ヒロシ主演の舞台『バッド・アフタヌーン〜独立弁護士のやむを得ぬ嘘〜』にて演出をつとめる土田英生さんに演劇の世界にはいるきっかけから公演に対する思いを語っていただいた。土田英生
1967年3月26日生まれ。愛知県出身。劇団MONO代表。1989年、MONOの前身となる「B級プラクティス」を結成。1990年以降全作品の作・演出を担当する。現在は劇作と並行してテレビドラマ・映画脚本の執筆も多数手がけている。
1967年3月26日生まれ。愛知県出身。劇団MONO代表。1989年、MONOの前身となる「B級プラクティス」を結成。1990年以降全作品の作・演出を担当する。現在は劇作と並行してテレビドラマ・映画脚本の執筆も多数手がけている。
──演劇をはじめたきっかけを教えてください
土田 もともとお笑いがやりたかったんです。なんとなくお笑いは関西だと思って愛知県から関西を選んだんですよ。それで最初、落ち研にはいったんですけど、大学の落語研究会がわりと厳しいところで古典落語しかダメで。もうすこし自由なお笑いをやりたいなと思っていたときに劇団の呼び込みにあいました。「お笑いをやりたいんですけど」といったら「できるよ」といわれて、「そうなんですか」と入ったんだけど、できなかったんです(笑)。それまでは演劇に全く興味がなかったですね。
──演劇のどういうところが土田さんの心をつかんだのですか?
土田 非常に個人的なことですが僕自身、わりと冷めた高校生だったんです。クラスのみんなが笑っているときに笑わない皮肉屋だったんですけど、役者をやったとき月並みにすごく緊張しました。本番を無我夢中でやって感動して、演劇をやっていたら人間的になれると思いました。そういう気持ちよさがあったので、最初は役者でしたけど完全に演劇にはまっちゃったんでしょうね。──劇団MONOを立ち上げた経緯を教えてください
土田 おもしろい同級生がいっぱいいたので、みんなで劇団をやろうと思っていたんです。みんなもやると言っていたんですけど、4年生になったら就職活動をやりだして「おいおい、話がちがうじゃねぇか」と。それに腹が立って「そんなんだったらやめて東京に行こうかなぁ」と言ったんです。そしたらウワサが広まってしまった。学生劇団で役者をずっとやっていたので、見にきてくれる子たちがいるんですよね。あるとき大学を歩いていたら、その内のひとりの女の子が走ってきて、僕にプレゼントをくれたんです。それに手紙がはいっていて「東京行かれると聞きました。とても勇気のいるステキなことだと思います」と書かれていました。これは行かなきゃマズいと思って、それから一週間後に大学を中退して東京に行きました。東京で劇団にはいったんですけど、うまくいかなくてやめて京都にこっそり戻ったんです。
──こっそりですか
土田 みんな送別会をひらいてくれたり、京都のものなどを送ってくれたりして、それで一年で京都にはやっぱり帰れないですよね。そのころ学生時代からつき合っていた彼女が京都にいたんで、その子の家に入り込んで半年ぐらいひもにみたいになってすごしていたんです。だけど、あるときに友達に見つかってばれてしまった。タバコを買っていたら「お前何してんの?おまえ東京にいるのちゃうん?」と聞かれ、あわてて出てきた言葉が「劇団つくろうと思って」でした。
──自らの発言によってそうしなければならない状況に陥っていったという感じですね。
土田 見えはりなので、先に言ってはそれをどうにかごまかす人生なんですよね(笑)。言ってしまったので(劇団を)作らなければいけなくなって、電話してホールをおさえ、チラシをつくってメンバーを集めた。
「ほんで誰が書くの?」と聞かれ、「言い出しっぺだから」という流れで、当時は何の意思もなく書き始めました。それから旗揚げ公演までは、苦しかった!しかもやってみたけど評判もあまりよくなかった。けれど、自分で書いたものでお客さんが笑っている姿に、すごく感動したんです。でもまさかそこから22年間も続けるとは思わなかったです。
──公演についてお聞かせください
土田 コメディーです。弁護士事務所がこのままだと立ち行かなくなる。期限の日というのがあって、その日に依頼人が来るかこないか・・・ドタバタしながら一日を過ごすという話。そのドタバタに巻込まれる中心にいるのがヒロシです。まわりにもいろんな人たちがいて、とにかく一時間半笑いの連続です。なんにも考えずに、自分が笑える舞台にしたいというのが僕の目論みです。
──ヒロシさんのキャスティングが最後に決まったということですが、どういう経緯で決められたのですか?
土田 彼、カンがいいんですよ。5年前も初舞台とは思わなかった。最初はもちろんおどおどしていたけど、稽古をしていく一ヶ月でぜんぜん違っていた。そういう意味でも、もう一度やりたいなと。後ろ向きな人なので「僕で大丈夫ですか?」としつこく言ってましたけど、「大丈夫ならやりたいです」と喜んでましたよ。あれから5年経っていますし、役者としてホントに達者なヒロシをお見せできるのではないかなぁと思います。
──最後に意気込みをお願いします
土田 コメディーといってもチームワークで創るお芝居なので、とにかく環境を良くしてみんなでひとつの作品をつくる。あたりまえなコトですけどそこを大事にしてやっていきたいと思います。
土田さんありがとうございました!「先に言ってはそれをどうにかごまかす人生」などとおっしゃっていましたが、本当に言ったことを実現してしまう才能と行動力に感服しました!
『バッド・アフタヌーン〜独立弁護士のやむを得ぬ嘘〜』は8月13日(土)〜21日(日)まで赤坂RED/THEATERにて上演する。「『バッド・アフタヌーン~独立弁護士のやむを得ぬ嘘~』」 (アミューズ) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
土田 もともとお笑いがやりたかったんです。なんとなくお笑いは関西だと思って愛知県から関西を選んだんですよ。それで最初、落ち研にはいったんですけど、大学の落語研究会がわりと厳しいところで古典落語しかダメで。もうすこし自由なお笑いをやりたいなと思っていたときに劇団の呼び込みにあいました。「お笑いをやりたいんですけど」といったら「できるよ」といわれて、「そうなんですか」と入ったんだけど、できなかったんです(笑)。それまでは演劇に全く興味がなかったですね。
──演劇のどういうところが土田さんの心をつかんだのですか?
土田 非常に個人的なことですが僕自身、わりと冷めた高校生だったんです。クラスのみんなが笑っているときに笑わない皮肉屋だったんですけど、役者をやったとき月並みにすごく緊張しました。本番を無我夢中でやって感動して、演劇をやっていたら人間的になれると思いました。そういう気持ちよさがあったので、最初は役者でしたけど完全に演劇にはまっちゃったんでしょうね。──劇団MONOを立ち上げた経緯を教えてください
土田 おもしろい同級生がいっぱいいたので、みんなで劇団をやろうと思っていたんです。みんなもやると言っていたんですけど、4年生になったら就職活動をやりだして「おいおい、話がちがうじゃねぇか」と。それに腹が立って「そんなんだったらやめて東京に行こうかなぁ」と言ったんです。そしたらウワサが広まってしまった。学生劇団で役者をずっとやっていたので、見にきてくれる子たちがいるんですよね。あるとき大学を歩いていたら、その内のひとりの女の子が走ってきて、僕にプレゼントをくれたんです。それに手紙がはいっていて「東京行かれると聞きました。とても勇気のいるステキなことだと思います」と書かれていました。これは行かなきゃマズいと思って、それから一週間後に大学を中退して東京に行きました。東京で劇団にはいったんですけど、うまくいかなくてやめて京都にこっそり戻ったんです。
──こっそりですか
土田 みんな送別会をひらいてくれたり、京都のものなどを送ってくれたりして、それで一年で京都にはやっぱり帰れないですよね。そのころ学生時代からつき合っていた彼女が京都にいたんで、その子の家に入り込んで半年ぐらいひもにみたいになってすごしていたんです。だけど、あるときに友達に見つかってばれてしまった。タバコを買っていたら「お前何してんの?おまえ東京にいるのちゃうん?」と聞かれ、あわてて出てきた言葉が「劇団つくろうと思って」でした。
──自らの発言によってそうしなければならない状況に陥っていったという感じですね。
土田 見えはりなので、先に言ってはそれをどうにかごまかす人生なんですよね(笑)。言ってしまったので(劇団を)作らなければいけなくなって、電話してホールをおさえ、チラシをつくってメンバーを集めた。
「ほんで誰が書くの?」と聞かれ、「言い出しっぺだから」という流れで、当時は何の意思もなく書き始めました。それから旗揚げ公演までは、苦しかった!しかもやってみたけど評判もあまりよくなかった。けれど、自分で書いたものでお客さんが笑っている姿に、すごく感動したんです。でもまさかそこから22年間も続けるとは思わなかったです。
土田 コメディーです。弁護士事務所がこのままだと立ち行かなくなる。期限の日というのがあって、その日に依頼人が来るかこないか・・・ドタバタしながら一日を過ごすという話。そのドタバタに巻込まれる中心にいるのがヒロシです。まわりにもいろんな人たちがいて、とにかく一時間半笑いの連続です。なんにも考えずに、自分が笑える舞台にしたいというのが僕の目論みです。
──ヒロシさんのキャスティングが最後に決まったということですが、どういう経緯で決められたのですか?
土田 彼、カンがいいんですよ。5年前も初舞台とは思わなかった。最初はもちろんおどおどしていたけど、稽古をしていく一ヶ月でぜんぜん違っていた。そういう意味でも、もう一度やりたいなと。後ろ向きな人なので「僕で大丈夫ですか?」としつこく言ってましたけど、「大丈夫ならやりたいです」と喜んでましたよ。あれから5年経っていますし、役者としてホントに達者なヒロシをお見せできるのではないかなぁと思います。
──最後に意気込みをお願いします
土田 コメディーといってもチームワークで創るお芝居なので、とにかく環境を良くしてみんなでひとつの作品をつくる。あたりまえなコトですけどそこを大事にしてやっていきたいと思います。
土田さんありがとうございました!「先に言ってはそれをどうにかごまかす人生」などとおっしゃっていましたが、本当に言ったことを実現してしまう才能と行動力に感服しました!
『バッド・アフタヌーン〜独立弁護士のやむを得ぬ嘘〜』は8月13日(土)〜21日(日)まで赤坂RED/THEATERにて上演する。「『バッド・アフタヌーン~独立弁護士のやむを得ぬ嘘~』」 (アミューズ) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

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