劇団鹿殺し 紀伊國屋ホール進出公演『青春漂流記』の稽古場にうかがった。昨年は、粟根まこと(劇団☆新感線)、廣川三憲(NYLON100℃)らゲストを迎えての本多劇場進出公演『僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~』にはじまり、千葉雅子(猫のホテル)、峯村リエ(NYLON100℃)を迎え、"夏の女優祭り"と銘打ち青山円形劇場をアツく包んだ『岸家の夏』を上演。
また、劇団員によるジャージ公演、パフォーマンスユニット鹿殺しRJPでは2ndアルバムをリリースし、全国ツアーに回るほか、劇団員の外部公演、鹿殺しの面々が映画『モテキ』に出演するなど、"劇団鹿殺しイヤー"というべき年であった。そして、2012年。紀伊國屋ホール進出決定!
演出・菜月チョビと作・丸尾丸一郎。出演はオレノグラフィティ・山岸門人などの劇団鹿殺しメンバーに加え、劇団☆新感線から高田聖子、そのほか廣川三憲(NYLON100℃)、村木仁らゲストをむかえ"塩辛痛快エンターテイメント音楽劇"と称して劇団鹿殺しなりの青春を描く!
また、劇団員によるジャージ公演、パフォーマンスユニット鹿殺しRJPでは2ndアルバムをリリースし、全国ツアーに回るほか、劇団員の外部公演、鹿殺しの面々が映画『モテキ』に出演するなど、"劇団鹿殺しイヤー"というべき年であった。そして、2012年。紀伊國屋ホール進出決定!
演出・菜月チョビと作・丸尾丸一郎。出演はオレノグラフィティ・山岸門人などの劇団鹿殺しメンバーに加え、劇団☆新感線から高田聖子、そのほか廣川三憲(NYLON100℃)、村木仁らゲストをむかえ"塩辛痛快エンターテイメント音楽劇"と称して劇団鹿殺しなりの青春を描く!
演出・菜月チョビさんと作・丸尾丸一郎さんにインタビューに応じていただきました。
──去年は劇団鹿殺しイヤーだったように思われるのですが、振り返ってみていかがですか?
丸尾「『僕を愛ちて』、『岸家の夏』。2つとも目指したところに向けて公演ができたので、スゴく満足してます。劇団員もちょっとずつしっかりしてきているので、そのへんは安心していますが、もっと先を目指したいキモチはありますね」
菜月「今年はアルバム作ってツアーもして、休み無くライブか公演。それに劇団員だけのジャージ公演もやったので、年中いっしょにいました。責任の重い活動も多かったので、劇団員同士もすごく成長した年でしたね」
──ちなみに去年演劇ライフでの取材時にうかがった去年の抱負を踏まえてみていかがですか?
菜月「台本楽をさせてもらったので、新作いいのが書けるんじゃないかな?というふうにおっしゃってますけど(笑)」
丸尾「台本じゃんじゃく書くといってますけど、全然じゃんじゃん書けなかった」
菜月「そこは達成できなかったですね」
丸尾「ヒーヒーいいながらもう(笑)」
──それでも、『岸家の夏』では新境地には達せたとおっしゃってましたね。
丸尾「そうですね。『岸家の夏』は先にお題を決めたので、それを決めるとそれに向かって書けるんだなということが新しかったですね。今回は、またちがって最初にお題を決めずに漠然としたのテーマを決めてやりだしたので、スゴく苦労してますね」
──『岸家の夏』のときに配られた仮チラシではちがうタイトルでしたね。
丸尾「なんとかの幽霊船ですよね?水というか川が流れる話にしようとは思っていたんですけど、そのときのタイトルはもう少し暗い感じの話だったんです。けど、チョビとも話し合い、やはりここは観てもらったお客さんに元気が出るような作品にしたいなって思って、タイトルのところを変えました」 ──今回、ゲストの高田さんと菜月さんは劇中で姉妹を演じるわけですが、稽古されてみていかがですか?
菜月「すごく稽古を見てらっしゃるので、頼もしいです。稽古中みんなが煮詰まったときにパッと切り開いてくれたり、劇団員のことを見てくれています。稽古場の作り方に力があるんだなぁと思いますね」
──先ほどの稽古でも高田さんがアドバイスをしている姿が印象的でした。
菜月「ゲスト含め、みんな意見を出し合う感じが今回は特にありますね。台本の時点で想像がつかないシーンがすごく多いので、聖子さんや仁さんに意見を出してもらって創っているところが多いです」 ──同じく鹿殺し初参加の村木仁さんはいかがですか?
丸尾「仁さんは聖子さんとはまたちがって、"これだ"ってバシッと決めてくる演技プランをされる。それが見ていてスゴくキモチがいいですね。これでやるんだとなると100でやってくださるので、僕らにとっては手本になるんじゃないかな」
──話が前後してしまいますが、今回の公演について教えてください。
菜月「神戸の元町高架下、モトコーと呼ばれる商店街が舞台です。そこに、モトコー5というジャクソン5を意識したチャイドルグループがいて、一度、パッと世に出たが一瞬で表舞台から消えることになりました。その後、30代・40代になり、商店街を離れた人もいれば、ずっとそこに住みつづけている人もいて、年を取ったチャイドルのその後の話です。青春漂流記というタイトル通り、もちろんその5人が一度日の目を見てその味を忘れられない、というだけの青春ではなくて、商店街にいるすべての人が、いつかチャンスがあれば熱くなりたいというキモチがあるっていう話になってます。チャイドル5人が引き金になるんだけど、誰の心にもある青春の話です」 ──"塩辛痛快エンターテイメント音楽劇"というのがスゴく引っかかりました。
菜月「モトコーがスゴく錆びれた商店街なので、そこで夢について考えるだけで塩辛い。ここに夢なんかあるんだろうか、という街なんです。だからこそ、そこで生きるには結構な生命力がないと生きていけない。何で暮らしているんだかよくわからないお店がいっぱいあるんです。それでも暮らしてるということは、その人たちには生き延びていくパワーというのが、スゴくあるんだと思う。そういう人たちが見る夢というので、塩辛い(笑)」
丸尾「成功する人より地団駄ふんでる人を描きたいキモチがあるんです。ウマくいかないけど、目標に向かって努力しつづける姿がおいしい味というよりは塩辛い。作品としてはおもしろく創り上げる。そういうところから"塩辛エンターテイメント"と付けました」
──今回、紀伊國屋ホール進出ですね。
菜月「紀伊國屋ホールは、東京の劇団にとっては特別な場所だと思うんですけど、関西だとあまり馴染みがなくて、それより紀伊國屋前のほうが路上パフォーマンスをやっていたので馴染みがある。なので、あまり縁がない場所だと思っていたんです。でも、MOPの解散公演を紀伊國屋ホールで観て、スゴくカッコよくて、ここでやりたいというキモチがむくむくと湧いてきたときに公演のお話をいただいたので、是非ということでやらせていただくことになりました。路上をやっていた上でやるというのは、スゴく思い入れがありますね」
丸尾「紀伊國屋ホールで試される感じがしますね。今回でおもしろいのを見せられるかというのは今後につながると思います。むずかしい劇場だと思うんです」 ──最後に意気込みと今年の抱負をお願いします。
丸尾「(意気込み)この舞台は絶対おもしろくなるという手ごたえがあります。僕らが劇団として心がけているのは、毎回同じルーティンのもので舞台を創らないこと。毎回何かに挑戦していきたいと思っています。それが、今回は聖子さん、仁さんを入れての年齢がバラバラのなかでの青春ものを描けるかっていうところであったり。ダンスや音楽、カテゴリーが違っても少しずつ挑戦したいなと思っています。スゴく本番が楽しみで、もっともっと稽古がしたいというキモチが1番つよいです」
「(今年の抱負)鹿殺しとしては、どこかの劇団を見習ってこうしたいんじゃなく、自分たちでオリジナルの作品創り、オリジナルの集団でありたいなと思うので、個人個人がしっかりして、意見を取り入れながら、オリジナルの団体になっていきたいです。そこから広がる作品創りもあると思うので、いい意味で決めずに個人個人活動に精進していきたいですね。来年もいい新作をじゃんじゃん書けると思います(笑)」
菜月「(意気込み)紀伊國屋ホールでたいへんなコトもたくさんあると思うんですけど、路上パフォーマンスを外でしていた数年前の自分のためにも最後まで楽しみたいと思います。お稽古も冬だからつらいんですけど、闇雲にやっていた路上パフォーマンスの時代も楽しかったけど、ここでやれるのも楽しいよというふうにのびのびやりたいなと思います」
「(今年の抱負)去年といっしょだな(笑)。ますます劇団として、みんなが幸せになれたらいいなと思います。楽になるだけじゃなく、年々作品創りにみんなが関わってくる分量が増えているので、知的好奇心の部分でも楽しくなってきてるんですよね。旗揚げのころだと、私ひとりのアイデアを教える部分から、どんどん任せる割合が増えているので、来年もきっとみんなが成長していって、楽しくて、幸せな時間を作品創りしていけたらいいなと思います」
劇団鹿殺しさんどうもありがとうございました!年明けは本作を観て"初"演劇としよう!
劇団鹿殺し 紀伊國屋ホール進出公演『青春漂流記』は、東京公演が1月19日(木)〜29日(日)まで紀伊國屋ホールで、大阪公演が2月10日(金)〜12日(日)までABCホールで上演される。「青春漂流記」 (劇団鹿殺し) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
──去年は劇団鹿殺しイヤーだったように思われるのですが、振り返ってみていかがですか?
丸尾「『僕を愛ちて』、『岸家の夏』。2つとも目指したところに向けて公演ができたので、スゴく満足してます。劇団員もちょっとずつしっかりしてきているので、そのへんは安心していますが、もっと先を目指したいキモチはありますね」
菜月「今年はアルバム作ってツアーもして、休み無くライブか公演。それに劇団員だけのジャージ公演もやったので、年中いっしょにいました。責任の重い活動も多かったので、劇団員同士もすごく成長した年でしたね」
──ちなみに去年演劇ライフでの取材時にうかがった去年の抱負を踏まえてみていかがですか?
菜月「台本楽をさせてもらったので、新作いいのが書けるんじゃないかな?というふうにおっしゃってますけど(笑)」
丸尾「台本じゃんじゃく書くといってますけど、全然じゃんじゃん書けなかった」
菜月「そこは達成できなかったですね」
丸尾「ヒーヒーいいながらもう(笑)」
──それでも、『岸家の夏』では新境地には達せたとおっしゃってましたね。
丸尾「そうですね。『岸家の夏』は先にお題を決めたので、それを決めるとそれに向かって書けるんだなということが新しかったですね。今回は、またちがって最初にお題を決めずに漠然としたのテーマを決めてやりだしたので、スゴく苦労してますね」
──『岸家の夏』のときに配られた仮チラシではちがうタイトルでしたね。
丸尾「なんとかの幽霊船ですよね?水というか川が流れる話にしようとは思っていたんですけど、そのときのタイトルはもう少し暗い感じの話だったんです。けど、チョビとも話し合い、やはりここは観てもらったお客さんに元気が出るような作品にしたいなって思って、タイトルのところを変えました」 ──今回、ゲストの高田さんと菜月さんは劇中で姉妹を演じるわけですが、稽古されてみていかがですか?
菜月「すごく稽古を見てらっしゃるので、頼もしいです。稽古中みんなが煮詰まったときにパッと切り開いてくれたり、劇団員のことを見てくれています。稽古場の作り方に力があるんだなぁと思いますね」
──先ほどの稽古でも高田さんがアドバイスをしている姿が印象的でした。
菜月「ゲスト含め、みんな意見を出し合う感じが今回は特にありますね。台本の時点で想像がつかないシーンがすごく多いので、聖子さんや仁さんに意見を出してもらって創っているところが多いです」 ──同じく鹿殺し初参加の村木仁さんはいかがですか?
丸尾「仁さんは聖子さんとはまたちがって、"これだ"ってバシッと決めてくる演技プランをされる。それが見ていてスゴくキモチがいいですね。これでやるんだとなると100でやってくださるので、僕らにとっては手本になるんじゃないかな」
──話が前後してしまいますが、今回の公演について教えてください。
菜月「神戸の元町高架下、モトコーと呼ばれる商店街が舞台です。そこに、モトコー5というジャクソン5を意識したチャイドルグループがいて、一度、パッと世に出たが一瞬で表舞台から消えることになりました。その後、30代・40代になり、商店街を離れた人もいれば、ずっとそこに住みつづけている人もいて、年を取ったチャイドルのその後の話です。青春漂流記というタイトル通り、もちろんその5人が一度日の目を見てその味を忘れられない、というだけの青春ではなくて、商店街にいるすべての人が、いつかチャンスがあれば熱くなりたいというキモチがあるっていう話になってます。チャイドル5人が引き金になるんだけど、誰の心にもある青春の話です」 ──"塩辛痛快エンターテイメント音楽劇"というのがスゴく引っかかりました。
菜月「モトコーがスゴく錆びれた商店街なので、そこで夢について考えるだけで塩辛い。ここに夢なんかあるんだろうか、という街なんです。だからこそ、そこで生きるには結構な生命力がないと生きていけない。何で暮らしているんだかよくわからないお店がいっぱいあるんです。それでも暮らしてるということは、その人たちには生き延びていくパワーというのが、スゴくあるんだと思う。そういう人たちが見る夢というので、塩辛い(笑)」
丸尾「成功する人より地団駄ふんでる人を描きたいキモチがあるんです。ウマくいかないけど、目標に向かって努力しつづける姿がおいしい味というよりは塩辛い。作品としてはおもしろく創り上げる。そういうところから"塩辛エンターテイメント"と付けました」
──今回、紀伊國屋ホール進出ですね。
菜月「紀伊國屋ホールは、東京の劇団にとっては特別な場所だと思うんですけど、関西だとあまり馴染みがなくて、それより紀伊國屋前のほうが路上パフォーマンスをやっていたので馴染みがある。なので、あまり縁がない場所だと思っていたんです。でも、MOPの解散公演を紀伊國屋ホールで観て、スゴくカッコよくて、ここでやりたいというキモチがむくむくと湧いてきたときに公演のお話をいただいたので、是非ということでやらせていただくことになりました。路上をやっていた上でやるというのは、スゴく思い入れがありますね」
丸尾「紀伊國屋ホールで試される感じがしますね。今回でおもしろいのを見せられるかというのは今後につながると思います。むずかしい劇場だと思うんです」 ──最後に意気込みと今年の抱負をお願いします。
丸尾「(意気込み)この舞台は絶対おもしろくなるという手ごたえがあります。僕らが劇団として心がけているのは、毎回同じルーティンのもので舞台を創らないこと。毎回何かに挑戦していきたいと思っています。それが、今回は聖子さん、仁さんを入れての年齢がバラバラのなかでの青春ものを描けるかっていうところであったり。ダンスや音楽、カテゴリーが違っても少しずつ挑戦したいなと思っています。スゴく本番が楽しみで、もっともっと稽古がしたいというキモチが1番つよいです」
「(今年の抱負)鹿殺しとしては、どこかの劇団を見習ってこうしたいんじゃなく、自分たちでオリジナルの作品創り、オリジナルの集団でありたいなと思うので、個人個人がしっかりして、意見を取り入れながら、オリジナルの団体になっていきたいです。そこから広がる作品創りもあると思うので、いい意味で決めずに個人個人活動に精進していきたいですね。来年もいい新作をじゃんじゃん書けると思います(笑)」
菜月「(意気込み)紀伊國屋ホールでたいへんなコトもたくさんあると思うんですけど、路上パフォーマンスを外でしていた数年前の自分のためにも最後まで楽しみたいと思います。お稽古も冬だからつらいんですけど、闇雲にやっていた路上パフォーマンスの時代も楽しかったけど、ここでやれるのも楽しいよというふうにのびのびやりたいなと思います」
「(今年の抱負)去年といっしょだな(笑)。ますます劇団として、みんなが幸せになれたらいいなと思います。楽になるだけじゃなく、年々作品創りにみんなが関わってくる分量が増えているので、知的好奇心の部分でも楽しくなってきてるんですよね。旗揚げのころだと、私ひとりのアイデアを教える部分から、どんどん任せる割合が増えているので、来年もきっとみんなが成長していって、楽しくて、幸せな時間を作品創りしていけたらいいなと思います」
劇団鹿殺しさんどうもありがとうございました!年明けは本作を観て"初"演劇としよう!
劇団鹿殺し 紀伊國屋ホール進出公演『青春漂流記』は、東京公演が1月19日(木)〜29日(日)まで紀伊國屋ホールで、大阪公演が2月10日(金)〜12日(日)までABCホールで上演される。「青春漂流記」 (劇団鹿殺し) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

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