劇作家・演出家・俳優の野田秀樹(56歳)が、2006年ロンドン初演の"THE BEE"(英語上演)で、劇団夢の遊眠社結成から36年の演劇人生で初のワールドツアーを敢行。ニューヨーク時間、1月5日 20時45分に、"THE BEE"(脚本・演出・出演:野田秀樹)ワールドツアーの開幕となるニューヨーク公演が開幕した。
本作は、平凡なサラリーマン(キャサリン・ハンター)が妻子を人質に取られたことから、復讐の鬼と化し、加害者の妻(野田秀樹)と子を監禁、被害者が
加害者に転身し、互いが互いの妻子を監禁して暴力を加えていく際限のない復讐劇。英国人俳優との5回におよぶワークショップを経て創られた作品だ。1回目
のワークショップは2003年、イラク戦争の後に行われ、9.11から続く"報復の連鎖"を目の当たりにした野田が、20代で読んだ筒井康隆の短編小説
『毟りあい』を思い出し、これをワークショップの題材としたというもの。参加した英国人俳優が、何も言わなくても、現在の社会状況について語りだすのを見て、
世界に通じるテーマだと確信し舞台化となった。
2006年のロンドン初演(英語上演)では、ローレンス・オリヴィエ賞受賞の英国を代表する名女優キャサリン・ハンターを迎え、現地の新聞の劇評で最高星5つ星を取るなど、大絶賛を受けた。そして翌2007年には日本で英語版と新たに制作した日本語版を連続上演し、読売演劇大賞/大賞・最優秀作品賞、最優秀演出家賞、最優秀男優賞(野田秀樹)など、演劇賞を総なめ、大きな衝撃を与え、演劇史に残る傑作となった。
今回の初のワールドツアーの実現は、「9.11から10年を経てもビンラディン殺害のニュースを見て快哉を叫ぶニューヨーカーの姿を見て、10年間何も変わっていないアメリカの姿に愕然とした。しかし、その映像を見て、苦々しく思っているアメリカ人もいるはず。ぜひこの作品をニューヨークで上演したい、いろいろな思いを抱えているニューヨーカーに観てほしい」という野田の思いから始まった。
ニューヨークと香港では演劇フェスティバルへの正式招待作品として上演、初演を行ったロンドンのソーホー・シアターでは、日本人作・演出の舞台作品としては異例の約3週間の上演となる。
ニューヨーク公演初日の様子、初のワールドツアーにあたり野田秀樹からのメッセージは以下。
<ニューヨーク公演初日の様子>
270席の客席は満員御礼。後半になるにつれ、観客はどんどん作品に引き込まれ、静かに固唾を飲んでいたよう。カーテンコールでは温かい拍手に包まれ、終演後、興奮冷めやらぬ様子でテレビカメラなどのインタビューに答える観客の姿が溢れた。
「この作品は、今のニューヨークには、必要な作品。最近のニューヨークでは、テクニカルなものによる作品が多いので、"THE BEE"のような、役者の身体や、シンプルなセットでみせる、演劇的な芝居は、絶対に多くの人が観るべきだと思う。」 と若い女性ニューヨーカーは、直接野田に語った。
野田秀樹コメント
終演直後:
前日のドレスリハーサルが、思っていたようなできにはならなかったので、突然、自信を無くしてしまったんだよね。時々あるんだよね。そういうこと。それ で、昨日の夜は眠れませんでした。今日の初日の芝居は、非常に良い出来だったので、いままでやってきたことが間違いなかったと確信できました。あとは、 ニューヨークのお客さんが今日の観客たちの評判を聞き、この作品を観にきて、どんな反応をしてくれるのかが楽しみですね。
初ワールドツアーにあたり届いたコメント:
初演のロンドン(2006年)の稽古の時から、ニューヨークでこの作品をやりたいと話しあっていたました。ニューヨークは世界を引っ張っている街だし、この"THE BEE"という作品は、いい意味でも悪い意味でもニューヨークに相応しい作品だと思っていました。
―これからの日本の演劇について
蜷川さんは、蜷川さんのギリギリまでやっている。僕も、今の自分のやれることはぎりぎり限界までやってきた。これからの若い人は、今の自分より、もっと先 にいけると思う。僕も、最初は一人で海外に飛び込んで、海外の人たちと始めた。間違っていることもいっぱいあったけど、続けてみることで、今の成果に繋 がった。
―次に考えてることは?
今後は、日本でやってる規模の大きい作品を、日本のカンパニーで海外に持っていきたい。
―キャサリン・ハンターについて
ここまでこれたのは、単なる通訳がいれば、話が通じるということではなくて、文化的な翻訳者として、キャサリン・ハンターが、一緒に作品を作ってくれるということが非常に大きかった。
ワールドツアーEnglish Versionは、1月~3月にNY、ロンドン、香港、東京(@水天宮ピット) にて上演。東京公演のチケットは1月14日(土)より発売開始。
さらに日本人キャスト・日本語上演となるNODA・MAP番外公演 ジャパンツアー が東京/大阪/北九州/松本/静岡 2012 年 4月~6月 に上演される。
「THE BEE Engelish Version(英語上演)」 (野田地図(NODA MAP)) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
「THE BEE Japanese Version(日本語上演)」 (野田地図(NODA MAP)) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
2006年のロンドン初演(英語上演)では、ローレンス・オリヴィエ賞受賞の英国を代表する名女優キャサリン・ハンターを迎え、現地の新聞の劇評で最高星5つ星を取るなど、大絶賛を受けた。そして翌2007年には日本で英語版と新たに制作した日本語版を連続上演し、読売演劇大賞/大賞・最優秀作品賞、最優秀演出家賞、最優秀男優賞(野田秀樹)など、演劇賞を総なめ、大きな衝撃を与え、演劇史に残る傑作となった。
今回の初のワールドツアーの実現は、「9.11から10年を経てもビンラディン殺害のニュースを見て快哉を叫ぶニューヨーカーの姿を見て、10年間何も変わっていないアメリカの姿に愕然とした。しかし、その映像を見て、苦々しく思っているアメリカ人もいるはず。ぜひこの作品をニューヨークで上演したい、いろいろな思いを抱えているニューヨーカーに観てほしい」という野田の思いから始まった。
ニューヨークと香港では演劇フェスティバルへの正式招待作品として上演、初演を行ったロンドンのソーホー・シアターでは、日本人作・演出の舞台作品としては異例の約3週間の上演となる。
ニューヨーク公演初日の様子、初のワールドツアーにあたり野田秀樹からのメッセージは以下。
<ニューヨーク公演初日の様子>
270席の客席は満員御礼。後半になるにつれ、観客はどんどん作品に引き込まれ、静かに固唾を飲んでいたよう。カーテンコールでは温かい拍手に包まれ、終演後、興奮冷めやらぬ様子でテレビカメラなどのインタビューに答える観客の姿が溢れた。
「この作品は、今のニューヨークには、必要な作品。最近のニューヨークでは、テクニカルなものによる作品が多いので、"THE BEE"のような、役者の身体や、シンプルなセットでみせる、演劇的な芝居は、絶対に多くの人が観るべきだと思う。」 と若い女性ニューヨーカーは、直接野田に語った。
野田秀樹コメント
終演直後:
前日のドレスリハーサルが、思っていたようなできにはならなかったので、突然、自信を無くしてしまったんだよね。時々あるんだよね。そういうこと。それ で、昨日の夜は眠れませんでした。今日の初日の芝居は、非常に良い出来だったので、いままでやってきたことが間違いなかったと確信できました。あとは、 ニューヨークのお客さんが今日の観客たちの評判を聞き、この作品を観にきて、どんな反応をしてくれるのかが楽しみですね。
初ワールドツアーにあたり届いたコメント:
初演のロンドン(2006年)の稽古の時から、ニューヨークでこの作品をやりたいと話しあっていたました。ニューヨークは世界を引っ張っている街だし、この"THE BEE"という作品は、いい意味でも悪い意味でもニューヨークに相応しい作品だと思っていました。
―これからの日本の演劇について
蜷川さんは、蜷川さんのギリギリまでやっている。僕も、今の自分のやれることはぎりぎり限界までやってきた。これからの若い人は、今の自分より、もっと先 にいけると思う。僕も、最初は一人で海外に飛び込んで、海外の人たちと始めた。間違っていることもいっぱいあったけど、続けてみることで、今の成果に繋 がった。
―次に考えてることは?
今後は、日本でやってる規模の大きい作品を、日本のカンパニーで海外に持っていきたい。
―キャサリン・ハンターについて
ここまでこれたのは、単なる通訳がいれば、話が通じるということではなくて、文化的な翻訳者として、キャサリン・ハンターが、一緒に作品を作ってくれるということが非常に大きかった。
ワールドツアーEnglish Versionは、1月~3月にNY、ロンドン、香港、東京(@水天宮ピット) にて上演。東京公演のチケットは1月14日(土)より発売開始。
さらに日本人キャスト・日本語上演となるNODA・MAP番外公演 ジャパンツアー が東京/大阪/北九州/松本/静岡 2012 年 4月~6月 に上演される。

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