどうもありがとうございました!また、7月31日(日)に追加公演が決定したので予定が合わなくて悩んでいた人には朗報だ!!
『岸家の夏』は東京公演が7月28日(木)〜8月7日(日)まで青山円形劇場で、大阪公演が19日(金)〜21日(日)までABCホールで上演される。「岸家の夏【前列追加席「プレミアムシート」発売決定!!】」 (劇団鹿殺し) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

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